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海外生活を成功させるための互助組織・英連邦に続く「Corona Worldwide」

海外生活や海外留学の成功のカギは、いかに現地での生活に適応出来るかにかかっています。異文化の中で暮らすにあたり、出身国は違えども外国人は誰もが多かれ少なかれ同じ課題を抱えています。
そのため、異国に暮らす者同士、現地への適応を助けあうグループは世界各地に様々なものがあります。職種により対象者を限定したグループもあれば、中にはInterNationsなど、誰もが参加できる世界的規模の組織もあります。

新しい土地にうまく適応するにはうまく人と繋がることがポイント。
この記事では、そのような「異文化適応支援グループ」の一つ、現地在住の外国人であれば誰もが参加できる「Corona Worldwide」についてご紹介したいと思います。

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■Corona Worldwideとは?

かつて大英帝国に属していた国々をまとめてイギリス連邦(the Commonwealthまたはthe Commonwealth of Nations)といいます。各国が独立を果たした現在でも何かと繋がりが保たれており、4年ごとにCommonwealth Games(イギリス連邦競技大会)というオリンピックのようなイベントが開催されていたりもします。

そのイギリス連邦の国々に存在する、現地適応のための互助組織がCorona Worldwideです。

ロンドンに本部があり、元々はイギリスから植民地に派遣される関係者の妻たちが現地での生活にうまく適応出来るよう、支え合うために設立された組織でした。Women’s Corona Societyと呼ばれ、赴任中はもとより、本国へ帰国した後も入れ替わりに現地へ派遣された後任者と連携してサポートし合い、組織は何十年も続いて来ました。

海外支部はカリブ・オセアニア・中東、アフリカ地域など、大陸を越えて16ヶ国に及んでいます。日本から馴染みのあるところでは香港、ニュージーランドに支部があります。
また、海外での生活が長くなると、母国での新生活への適応にも時間がかかることがあります。その点もサポート出来るよう、海外だけでなくイギリス国内にも支部が広がっていきました。現在、イギリス国内各地に14ほどの支部があります。

今ではメンバーの対象はあらゆる外国人居住者に広げられ、様々な理由によって海外に暮らす人たちの支えになっています。元々は女性メンバーのみを想定していたわけですが、現在ではWomenという文字はグループ名から消えており、現実には男性メンバーの存在は例外的とはいえ、必ずしも女性限定とはされていません。

筆者の住むタンザニアでは1950年に設立されており、2015年に65周年が祝われました。Corona Worldwideの目的はどこでも同じですが、この記事ではタンザニア支部の様子についてお伝えしますね。

■活動内容

第一の活動目的は、外国人居住者に出会いと交流の場を提供することです。当地に暮らし始めて間もない人もいれば、既に何十年とこの地に暮らしている人もいます。もちろん、タンザニアへ来た理由も出身国も、そして年齢も十人十色。夫の仕事に随伴し、数年間のみの滞在という人が大多数を占めますが、中にはここで生まれたという人もいます。その間口の広さがグループの繁栄と魅力の源と言えるでしょう。

毎月第一火曜日の午前中に定例ミーティングがあります。場所は年度によってオープンスタジオだったりカフェだったりしましたが、この数年は市内のホテルの広間で行われています。
毎回の平均参加者数は60~70人に上りますので、とても活発なグループだということがお分かり頂けるでしょう。

基本的に毎回ゲストスピーカーを招いて、現地理解や異国生活に役立つ事柄についての講演が行われます。現地の文化関係者・社会活動家、医療関係者による病気の予防と対処法、セキュリティ会社スタッフによる日常の防犯対策、弁護士による現地の法律基礎知識などなど、あらゆる分野に渡って情報が提供されています。

堅い話題ばかりではありません。エンターテインメントグループを招いてパフォーマンスを披露してもらったり、当地のクラフト作家を集めてクラフトマーケットを開いたり、クリスマスパーティをしたりと、執行委員会によって毎回趣向を凝らしたイベントが企画されています。

■参加方法

定例ミーティングの会場に着いたらまず入り口で会費を払います。
参加費は一回5,000タンザニアシリング(1,000シリング約67円)です。他に年会費として初めての会員は25,000シリング、継続会員は2万シリングを払います。ビジター料金は一回1万シリングとなっています(全て2016年度時点)。

もう一つ、定例ミーティングのある週を除いた毎週火曜日午前中は、海を見下ろす市内のカフェで定例茶会(New comers coffee morning)があり、誰でもフラッと立ち寄ることが出来ます。カフェのスタッフも心得ていて、CoronaのCoffee morningに来たのかどうか聞いて席へ案内してくれますので、初めてでも心配いりません。グループにはちゃんと受け入れ担当者がいるので、せっかく行ってみたのに放って置かれたということにはならないと思います。
Coffee morningは参加費・年会費共に不要。自分の飲み物を各自オーダーしてください。

■ミーティングは明るくフレンドリー

定例ミーティング会場にはパーティのようにテーブルが並んでいますので、好きな席に着いて回りの人と挨拶を交わしましょう。

「出身国は?」(Where are you from?)
「この国に来てどのくらいですか?」(How long are you here?)
「何年くらい滞在する予定ですか?」(How long are you going to be here?)
「どんな理由でここに来たのですか?」(What brought you here?)

などが典型的な初対面同士の話題です。ご主人の仕事で世界各地に暮らしてきたという人がたくさんいますので、住んでいた国の経歴を聞くだけでも目が開かれる思いがするのでは?

定例ミーティングの楽しみの一つは飲み物とお菓子のサービス。コーヒーや紅茶を飲みながら、ケーキやクッキー、サンドイッチなどを各自お皿に取って食べることが出来ます。時にはメンバーから母国料理の差し入れがあったりすることも。ちょっとした食べ物があるだけで場が和むものですよね。人と人を近付けるための重要な小道具です。
組織では毎年6月に年総会(Annual General Meeting)が開かれ、次年度の役員が選出されます。数年前まではしっかりしたケータリングチームによって毎回幾つもの手作りのお茶菓子が用意され、ミーティングを華やかに盛り上げていたのですが、最近は市販品などの持ち寄り制になっています。

■チャリティー活動も

定例ミーティングの魅力は他にもあります。読み終えた本や雑誌の回収と販売です。メンバーから持ち込まれた本や雑誌がズラリと並べられ、それぞれ2,000シリング、1,000シリングで購入できます。書店で新しいものを買い求めるとなると値段がその10倍から20倍はしますので、本好きにはいかにありがたいシステムか、お分かりいただけるでしょう。

組織では日頃からチャリティーを行っており現地の孤児院などをサポートしていますが、本の売上金はその一部として役立てられています。

また、数年ごとに、新生活者に必要と思われる現地情報を網羅したガイドブック「New Comers Guide」を編纂・出版し、市内の書店などで販売してもいます。そちらの売上もチャリティーに回ります。

不要になった衣類やおもちゃなどの寄付も奨励しており、集まった品物が年に何度かメンバーによって恵まれない子供たちの施設に届けられています。

■情報交換

年会費を払ってメンバーになるとグループのメールリストに登録されます。前回の定例ミーティングの内容報告と次回のお知らせがニュースレターで送られて来るほか、各種イベント案内も届きます。中には大々的に宣伝されないイベント情報も入って来ますので、貴重な情報源になるでしょう。

また、他支部のニュースレターもシェアされ、各国の華やかな会合の様子や歴史が伝わってきます。

■まとめ

植民地時代から続く外国人の暮らしサポートコミュニティーについての記事、いかがでしたか? 異国暮らしを支え合えるような出会いを求めて、このようなコミュニティーを知り、利用してみるのも一案だと思いますよ。

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