みなさんのご存知の通り、アメリカを発祥とする大規模小売店Costco(コストコ)。日本での店舗数も増え、足を運んだことがある方も多いのではないでしょうか?
実は筆者、会員になって数年経ちますが、つい最近までコストコの魅力が理解できず会員費だけ払って利用していなかったんです。子供が生まれてしばらく経ち、実際に利用し始めて初めてその良さに気づきました。
今回は日本とカナダのコストコを比較してみたいと思います。
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◾︎コストコに興味を持ったきっかけ
息子が生まれるまでは、しばらく主人とふたりだけの生活。日本にいた頃のようにキャベツが1/4サイズで手に入るわけでもなければ、お洗濯は週末にまとめてするのみ。食品や生活用品含め消費用がそれほど多くなかったので、特大サイズの商品を扱っているコストコを利用する価値がわかりませんでした。
元々パーティーやBBQをすることが好きだった、だんだんとシングルカップルだった周りの友人達にも家族が増え家族ぐるみでのお付き合いが多くなったり、汚れ物を洗濯したり離乳食などで使った食器を洗う回数も増えた、子供を連れて頻繁に買い物に行くのが大変になったことがきっかけで、コストコを利用し始めました。
特に食器や洗濯用の洗剤、お野菜、コーヒー、チアやフラックスシードを使ったヘルシーなスナックなど商品のクオリティも良いので気に入っています。
グルテンフリー、ヴィーガン、オーガニックのものも数多くありますので、アレルギーの方でも利用可能です。
◾日本のコストコに行ってびっくり!
– アジア食材の多さ。
キムチ、明太子、お寿司、お米、魚介類のセレクションの豊富さに圧倒されました。よく考えれば当たり前なんですけどね。
最近は中国系の移民もどっと増えたこちらでもアジアン旋風が巻き起こっています。緑茶、雪見だいふく、インスタントのフォーなどを発見しました。カナダ人の友人は雪見だいふくにどハマりし、毎晩デザートに食べるのが楽しみだそうです。
– アルコールが売っている。
筆者の住むオンタリオ州は、政府が管理しているお店でしかアルコールを購入することができません。もちろん他の州や国ではアルコールの購入が可能ですが、近所のコストコでは見たことなかったので、少し驚きました。
– 意外に空いている。
店舗や時間帯にもよるのかもしれませんが、クリスマス前に千葉県内にある店舗に行きました。意外に空いていてびっくり。この時期カナダ(特にトロント市内の店舗)では平日、休日、時間帯問わず駐車場のスポット争奪戦、店内は身動きがとれないほどの混雑でお会計に並んでから20分待ち、給油は1時間待ちなんてザラです。
– 海外からの輸入製品もあるのになぜか中途半端な品揃え。
クリスマスにターキーを手に入れたくて店舗に事前問い合わせの上、購入しに行きました。それに付随したグレイビーソースやクランベリーソースなどを探したのですが、取り扱いがなく結局地元のスーパーにて購入、無いものは一から作る結果となりました。下調べ不足だった私もいけないのですが、これにはちょっとがっかりでした。
◾コストコの値札に秘密
これ英語でも日本語でも調べれば出てくるので、もう秘密でもなんでもないかもしれませんね!TVでも特集が組まれていると聞きますし、おさらいということにしておきましょう。
– 値札の商品名の隣にある「*」のアスタリスクマーク、「+」プラスマークに注目。
このマークがあれば、この商品は今後再入荷されないことを意味します。欲しかったらチャンスです、見逃さないうちに購入を!!
– 価格の端数に注目
北米のコストコでは特にそうですが、下2桁の数字で値下げ額がわかります。
.99 通常価格 .97 売れ行き不振による値下げ価格 .49 .69 .79 .89など メーカーからの特別オファー価格 .88 .00 店舗マネージャーの判断による値下げ価格
ちなみに日本だとさらに分かりやすいらしく、値札に値引額が黄色くハイライトがされているそうです。さらには下2桁.77の商品はお買い得だそうですよ!
◾お得なのは食品や生活用品だけじゃない!
実はギフトカードや旅行の際に使える観光施設のお得なチケットを会員価格で購入することが可能です。その中でも旅行者の方にオススメなのが、北米観光の際に役立つCity Passという、その都市の主要な観光名所5~6ヵ所の入場券がセット販売されているものです。
◾世界共通のメンバーシップ
コストコの会員カードを持っていれば、世界中どこのコストコでも買い物をすることが可能です。その土地ならではの食べ物をフードコートで味わうことも可能です。カナダのコストコにはPOUTINE(ライドポテトにチーズカードを乗せてグレービーソースをかけた、カナダ人がこよなく愛するジャンクフード) があります。特別にコストコのそれが抜群に美味しいというわけではないのですが、記念にいかがですか?
またカナダで購入した商品のラベルには、英語とフランス語で表記されています。
◾柔軟な返品システム
気に入らなけれは、食べかけでも、使用後でも、購入日からどれだけ経過していても、レシートがなくても返品可能です。全ての情報がカードの会員情報に集積されていますので、会員制の特権ですね。注意点としては、返金はその時のレートになる、食品は半分以上残っている場合のみですのでよくご確認くださいね。
さらには上記に加え、カナダは2016年3月末より、返品期限が90日間に改定された商品(テレビ、プロジェター、パソコン、カメラ、ビデオカメラ、iPod、MP3プレーヤー、携帯電話、白物家電等)があります。
◾コストコで買うべき商品比較
カナダ | 日本 | |
1 | 乳製品 | ディナーロール |
2 | コーヒー | トイレットペーパー |
3 | 子供服 | さくらどり |
4 | 液体ミルク | アトランティックサーモン |
5 | 冷凍のフルーツ | プルコギビーフ |
6 | ギフトカード | バターミルクパンケーキミックス |
7 | ミックスグリーンサラダ | ストレッチタイトフードラップ |
8 | ロティサリーチキン | ヨシダソース |
9 | 生花 | スパゲティー |
10 | ガソリン | ヌテラ |
※カナダ、日本共にブログやウェブサイトを何件か照らし合わせた総合になります。
日本は食品が人気のようですね。またカナダでは現在取り扱っていないバターミルクパンケーキミックスやヨシダソースなどがランクインしています。
カナダでは日本でまだ認可されていない液体ミルク、また車社会であるが故のガソリン、ことあるごとにお花を贈る習慣もあってか生花などが人気です。生活様式の違いも顕著に出ているのかなと感じます。
個人の好みや店舗によっても取り扱う商品が違いますので、正確なデータを得るのは難しいですが、こうしてみてみると違いがよくわかるので、とても興味深かったです。
先述したように一人暮らしやシングルカップルの方にはライフスタイルに合わない、またお子さんのいるご家族でも近くに店舗がないため、わざわざ遠出してまでも行く価値が見出せない、近所のスーパーで事足りる等の意見もあり、好き嫌いが分かれるのではないかと思います。
我が家でコストコを利用する時は、いつも主人が商品1つあたりの単価やグラムの値段で比較して、普通のスーパーなどで買ったほうが良いのかを考えて買い物をしています。
結局コストコだけでお買い物は済まないので、普通のスーパーをハシゴすることになりますが、クーポンなどで洗剤類、オムツやおしりふきなどがお得な時と組み合わせる、家族や友人達と集まる機会のあるパーティーやBBQなどの時の大量購入に利用するなど、上手く活用できればお得なのかなと思います。