海外に住むなら、宗教と食べ物について知ろう!

これから旅行、留学、ワーキングホリデーなどで海外に行く予定のある方は、滞在先での出会いの中で様々な人種や宗教の人々と交流を持つ機会もあるでしょう。また2020年の東京オリンピックを目前に諸外国からのさらなる人の流動に伴い、それぞれの人種や宗教を尊重した言動、行動、ホスピタリティーも求められるでしょう。
日本で生活しているとあまり気にしたことがない「宗教と食べ物」のタブーについて、お話しします。

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◾世界の宗教と食のタブー

世界中には数え切れないほどのたくさんの宗教が存在するとされていますが、その多く95%は以下の6(7)つに分類されます。
※今回は食に焦点を当てますので、それぞれの宗教の細かい決まり等は省略します。

キリスト教
キリスト教という宗派の中で様々の教派があり、大きく分けてカトリック、プロテスタント諸派、正教会の3つがあります。

キリスト教では、禁忌的に食べられない食物というものはありませんが、細かく分けると宗派によって異なる決まりがあります。例えばカトリックや正教会では、年2日(灰の水曜日と聖金曜日)に断食があります。大斉・小斉といって、量を規定量に減らしたり、獣の肉や卵、乳製品の摂取を避けます。
プロテスタント諸派では、基本的にそういった習慣はないと言われます。
我が家もカトリックなので、この日はシーフードを食べるのですが、家族皆シーフード自体があまり好きではないので、「魔のシーフードデー」と呼んでいます。

イスラム教
世界人口の約1/3を占めると言われているイスラム教。
豚肉を食べてはいけない、お酒を飲んではいけないというのは多くの方がご存知だと思いますが、その他にもコーランの戒律に則って処理されること清められた食品は「ハラルフード」を摂る決まりがあります。

このような条件を踏まえると、イスラム教徒が一般的な日本の飲食店で食事をすることはほぼ不可能。前の職場に結婚して改宗した日本人の同僚がおりましたが、友人たちと食事に行くにもとても気を使うし、相手にも気を使わせてしまうので、イスラム教徒に日本は住みづらいと旦那様の母国に引越しました。
最近では日本でもハラル認定されたレストランが出てきたと聞きますが、さらに住みやすい国になると良いですね。

ヒンズー教
インドやネパールに多いのがヒンズー教徒。世界では約9億人もの信者がいて、キリスト教、イスラム教に次いで、信者が世界で3番目に多いと言われています。
出身カーストによって、異なる食事ルールを持っていて、高いカースト出身者ほど肉食を避けるそうです。牛を「聖なるもの」、豚は「不浄なもの」として扱われるため、食べないそうです。また魚介などのシーフードやニンニクや玉ねぎなど匂いの強い野菜も禁止とされています。基本的に殺生を避けたいため、ベジタリアンが多いようです。

食べ物は神からの授かりものとして考え、利き手に関係なく清浄である右手を使い食事をします。

仏教
日本に最も多く浸透している世界三大宗教の一つ仏教。お坊さんが食べる仏教の規律に従って作られた精進料理。皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?野菜や豆類など植物性の食材を使用して作る料理のことで、肉・魚・卵などは使われません。またヒンズー教と同様匂いの強い野菜も避けます。

このような経緯から植物性の食材を使い、見た目や食感を動物性の食材に似せた「もどき料理」が生まれたそうです。
もどき料理は特に中国や台湾でよく見られ、湯葉を加工してハムに似せたり、コンニャクで刺し身を表現したり、シイタケをアワビに似せたりと様々です。 日本では お豆腐を使ってお肉に見立てた「がんもどき」やうなぎに見立てた「うなぎの蒲焼もどき」などもあります。

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ユダヤ教
世界最古の宗教と言われるユダヤ教。キリスト教やイスラム教を生む母胎となった宗教でもあります。イスラエル、アメリカ、フランスに続いて、カナダは世界で4番目にユダヤ系住民が多く、約18万人が暮らしています。筆者は現在トロントのユダヤ人街のど真ん中に住んでおりますので、彼らの生活様式を目の当たりにする機会も多いです。

旧約聖書のレビ記の記述に基づき、カルシュート(適正食品規定)と呼ばれる食べてよいものといけないものに関する非常に厳しい規則を定めており、近くのスーパーマーケットはコーシャーのセクションが設けられていたり、コーシャーのみを取り扱うお店も多くあります。以下タブーとされるものを簡単にあげてみました。

反芻しない、もしくはひづめが完全に分かれていないもの(ラクダ、イノシシ、野ウサギ、豚、馬、ロバなど)、四本の足で地上を這い回るもの(モグラ、トカゲ、ネズミなど)、四本の足で歩く動物のうち、足の裏のふくらみで歩くもの(ネコ、ライオン、キツネ、狼など)、鳥類のうち、ハゲワシ、ヒゲハゲワシ、トビ、ハヤブサ類、カラス類、ダチョウ、かもめ、フクロウ、鵜、ミミズク、ペリカン、サギ類、ヤツガシラ、コウモリに含まれるもの、羽があり、四つ足で歩くすべての這うもの(昆虫類を含む爬虫類・両生類)、海や川の住民のうち、ヒレ、ウロコのないもの(タコ、イカ、エビ、貝類、イルカ、鯨など)、血液(ソーセージなど)、死肉、肉と乳製品を同時に使ったもの(チーズバーガーなど)

これだけ見ても、彼ら専用のセクションやお店があるのもうなずけますね。

バハーイ教
世界236の国と地域で信奉されている宗教で、その数はキリスト教に次いで2番目と言われています。19世紀にイスラム教から分派しましたが、現在ではイスラムとは別物とみなされており、発祥地のイランでは迫害の対象となっているそうです。

食べ物に関する規定はさほど厳しくないようですが、イスラム教からの分派という背景から、アルコールの摂取制限や断食があります。バハーイ暦の高尚の月(3月2日から3月20日)の間、日の出から日没までの間行われます。断食の間は完全に食物と飲み物を断ち、喫煙も禁止されています。断食は祈りの義務と共に最も重要な義務の1つであり、15歳以上の者は断食をしなければいけない規定になっているそうです。

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◾世界三大宗教

皆さんは世界三大宗教をご存知ですか?

1) キリスト教:20億人
(イタリア・フランス・ベルギー・スペイン・ポルトガル・中南米・アメリカ・カナダ・イギリス・ドイツ・オランダ・北欧・オーストラリア)
2) イスラム教:16億人
(インドネシア・マレーシア・トルコ・エジプト・サウジアラビア・イラン・イラク・中東)
3) 仏教:4億人
(日本・中国・韓国・ベトナム・タイ・カンボジア・ラオス・スリランカ・ミャンマー・チベット)

その定義は「民族、地理を超えて広がっていること」、「文化的、社会的に及ぼす影響が大きいこと」、「入信において出自を問わないこと」となっています。てっきり信仰人数の多いものかと勘違いしていましたが、関係ないんですね。

日本に住んでいるとさほど気にしなかった宗教や食のタブーについて、筆者自身もこの記事を書くにあたり色々調べましたが、本当に知らないことが多くて驚きました。
海外に一歩出ればそこでの生活、経験、出会いなどを通して一緒に食事に出かけたり、パーティーなどにお呼ばれしたり、逆にお客様を招いたりする機会もあります。そんな時にちょっと気を使って欲しいのが、参加する方の宗教や思想について。それぞれの食に関するタブーやベジタリアンやビーガンなども含めると用意するお食事やお店選びに気をつけるだけで、みんなが気持ちよく過ごせます。

また冒頭にもあるように、日本に来た方をおもてなしする機会も増えることが予想されます。英語力に磨きをかけるとともに、相手のことを知る努力と尊重することを忘れずにしましょう!

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