日本とはちょっと違う、北米流クリスマスの過ごし方

海外で過ごすクリスマス。映画や海外ドラマで出てくるシーンに憧れた方も多いのではないでしょうか?
日本ではカップルや友人達が一緒に過ごす一大イベントとして定着しているイメージの強いクリスマスですが、そもそもクリスマスとは、その名の通りイエスキリストの降誕(誕生)を祝うお祭りです。したがってクリスチャンにとっては、イースターに次ぐ大切な行事とされています。欧米では、国民的な休日であるクリスマスを家族や親族と過ごすことが一般的です。

今回はそんな北米(カナダ)のクリスマスについてご紹介します。

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◾クリスマスの準備色々

お店によっては8月の末からクリスマスのデモレーションを店頭に並べ始め、アメリカのサンクスギビング(11月の第4木曜日)から本格的にクリスマスのムードに突入します。

- 1年のうちで1番の出費。クリスマスのギフト選び

家族や親戚、友人にあげるプレゼントを購入するため、おそらく1年のうちで1番出費がある時期でもあります。その代わり自分も色々な人からギフトがもらえるため、当日にオープンするギフトの数は相当数に上ります。

クリスマスまでに届いたギフトやカードはクリスマスツリーの下に保管し、今か今かとオープンするその時を楽しみに待つのです。我が家は24日の夜に1つ、25日の朝に残りを開けるのが習慣です。
クリスマスは国民の休日扱いになるので、どこのお店も閉まっていることがほとんどなので、旅行や短期の留学などで来る際はお気をつけくださいね!

- クリスマスツリーファームでお気に入りのツリーを選ぶ

日本のようにずっと繰り返し使えるクリスマスツリーを購入するお宅もありますが、12月の上旬あたりから、スーパーやホームセンターで販売される本物のフレッシュなものを購入したり、クリスマスツリーファームに出向き自分で選んだツリーを切ってきたりします。
我が家も毎年本物のツリーを購入します。その時に毎年木っ端を取って置き、焼印をつけたり、絵を描いたりして、クリスマスオーナメントにしたりします。

- お家の装飾の楽しみのひとつ

上記に挙げたようにクリスマスツリーの購入もそうですが、こちらの方は家中の至る所に飾り付けをするのも大好きです。お家の屋根や壁、ポーチ、お庭、暖炉の上やバスルームまで、ありとあらゆる場所をライトや小物で装飾します。もう十分と思いつつもついつい買ってしまい、毎年増えていく装飾品の数々の保管場所に頭を悩ませています。

- Stocking Stuffers(ストッキングスタッファーズ)ってなに?

クリスマス前夜、自分の名前が入ったStocking(ストッキング=靴下)を暖炉などの前に吊るして寝ます。ちょっとしたお菓子や小さいギフトをその中に詰めます。
Stocking Stuffers(ストッキングスタッファーズ)と呼ばれるこちらは、通常のツリーの下に置くギフトとは別に用意しなくてはならないので、ちょっと面倒ですが、子供達はやっぱり楽しそうです。義家族には、こちらにはない日本の期間限定や地域限定のキットカットや百円ショップの便利雑貨が人気です。

- カード文化ならでは!クリスマスカードは必須です。

これも毎年面倒だなと思いつつも、日本の家族は友人には年賀状代わりに、こちらの義家族や親戚、友人達へは日頃の感謝や近況報告も兼ねて毎年送っています。
滞在中に日本にいるご家族や友人に送ってみても記念になりますね!

- サンタクロースと記念撮影

クリスマス前にショッピンモールなどに出現するサンタランド。大抵子供達がサンタクロースとの撮影のために長蛇の列ができますが、実は大人でもちゃんと「クリスマスになにが欲しい?」と聞いてくれるんですよ!留学や旅の思い出に1枚いかがですか!?

トロント市内でオススメの場所をいくつかご紹介します。

※内容はその年によって異なる場合がありますので、ご予約の際に確認してください。

Scarborough Town Centre
ショッピングセンターのど真ん中にある吹き抜けのホールに全体に作られるのですが、その装飾の懲りようはGTA(greater Toronto Area)では1番のクオリティーだと個人的には思います。
ピーク時は2時間待ちになることもありますが、サンタにたどり着くまでに色々見て楽しめます。まだ歩けない小さなお子様連れにもおすすめです。

Yorkdale Shopping Centre
ちょっと大人な感じがいいと言う方は、こちらのクリスタルホワイト一色でキラキラに装飾されたサンタランドへどうぞ。
2015年から渋いイケメンサンタモデルを起用した広告で注目を集めたモールです。イケメンなサンタさんとのツーショット写真に「#YorkdaleFashionSanta」のハッシュタグをつけて、1回ツイートすると、$1が病気の子供たちへ寄付されるとのキャンペーンもやっておりました。

Sherway Gardens
写真撮影前にサンタさんが本を読んでくれたり、歌やダンスをしたり、エルフのお兄さんやお姉さんたちと塗り絵や仕掛けを動かして遊べます。
小さい子だと撮影時に怖がって泣いてしまうことがあるのですが、この撮影までのワンクッションで泣いている子が一人もいなかったのは、良いアイディアだと感心しました。2枚撮影してくれますが、撮影の料金も寄付に回しているそうで、そこもポイント高かったと思います。
歩けるお子様がいる方はこちらの方が楽しめそうですね!

◾トロントのクリスマスイベント

- Santa Claus Parade

1913年から始まった歴史あるこのイベントは、まるでディズニーランドのパレードさながらです。Christy Pittsから始まりSt.Lawrence Marketまでの道のりをマーチングバンドやコスチュームを着た集団が通ります。最初から最後までついて回りたい、またはボランティアの一員として参加したい場合は3時間以上の長丁場になりますので、防寒対策は必須です。

- Christmas Market

The Distillery Historic Districtで開催されるストリースフェスティバル。各種フードやドリンクの他にクリスマスオーナメントやデコレーション、キャンドルなど可愛い雑貨などが販売されます。また色々な催し物、イルミネーションが楽しめます。ヨーロッパのクリスマスマーケットをお手本に(本場にはかないませんが)しているので、スパイスの効いたホットワインやソーセージ、スイーツなどぜひ試してみてください。

◾クリスマスの食卓

もちろん各家庭により多少の違いはありますが、北米ではロストビーフ、ハム、ターキー、ラムあたりが主流でしょうか。
また我が家のようにカトリックの家系は「宗教と食べ物」に記事でも述べたように食事の制限があり獣の肉や卵、乳製品の摂取を避けますので、24日はシーフード、25日はターキーです。

そして日本のようなクリスマスケーキは存在しません。デザートにはパイやクッキー、ペイストリーなどを好んで食べます。

◾メリークリスマスは禁句!!

様々な人種、宗教の集まるこの国では、クリスマスをお祝いしない方々に失礼にならないようにと「Merry Chrismas(メリークリスマス)」の代わりに「Happy Holidays(ハッッピーホリデーズ=良い休暇を)」と言います。

◾クリスマス後のBoxing Day(ボクシングデー)セールもお見逃しなく

クリスマスの翌日(12月26日)は休日です。その昔、教会が貧しい人たちのために寄付を募ったクリスマスプレゼントの箱(box)を開ける日であったことが由来とされています。クリスマスも仕事をしなければならない人たちが、翌日に家族と過ごせるように設けた休日でもあります。イギリス、アーストラリア、ニュージーランド、カナダ、香港等イギリスの統治下にあった国で実施されています。
この日は特大セールの日でもあり、ショッピングモールなどは激混み。昔に比べると割引率が悪くなったとの声を多方面から聞きますが、掘り出し物が見つかればお得です。

日本とはちょっと違う北米のクリスマス。宗教的な意味合いが強いだけに、軽々しく楽しいイベントという位置付けにしてしまうということは避けたいですが、この時期に北米にいらっしゃるのであれば、せっかく海外に滞在しているのですから、この機会に北米のクリスマス文化に浸って、知識を深めてみてくださいね!

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