日本で言うところのスーパーマーケット、私の住むトロントではgrocery store(グロッサリーストア)とも呼ばれています。トロント市内のスーパーマーケットはそれぞれに特色があり、高級志向のお店、オーガニックにこだわったお店、激安のお店など目的によって使い分けることも可能です。今回はそんなスーパーマーケットの比較やお得情報などをご紹介したいと思います。
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◾︎カナダ発の大手スパーマーケットご紹介
- Loblaw’s
1919年トロントで創業。現在はカナダ国内にグループ全体で2000店舗を展開している国内最大のスーパーです。近年ではドラッグストアShoppers Drug Martの買収やアパレルブランドJoe Freshを設立するなど、とどまるところを知らない勢いで拡大中です。広い店内には処方箋カウンター、DPEコーナー、オーガニック食品やコーシャーコーナーなど、多民族国家らしいいろいろな宗教や思想にも幅広く対応しています。
系列店は食料品から医薬品、洋品、家電まで揃えているReal Canadian SuperStore、バリユーという割にはあまり安くないかな・・・という印象を受けますが良品が揃うValue Mart、庶民の味方、激安食品が揃うNo Frills、アジア系食材ならこちらがおすすめT&Tなど。
自社ブランドPresident Choice、No Nameを展開、PC Plus(ポイントプログラム)に加入すれば各種特典・ポイント還元あり、年数回あるNo Tax Dayの日はHSTがかからないなどの特典がありますので広告をチェック。
大人、子供達を対象としたクッキングクラス、バースデーパーティー、会議などの利用でお部屋のレンタルなどのサービスも行っています。
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- ︎Sobey’s
1907年ノ-バスコシア州で創業した現在カナダ国内第2位のスーパー。2013年アメリカ・セーフウェイ社のカナダ部門を買収し、西部にも勢力を拡大しましたが、同時にオンタリオ州の50店舗を閉店するなど、トロント周辺では厳しい競争を強いられていると聞きます。郊外にある店舗は大きめですが、ダウンタウン内にもよく小型店舗を見かけます。こちらはSobey’Urban Freshという呼び名で、立地条件上お値段はそれほど安くはないですが、学校やお仕事の帰りなどにちょっとした買い物をするには大変便利です。
自社ブランドComplimentsを展開、カードを提示すればお買い物の度にAir Milesを貯められる利点があります。
系列店はトロント市内の店舗は少ないのであまり馴染みがないですがFoodland、Price Chopper、FreshCo.などがあります。
- Metro
1947年モントリオールで創業。現在オンタリオ州とケベック州に365店舗展開しているカナダ国内第3位のスーパー。同業他社の熾烈な競争や買収、不況を乗り越え勢力を拡大させてきた過去があります。店舗面積は他店に比べるとあまり広くはないし、お値段も高め。しかしながら、なんといっても24時間営業なのが(地域によっては深夜クローズの店舗もあり)便利です。店内にコーヒーショップTim Hortons、ワイン専門店Wine Rack、お花屋さんが併設されているのも魅力です。
系列店は、こちらもまたトロント市内ではあまり見かけませんが、Super C、Food Basicsなどがあります。
自社ブランドSelectionsを展開、Air Miles加盟しているので、カードを提示すればお買い物の度にAir Milesを貯められる利点があります。
- ︎Pusateri's
1986年トロント市内のAvenue Rd.に1号店がオープン。現在は他にYorkville、Bayview Villageのいずれも高級エリアに3店舗展開しているグルメスーパー。そして現在は、数年前カナダに進出したあの超高級デパートSaks Fifth Avenueの地下に日本のデパ地下のような形態のお店をオープンしました。
数年前に火事で焼失してしまった1号店の復活し、近くに住んでいるのでたまに買い物に行きますが、サービスも質も完璧!!マネージャーが店内を常にチェックし、買おうか悩んでいる商品などのアドバイスをくれたりもします。
お惣菜と呼ぶには忍びない1lbが$45のロブスターのグリルを見たときには、「むしろこの値段ならレストランで食べるか家にシェフ呼べるのではないか?」と庶民の私は思ってしまいましたが、スパイスやコーヒー、紅茶、デリの品揃えが特に豊富な上に、ケータリングサービスもあるので、おもたせやおもてなしの品を探すのに活用するには本当に便利です。
◾︎賢くお買い物をするためのポイント
- デビットカード、クレジットカード、現金での支払いが可能。
支払い方法は3種類。チップな移動のカードを持っているなら、レジのところにある専用の機械に軽くタップするだけで支払いができます。皆さんあまり現金を持ち歩かないので、とても便利な機能です。特にポイントプログラム付きのカードなら特典がいっぱいありますよ!
- Price Matching Systemを利用すればさらに節約。
同じ商品型店舗などで安い場合、その値段に合わせて値引きしてくれます。いちいち広告を照らし合わせるのが面倒であれば、以前「便利ツール」の記事でご紹介したrebeeというアプリで、近くのスーパーの値段比較ができる機能を使えば簡単です。お買い物の頻度が高い方なら塵も積もれば山となる効果です。
- デリコーナーのお洒落な量り売りサラダ、スープ、お惣菜も活用するのがおすすめ。
特に留学やワーキングホリデーなどで料理をする頻度が少ない、買っても腐らせちゃうなんて方には、デリの活用もおすすめです。不足しがちなビタミンを補うために何十種類もの食物が入ったサラダや自分では作るのが大変そうなお洒落なお惣菜。いろいろ試してみてくださいね。
- エコバッグを持参しましょう。
ほとんどのスーパーでレジ袋は有料(1枚につき5¢)です。お店でいらないダンボールを配布しているところもあるので、そちらを利用するかエコバッグを持参すればその分、節約になります。
- ルームメイトやお友達が一緒ならシェアもあり!?
日本だとコストコなどに2家族や友達同士で買い物に行って、購入品をシェアする方がいると聞きます。コストコには劣りますがこちらのスーパーマーケットの商品もかなり大容量なので、ルームメイトやお友達が一緒ならシェアをすれば、合計金額も半分、食材を余らせてしまったりすることもなく一石二鳥です。
- 背が低い人限定のスツール
陳列棚の一番上の商品が届かない、または何が置いてあるのかすら見えないなんてことありませんか?通路を見渡すとスツール(踏み台)が置いてあったりするので、探してみてください。私はよく活用しています。
または近くにいる店員さんやお客さんでもお願いすれば、皆さん親切にとってくれますよ。
今回ご紹介したのはカナダ発のしかもトロントに限っての地域限定ですが、調べてみると、ひとつの記事では書ききれないほどたくさんのスーパーマーケットがありました。各スーパーマーケットの系列店で、高級志向から激安までレベルが分かれていたりします。
ご旅行の際はお土産探し、長期滞在の際はお値段比較で色々な店舗を回ってみるなど、用途に合わせて活用してみてくださいね!