海外の結婚記念日、どのようにお祝いする!?

先日、結婚記念日旅行でモントリオールへ行ってきました。5年目の今年は「木婚式」。夫婦が1つの木のように安定している様子を表しており、「木」に関連するものをギフトとして送ります。実はこのように結婚記念日に1年ごとに違う名称、意味があるってみなさんご存知でしたか?

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◾結婚記念日の発祥

実はこの結婚記念日の発祥はイギリスと言われており、現在、欧米諸国では結婚記念日にその記念日にちなんだ品を夫婦で贈りあう習慣があります。
元々日本では「夫婦」としての絆より「家」の絆を重視していたため、結婚記念日を祝うという習慣はありませんでした。ところが明治27年に当時の天皇が盛大に銀婚式を行った事から、一般的な行事として、銀婚式や金婚式が行われるようになったそうです。
イギリス式とその他の国で少し違う部分もありますが、今回は筆者の住むカナダの形式でご紹介します。

◾それぞれの名称と意味

名称は柔らかいものから硬く価値のあるものへ変わり、年を重ねるごとにより絆が深まることを表しているそうです。

年数 名称 意味
1年目/First 紙婚式/Paper 将来設計などを白紙に書き出し、今後の幸せな生活を願う
2年目/Second 綿、藁婚式/Cotton 将来のことを考え、つつましく質素倹約する
3年目/Third 革婚式/Leather 革のように粘り強くしなやかに、倦怠期を乗り切る
4年目/Fourth 果実、花婚式/Fruit 花が咲き実りになる時期。過去、現在、未来に感謝する
5年目/Fifth 木婚式/Wood 夫婦が1本の木のように固く結ばれ、今後の発展を願う
6年目/Sixth 鉄婚式/Iron 鉄のように強い、ふたりの人生の絆を願う
7年目/Seventh 銅婚式/Copper、Wool 家庭や財産が安定することを喜び、感謝する
8年目/Eighth 青銅婚式/Bronze 2種類の金属を混ぜて作る青銅のようにふたりの絆がさらに深まるよう願う
9年目/Ninth 陶器婚式/Pottery ふたりの関係を大切に育みヒビが入らなかったことへの思いやりや愛に感謝する
10年目/Tenth 錫、アルミ婚式/Tin、Aluminum 錫のように美しく清らかに今まで歩んできた10年に感謝する
11年目/Eleventh 鋼鉄婚式/Steel 鋼のように固くて強い、愛の力で結ばれる絆を願う
12年目/Twelfth 絹婚式/Silk 絹のように柔らかくきめ細かい二人の愛に何年たってもこの想いを大切にと願う
13年目/Thirteenth レース婚式/Lace 幾重にも深く織りなしていく、愛の証を確かめ合う
14年目/Fourteenth 象牙婚式/Ivory 象牙のように長い歳月を重ね、年齢を経て輝いていく、揺るぎない価値を願う
15年目/Fifteenth 水晶婚式/Crystal 透明で曇りのない水晶のような信頼を確かめ合う
20年目/Twentieth 磁器婚式/China 長い歳月と共に価値が増す磁器のような夫婦の関係。これからもお互いの関係を大切にと誓う
25年目/Twenty fifth 銀婚式/Silver 一区切りのついた結婚生活。いぶし銀のような美しさを得たことを祝う
※いぶし銀:華やかさはないが実力があることの例
30年目/Thirtieth 真珠婚式/Pearl 富と健康をあらわす海の宝石に例えて、これからの人生が素晴らしいものでありますようにと願う
35年目/ Thirty fifth 珊瑚婚式/Coral 長い年月を経て成長する珊瑚に例えて、これからのふたりの絆を願う
40年目/Fortieth ルビー婚式/Ruby この時期のふたりの関係を深紅のルビーに例え、育んできた40年の歳月とお互いの絆に感謝する
45年目/Forty fifth サファイヤ婚式/ Sapphire お互いの誠実さと徳望で結ばれていた、これまでの結婚生活に感謝する
50年目/Fiftieth 金婚式/Gold 金色の輝きを得た、素晴らしい記念日。ふたりと関わる全ての人達に、愛と感謝をする
55年目/Fifty fifth エメラルド婚式/ Emerald 深い緑のエメラルドのように、静かで尊い夫婦の暮らしに感謝する
60年目/Sixth ダイヤモンド婚式/ Diamond 長寿と一族の繁栄を意味する最高の日。ふたりと関わる全ての人達の素晴らしい人生を願う

◾1年後の結婚記念日に食べるウエディングケーキ

こちらではウエディングケーキの1番上の段を1年間冷凍保存し、1年後の結婚記念日に結婚式の思い出を語り合いながら、無事に1年目が迎えられた事に感謝し、今後もふたりがいつまでも幸せでいられるようにと願いを込めて、そのケーキを食べるという驚愕の風習があります。
そのため保存がしやすいよう、フルーツやホイップクリームではなく、バタークリームやフロスティングを使用します。暑さでも解けない、見た目は素晴らしく綺麗と利点もありますが、とにかくスポンジはパサパサで激甘で味に繊細さのかけらもないくらい不味いのです。

私達夫婦はこのケーキが本当に苦手で、レセプションのケーキカットの部分は省きました。その代わりに10件ほど食べ比べをした結果、お気に入りのベーカリーで15種類ほどケーキやペイストリーなどをオーダーし、デザートテーブルを作りました。
招待客の皆さんには、お好きなものをバッフェ形式で楽しんでいただき、満足いただけたようでした。

◾最近流行りの再宣誓式(Vow Renewal)ってなに?

結婚式での誓いの儀式(Vows Ceremony)をRenewal = 更新・再開 する儀式のことです。既に結婚生活を送っている夫婦が永遠の愛を再び誓い合い、互いの愛情を確認し合うセレモニーで、北米では近年大変な人気となっています。
離婚率が高い、年々増え続けている中で節目の年にVow Renewalをすることは、個人的にはとても良いことだなと思います。

◾カナダのイケメン首相ジャスティン・トルドー氏に学ぶ夫婦のあり方

最年少当選で2015年から第29代のカナダの首相を務めているジャスティン・トルドー氏。就任当時からその華麗なる経歴、容姿、行動力に注目が集まりましたが、2016年に伊勢志摩サミットのために来日した際のイケメンっぷりも話題になりました。以下首相のメッセージです。

"The fact of the matter is we've been working extremely hard today and will be at the G7 meetings on Thursday and Friday, and in the middle of all this, I'm taking a moment to celebrate — on personal funds — my wedding anniversary with my wife," 
"This is the kind of work-life balance that I've often talked about as being essential in order to be able to be in service of the country with all one's very best and that's certainly something I'm going to continue to make sure we do."

ちょうど11年目の結婚記念日と重なったために、サミット1日前は丸一日お休みを取り、日本の伝統的な旅館にて夫人と過ごしたそうです。その費用は自身のポケットマネーから出すとして、これは国家に仕えるためには必要不可欠だと私が常々述べている、ワークライフバランスの一例だ」と語ったそうです。
こんな風に一国を代表する方が率先して、このような姿を国民に見せてくれるのは素晴らしいことですね!

夫婦となった大切な記念日。調べてみるとその年ごとに、このような意味が込められていたのですね。
毎日の生活に忙殺されてすっかり忘れてしまった感謝の気持ちや結婚当初のことを思い出すきっかけにもなるという意味で、結婚記念日はやはり大切だと感じました。

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