このウェブサイトにたどり着いたあなたは、少なくとも語学や海外生活などにご興味がある方でしょうか?
海外で「語学学習」と「働く経験」もできる願いを同時に叶えられるという点で、ワーキングホリデーという選択をする方が多いと思います。そしてもう一つその夢を叶えることができる方法があるのはご存知ですか?ワーキングホリデーより多少競争率は上がりますが、今回はその方法をご紹介します。
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豪華客船で働くって具体的にはどういうこと!?
よくTV番組の特集などで、豪華客船に潜入など豪華客船の施設やサービスについて取り上げられていますが、実際にどんな人たちが働いているかご存知ですか?
数日から数ヶ月かけて周辺の島々や国をめぐる客船はいわば、海に浮かぶ小さな街そのものです。その街に来た観光客が、旅を楽しめるようにお手伝いすると考えればわかりやすいと思います。
日本で有名な豪華客船といえば飛鳥II(収容人数は720名)、現在世界最大の客船は地中海を旅するハーモニー・オブ・ザ・シーズ(収容人数6360名)の規模です。船の舵取りをする航海士、メンテナンスなどを担当する機関士、スパのセラピスト、医務室のドクターやナース、へメイク、フォトグラファーなど特別な資格が必要な職種から、特に厳しいスキルや資格などが要求されることはない、レストラン、ハウスキーピング、エンターテイメントなどのサービス部門など様々です。
どうやって豪華客船で働くか?
一般的には以下の方法で就職活動をする方が多いようです。
1: インターネットを活用して自分で探し、そこから本社を調べ直接レジュメを送る、またはエージェントを通す。
日系の会社であればもちろん日本語で色々調べることができます。外資系であれば日本で求人をかけることはまずないので、気になる会社を調べたら直接本社のHRにレジュメを送るのが一番良いと思います。その時点で募集がなくても送ってみると連絡が来る場合もなるので、どんどんコンタクトを取ってみましょう。
2: コネで紹介してもらう。
特に外資系であれば、そこに知り合いがいれば、より有利になるはずです。もしそこに知り合いがいなくてもSNS(Facebook、Twitter、LinkedIn)などを通してその会社のアカウントやそこで働いている人にメッセージを送ってみると、意外にも返信をくれたりすることがあります。物は試しで是非挑戦してみてください。
3: 数は少ないですが、クルーズ専門の学校もあります。
ただそこで生涯働く、手に職系の業務でないのであればもう少し範囲を広げてホテル、観光系の専門学校に通い、そこに来る求人やインターンシップなどを狙って経験を積んだり、コネ作りをすることも可能です。学校からのサポートもあるので、安心ですね。
実際に専門学校へ問い合わせて資料をもらうのも良いそうです。その資料をもとにどのような人材や適性が求められるのか、実際に就職した卒業生の声なども記載されているので、就職活動に有利になる情報が得られます。
今は便利な時代ですね。特に雇用形態、年収、ポジションの希望等は入れずに検索してみましたが、クルーズ関係の仕事が日本語でもざっと1000件以上出てきました。狭き門ではありますが、豪華客船で働くチャンスは確実にあるわけですね!
求められる語学力はどのくらい?
船内で働くスタッフをはじめ、乗客の国籍も様々なので、最初から英語でのコミニュケーションが要求されます。もちろん仕事内容によってレベルは様々ですが、大前提として上司や同僚との意思疎通がきちんとできて、お客様の要望を聞ける力があるか?がとても重要です。特に外資系の場合は、書類選考後の面接もSkypeなどを通して英語で行われます。こうした点が、耳が英語に慣れるよう語学学校に通うことができて、英語力0からでもなんとか行けてしまうワーキングホリデーとは大きく違って、ハードルが上がる要因の一つではないかと思います。
また最初からある程度の英語力があれば、職探しの時点でも英語で検索ができますので、選択肢が広がりますね。
いずれかの国ですでにワーキングホリデーが終了し、その経験を生かしたい、まだまだ旅をしたいという思いがあるのであれば、この豪華客船で働くというのも良い考えだと思います。
収入はどのくらい?
これは船会社やポジションによって多少の違いがあると思いますが、私が実際に聞いたお話では、サービス部門で1ヶ月US$1200〜だそうです(おそらくレストランなどのスタッフはチップがもらえるので、基本給はこれより低いはずです)。
実際に乗船してみた筆者の感想
※(残念ながら)スタッフとしてではなく、乗客としてです。
ハネムーンでPuerto Rico(プエルト・リコ=アメリカ領)から12日間St. Maaten(島の半分ずつフランスとオランダ領)、Barbados(イギリス領)、St. Lucia(イギリス領)、St. Thomas(アメリカ領)、St. Kitts(イギリス領)で6ヶ所回りました。お部屋を担当してくれたのはインドネシア出身の青年。英語は完璧ではなかったものの、かなりのコミニュケーション能力と細かいところによく気がつくサービスにはとても感動しました。
気になったのでお話を聞いてみたところ、観光、ホテル、ホスピタリティー系の専門学校を卒業した後、クルーズ船でのお仕事についたそうで、こちらで2社目。毎回上陸した島での自由時間はあるようですが、大抵は海の上ですし船内に生活に必要なものはほぼ揃っているしでお金の使い道がないため、かなり貯金できるそうですよ!
乗客の年齢層、国籍も様々です。私が乗船したのはイギリス領を回るのが多かったので、必然的にイギリスからのバケーション、そこに混じって周辺の国々アメリカやカナダなどからのカップルや家族連れが多いように見受けられました。
カリビアンクルーズという場所柄もあるのでしょうがスタッフ、乗客、回った島々で出会った人達には、「日本のパスポート初めて見た、素敵ね」、「日本人初めて会った!日本ってどんなところ?」、「日本語に興味があるんだけど、お勉強の仕方やコツはある?」などかなり珍しがられ、色々質問攻めにあいました。その中でも特に仲良くなった人達とは、連絡先を交換したりもしました。
あと5歳くらい若かったら、そして結婚前なら自分も働いてみたかったなと思ってしまったほどです。
番外編 – お金と時間を気にしないならこんな手もある!ピースボートでボランティア
上記の豪華客船での有給のクルーズとは違いますが、お金と時間に余裕があって、経験や教養を深めたいというのであれば、ピースボートに乗船してボランティアをする道もあります。街中でポスターなどの広告を見かけたことがある方もいるのではないでしょうか?内容は外国語の通訳、カルチャースクール(ヨガ・ダンス・水彩画・コーラス・エクササイズなど)の講師、臨床心理士やカウンセラーなどです。
こちらも貴重な経験になることは間違いなしです。ご興味のある方はピースボートのウェブサイトで随時更新されている情報を見てみてくださいね!
「豪華客船で働く」と聞くとどんなイメージですか?
例えば海外にコネクションを持つ会社で働き、短期間の出張で行くのとはまた違った、グローバルな働き方。まさに世界中を旅しながら、働くという実務経験を積めるまたとない機会です。
今後の進路に悩んでいる方は思い切ってこの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか!?