海外で運転に挑戦!オンタリオ州の交通規制あれこれ

海外での運転、皆さんは平気ですか?筆者はカナダ在住6年目になりますが、元々運転があまり好きでなかったこともあり未だに苦手意識が抜けません。とはいえ、運転ができると行動範囲も広がりますから便利ですよね!
今回はトロントを中心に車や運転に関する全般、日本の免許証の切り替え、レンタカー、トールフリー、ストリートパーキングの活用などについてお話しします。
※カナダでは州ごとに自動車免許取得に関する制度が異なります。

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◾オンタリオ州の運転免許証取得について

– すでに日本の免許証を所持している場合
日本で2年以上の運転経験があれば、視力検査のみ(筆記試験、実技不要)で、指定料金を支払えば書き換えが可能です。また他のカナダの地域や国籍の方と違い日本の免許証を取り上げられることもありません。

費用:$75
支払いは現金、クレジットカード、デビットカードなどで可能です。

ステップ1:必要書類を揃える
・自動車運転免許証抜粋証明(日本領事館で発行される日本の運転免許証を英訳したもの)
※取得申請手数料$25前後(その時の為替レートにより異なります)
・日本の有効な免許証
・パスポート

ステップ2:運転免許センター(Service Ontario Drivers License Office)にて手続きする
上記の必要書類を持参し、カウンターにて必要な所手続きを済ませると視力検査と証明写真を撮影し、仮の免許証をその場で発行してくれます。
原物は約2週間ほどで、郵送にて指定送付先に届きます。

– こちらで最初から取得する場合
カナダでは16歳から運転免許証の取得が可能です。運転免許証にはそれぞれランクがありG1、G2、Gという3レベルに分類されます。

G1:初心者クラスの運転免許証で、日本の仮免許にあたります。深夜の運転、高速道路の走行不可、4年以上の運転経験のあるG免許保持者の道場が義務付けられているなど様々な規制が設けられています。有効期限は発効日より5年間となります。

G2:G1取得から12ヶ月が経過すると路上実技試験(G1 Road Test)の受験資格が発生します。こちらに合格するとG2免許の取得となります。自分一人でも運転可能ですが、深夜の場合19歳以下の同乗者は1名だけに限るなどの規制があります。有効期限は発効日より5年間です。

G:G2取得から12か月が経過すると路上実技試験(G2 Road Test)の受験資格が発生します。こちらに合格して、晴れてG免許の取得となります。
上記のG1、G2のように運転制限や同乗者の規制もありません。有効期限はなく、更新が必要になります。

このG免許取得までの間、日本のように教習所(driving School)に通う、または両親などすでにG免許を持っている人から教えてもらうなど人により様々です。

◾レンタカーを借りてみる!?

ワーキングホリデーや留学などでの一時滞在の場合、車を所持していない(できない)ことがほとんどだと思います。お友達、彼女や彼氏とたまには遠出したいと考えている方、思い切ってレンタカーを借りてみてはいかがでしょうか?大手の有名どころだとAVIS、Budget、Herts、Enterpriseなどがあります。Expediaなどのウェブサイトで各レンタカー会社の値段の比較もできますので、利用すると便利ですよ!

オンタリオ州でレンタカーを借りるにあたり必要な条件は以下の通りです。

・21歳以上であること。カナダでは21歳未満の方は基本的にレンタカーを借りることができません。
・日本の国際免許証は発効日から60日以内のものしか有効ではありません。こちらはオンタリオ州で定められている規定です。
・21歳~24歳の方は、レンタル料が1日あたり約$30前後高くなるだけでなく、保険料が10%程上乗せされる場合があります(各レンタル会社/保険会社の規定による)。
・25歳未満の方は高級車、ミニバンや大型車を借りることはできません。

◾高速道路が無料?その他の決まりは!?

カナダの高速道路=Highway(ハイウェイ)はほとんどが無料で利用できます。 オンタリオ州を走る高速道路は全て400番台の名称で呼ばれており、そのうちの1本407 Express Toll Ruteのみ有料です。入り口に料金所やゲート等が設置されていないので、サインを見逃して侵入して走行した場合は、後に請求がきますのでご注意くださいね。

また様々な優先車線があり、規定以上の人数が搭乗している車のみ走行可能なHOV (High-Occupancy Vehicles) は、相乗りを推進することで走行する車の数を減らし、渋滞緩和と排気ガス排出削減を狙ったものです。地域によっては、電気自動車やハイブリッド車など環境に優しい車種(緑色のナンバープレート)は規定人数以下でも走行が認められていることもあります。

◾走行時の注意

– 右側通行
日本とは異なり、自動車は右車線を走ることになります。左側通行に伴い、左ハンドルはもちろん、ワイパー、ウインカーの位置も日本車とは逆になっていますので、慣れるまでは併せて注意が必要です。筆者は普段あまり運転をしないため、たまに運転すると未だにウインカーを出すつもりがワイパーを作動させてしまったりすることが良くあります。

– 状況に応じて赤信号でも右折可能
歩行者や左からの進入車がない場合、赤信号でも右折することが可能です。ただし、あくまでも赤信号であることを忘れず、右折時は細心の注意が必要となります。(赤信号時の右折を禁止する交差点もありますのでご注意ください)

– 左折禁止や一方通行に注意
ダウンタウンを中心に一方通行や左折禁止の道路が多数あり、注意が必要です。左折禁止が解除となる時間帯がある場合もありますので、標識にて確認が必要です。

– ストリートカー停止中、スクールバス昇降時は追い越し禁止
ストリートカーが乗客の乗降のため停止している時は、安全地帯がある場合を除き、右側から追い越しはできません。
またスクールバスが生徒の乗降のためライトを点滅させている時は、回りの車は全て停止し、ライトの点滅が終わるまで追い越してはいけませんのでお忘れなく。

他にも、消火栓の3メートル以内、橋の100メートル以内、営業中のホテル、劇場、パブリック・ホールなどの公共の施設の入り口前6メートル以内、また、交差点の9メートル以内(信号がある場合は15メートル以内)には駐車禁止です。

◾ダウンタウンではStreet ParkingやGreen Pがおすすめ

ダウンタウンでは、駐車スポットを見つけるのが困難なのは全世界共通ですね。個人経営の駐車場は料金がぼったくり並みに高いこともしばしば。トロント市内の駐車禁止の切符を切られる確率もとても高く、ルールも非常に厳しいです。

そこで活用したいのがトロント市が運営する公共の駐車場、通称Green P(グリーンピー)です。
タイプは屋内駐車場、屋外駐車場、路上駐車と大きく分けて3つあります。近くに設置されている発券機でチケットを購入するor 携帯のアプリをダウンロードしておけば、そちらを使用して料金を支払うことも可能です。

運転ができるとワーキングホリデーや留学などで中期から長期間滞在する際は、行動範囲もだいぶ広がりますよね。慣れない海外での運転。交通規則なども違うので、最初は戸惑いますよね。今回ご紹介したオンタリオ州とトロントの運転についての基礎知識を参考に楽しい旅の思い出をたくさん作ってくださいね!

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