聞いたことはあるけれど・・・北米のサンクスギビングってどんな行事!?

今回ご紹介するのは、Thanksgiving Day(サンクスギビングデー)についてです。聞いたことはあるけど、実際にどんなものかご存じない方も多いのではないでしょうか?今回はこの北米だけでお祝いされている秋の行事サンクスギビングについてご紹介します。

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◾ Thanksgiving Day(サンクスギビングデー)とは?

実は北米だけでお祝いされる行事で、「収穫の恵みに感謝する」という名目は同じですが、カナダとアメリカでは少し異なります。
カナダは10月の第2月曜日、アメリカは11月の第4木曜日です。州によって多少異なりますが、学校、会社、行政機関は全てクローズし週末を含めた連休になります。

– アメリカのサンクスギビングの由来
1620年11月、イギリスからメイフラワー号に乗った清教徒ピルグリムの一行が、アメリカ大陸(現在のマサチューセッツ州プリマス)に到着しました。冬を迎え食べるものに困った一行に先住民のネイティブアメリカン達が、食糧や農作物の種を分け与えました。そして翌年、収穫した作物や狩猟で捕えた七面鳥などでネイティブアメリカン達をもてなし、彼らと神の恵みに対して感謝したという史実が由来だといわれています。

– カナダのサンクスギビングの由来
カナダでは諸説ありますが、初めてサンクスギビングが祝われたのは、アメリカよりも前の1578年、イギリス人の探検家がカナダのニューファンドランド島に到着した際、無事新天地に渡れたことに感謝して、盛大なセレモニーを行ないました。その後、ヨーロッパからカナダにやってきた人々がこのセレモニーを継承していったことに由来しているといわれています。
またアメリカの独立戦争後にカナダへ移住した王党派の人々が、この行事を持ち込んだともいわれています。

◾どんな風にお祝いするの?

イメージは日本のお正月です。現代の感謝祭では、宗教的な意味合いはかなり弱くなっており、親族や友人が集まる大規模な食事会で、クリスマスと並ぶ大切な家族行事のひとつと位置づけられています。

◾サンクスギビングの代表的なお料理

これは皆さんご存知のようにメインのターキーを始め、各家庭で様々なサイドディッシュやデザートが並びます。

・roast turkey ロースト・ターキー
だいたいはオーブンでまるごとローストしますが、我が家は最近ディープフライド(揚げ)したものにはまっています。
日本だとなかなか手に入りにくいですが、時期になるとコストコ、アマゾン、楽天などでも購入可能です。

・stuffing (ロースト・ターキーなどの)詰め物
パン、ニンニク、タマネギ、ニンジン、セロリなどお好きなハーブと一緒にバター、塩、コショウ、チキンブイヨンと一緒に炒めます。我が家はここにレーズンやクランベリー、ハロウィン前に行くアップルピッキングで収穫したリンゴを加えたりもします。
作るのが面倒という方には、お湯を加えるだけの市販のミックスがおすすめです。

・mashed potatoes マッシュポテト
ニンニクやチーズを加えて風味を出しても良いですし、義兄宅に行くとマッシュポテト嫌いな義姉が代わりにbaked potatoes(ベイクドポテト)やmashedp arsnip(マッシュパスニップ=見た目は白い人参のようなセリ科の根菜で、欧米諸国ではスープなどの煮込みやグリル料理にして食べられている秋野菜)が出てきます。

・yorkshire pudding ヨークシャー・プディング
その名の通りイングランドのヨークシャーで生まれた家庭料理の一つで、小麦粉、卵、牛乳、塩を混ぜて型に入れてオーブンで焼いたシュークリームの生地のようなもの。
我が家ではお肉料理の付け合わせにガーリックトーストかヨークシャープディングを食べます。

・butternuts squash soup バターナッツスクワッシュスープ
バターナッツという種類のかぼちゃを使ったスープ。
各家庭で味が異なりますが、我が家はタマネギ、ニンニク、ニンジン、チキンブイヨンで煮込み、シナモン、カイエンペッパー、牛乳、クリームチーズと一緒にミキサーにかけてポタージュ状にしたものをよく作ります。
こちらも市販のものが出回っているので、忙しい方は温めるだけなのでおすすめです。

・cranberry sauce クランベリーソース
ターキーにかけて食べるジャム状のソースです。ほんのりした甘酸っぱさが、しょっぱい味付けのお料理に合うのです。缶詰でも売っていますが、生のクランベリーを購入して手作りするのもおすすめです。

・brussels sprouts 芽キャベツ
シンプルにオリーブオイル、塩、コショウをかけてローストしたり、フェタチーズを挟んでベーコンで巻いたものを焼いて、バルサミコソースをかけても美味しいです。

・gravy sauce グレービーソース
通常はターキーを調理した時に出る肉汁に調味料やワインなどを加えて作ります。市販のパウダーや缶詰に肉汁を加えてしまえば、失敗がなく簡単でおすすめです。

・pumpkin pie パンプキンパイ
その名の通りかぼちゃのパイです。パイの土台と缶詰のフィリングを購入すれば簡単にできますが、かなりスパイスが効いているので、日本人の味覚には合わない方も多いかもしれません。私はこの市販のフィリングにチーズケーキの生地を混ぜて、パンプキンチーズケーキにしたものを作りますが、パンプキンスパイスが苦手な方は、スパイシーさが和らぐのでおすすめですよ!

ご家庭によっては、アップルパイやapple crisp(アップルクリスプ=リンゴの上にグラノーラやナッツ、クッキーのようなクランブルをのせて焼いたもの)、ピーカンパイなどを出すこともあります。

◾お買い物はブラックフライデーとサイバーマンデーにするべし!

Black Friday(ブラックフライデー)というのは、アメリカのサンクスギビングの翌日の金曜日に行われる、年に一度の大売出しの日です。元々は感謝祭のプレゼントの売れ残りセールでしたが、現在では売れ残りに関係なく、イベントの一つとして定着しています。
ここ数年日本でも便乗してブラックフライデーセールが行われ、2016年はイオン、トイザらス、H&M、ユニクロ、ECサイトのBUYMA(バイマ)などが開催しており、有名人をCMに起用する動きが出ているとか!今後さらに拡大していくのでしょうか!?
このブラックフライデーの由来ですが、1961年にフィラデルフィアを中心に拡大したとされ、「人でごった返して町が黒くなるから」「お店が黒字になるから」という意味があるそうです。

Door-buster(ドアバスター)やDoor-Crasher(ドアクラッシャー)と呼ばれる大幅値引きされた目玉商品を目当てに、お店の開店前から長蛇の列ができて、ドアが壊れるほどの争奪戦になります。福袋に並ぶ的な感覚でしょうか?Youtubeなどで映像を見ると想像を絶するものがありますので、ご興味ある方は是非チェックしてみてください。

一方、オンラインの店舗では、サンクスギビングの休暇明けの月曜日に売上が急増することから、この日はCyber Monday(サイバーマンデー)と呼ばれています。実店舗に行って争奪戦に巻き込まれる勇気のない方は、オンラインショッピングでゆっくりお買い物が良いかもしれませんね!
カナダのサンクスギビングは、アメリカよりも早いですが、元々ブラックフライデー文化がなかったカナダでは、アメリカに合わせて11月第4金曜日に行われますのでお間違えなく。

まだまだ知名度の低い北米の行事の一つサンクスギビング。家族や親戚が集まり「収穫の恵みに感謝する日」です。家庭によって食事内容も少し異なるので、この時期にホームステイなどをしている留学生の方、またはシェアハウスなどに滞在しているワーキングホリデーの皆さんは、ルームメイトなどの帰省に合わせて一緒に連れて行ってもらうなんていうのも有りだと思います。北米の家族のイベントを垣間見るチャンスですよ!

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