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オックスフォード辞典が選ぶ流行語で英語学習

毎年12月になると、数多くの英語辞書がその年の流行語大賞を発表します。流行語が選ばれる基準は、検索された回数や社会情勢などを踏まえてです。その年のトレンドを知るのにピッタリな流行語の数々。
今回は世界的な辞典オックスフォード英英辞典が発表した流行語で英語勉強をしましょう。

オックスフォード英英辞典は無料で使える

オックスフォード大学出版局が運営するのが、オックスフォード英英辞典。英語学習者なら、一度はその名を聞いたことがあると思います。歴史ある英語辞書のオックスフォード英英辞典は、ウェブやアプリで無料で使用できるのです。

ウェブ版オックスフォード英英辞典の特徴は以下の通りです。
・単語の起源がのっている
・音声付き
・単語をセーブすると、オフラインでの閲覧も可能
・読んで役に立つブログも読める

オックスフォード英英辞典は、ぜひ英語学習に活用していただきたいです。特に、英語中級者以上の方は微妙なニュアンスを理解するため、そして英語を英語で理解するためにも、英英辞典の活用をおすすめします。数ある中でもオックスフォード英英辞典は信頼できるものなので、辞典選びに迷えばオックスフォードを選ぶのもいいですね。それではさっそく、オックスフォード英英辞典が選ぶ2017年の流行語を見ていきましょう。

2017年の流行語は1965年に作られたもの!?

オックスフォード英英辞典が選ぶ2017年の流行語は、Youthquake。なかなか聞き慣れない単語だとは思いますが、前年に比べて約5倍も使われた単語です。Youthquakeは、Youth(若者)とEarthquake(地震)の造語。
オックスフォード英英辞典によると意味は以下の通りです。

”A significant cultural, political, or social change arising from the actions or influence of young people.”
若者の行動や影響から起きた文化的、政治的、そして社会的な重要な変化

1965年に世界的な雑誌Vogueで使われたのが始まりと言われています。1960年代のロンドンのファッションカルチャーの変化を反映していました。Youthquakeを作ったのは、当時の編集長Diana Vreelandです。
Youthquakeの検索率が高まった背景として考えられるのは、英国総選挙とニュージーランド総選挙です。2国の総選挙開催期間中にYouthquake検索率が劇的に高まったそうです。また、The Guardianを始めとする大手メディアもYouthquakeをヘッドラインに使っています。
Youthquakeは2017年を象徴する単語と言っても過言ではありません。ソーシャルメディアを駆使した若者の動きが社会に大きな影響を与えていますよね。非常に力強い単語が流行語として選ばれました。

2017年ノミネート流行語一覧

Antifa
2017年アメリカ合衆国でよく使われた単語がAntifaです。AntifaはAnti Fascistsの省略形です。つまり、極右勢力に対抗する極左の組織です。彼らは時に暴力を使い、過激な活動をします。
アメリカ合衆国では、200以上ものAntifaが存在していると言われています。Antifaが最も使われたのは、8月のバージニア州シャーロッツビルで開催された白人至上主義者の集会で、参加者と反対者が激突したときのことでした。

Some of Antifa supporters were arrested last night.
Antifaのサポーター数名が昨夜逮捕された。

Broflake
Bloflakeは2016年の終盤から知名度が高まりましたが、2017年に大ブレイクを果たしました。意味は以下の通りです。

”A man who is readily upset or offended by progressive attitudes that conflict with his more conventional or conservative views.”
出典:オックスフォード英英辞典
従来の価値観に反するような革新的な態度に、すぐに怒りや不快感を示す男性

Broと付くことからわかるように、基本的に男性がとる行動を示す単語です。残念ではありますが、2017年はBroflakeがよく見られました。女性のスーパーヒーローを描いた「ワンダーウーマン」に対して、NFLのスタープレイヤーエゼキエル・エリオットがESPNの表紙を飾ったことに対して、英国のテレビシリーズ”Doctor Who”での女性ドクターのキャスティングに対する怒りに対して等。世界の変化についていけず、不快な態度をとる人間が数多くいたことが検索率が高まった要因です。

Gorpcore
ファッションへのアンテナに敏感な方は、ゴープコアを聞いたことがあるのではないでしょうか?ゴープコアとは、機能性を求めたアウトドアスタイルのことです。ノームコアの次に流行るファッションです。

Kompromat
これはトランプ大統領に関連する単語です。意味は以下の通りです。

” compromising information collected for use in blackmailing, discrediting, or manipulating someone, typically for political purposes”
出典:オックスフォード英英辞典
特定の人物を脅迫したり、名誉を傷つけたり、世間の印象操作をしたりするために集められた情報。一般的に政治目的で使用される。

Kompromatは1990年代に英語圏に持ち込まれましたが、2017年1月までその存在に気付いている人は少なかったです。大手メディアのバズフィードやCNNがトランプ大統領が勝利した大統領選にロシアが関与したと報じました。このような影響があったことで、Kompromatが広まったのです。

Newsjacking
ニュースジャッキングは、ソーシャルメディアマーケットを実施する企業が行うある種のテクニックです。世間で話題になっているニュースに、情報を付け加えて、運営するサイトやSNSアカウントへの集客を増やすテクニックのことを意味します。

Unicorn
Unicornは空想上の生物「ユニコーン」でお馴染の単語ですが、2017年は違う意味で使われました。Unicornは、「虹色に染められた食べ物や飲み物」のことです。虹色の食べ物が流行った背景には、インスタグラムがあります。インスタ映えする写真を挙げるために、カラフルな食べ物が流行りました。

White Fragility
White Fragilityは、白人が人種差別や不正に出会ったときに見せる不快感や防衛のことです。特にアメリカ合衆国内では、トランプ大統領就任してから人種や移民の問題が持ち上がっています。使う機会はほとんどないでしょうが、ニュースなどでたまに見るので一応覚えておきましょう。

まとめ

オックスフォード英英辞典が選ぶ2017年に流行語は、社会情勢を反映したものばかりでした。使用する機会は少ないでしょうが、英語ニュースで時折見かける単語ばかりです。2018年も引き続き使用される可能性が高いので、ぜひ今回で覚えてください。

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