1年のうち6ヶ月は冬と言われているトロント。その分短い夏を楽しもうと人々はこぞって外に出始めます。我が家もその御多分に洩れず、毎年、初夏あたりからトロントのパティオ巡りを始めます。今回は筆者が今までに開拓した素敵なパティオがあるおすすめのお店をご紹介します。
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◾そもそもpatio(パティオ)って何!?
実は国によって認識が違うようなので、混乱しやすいのですが・・・
patio(パティオ)とは、元々スペイン語で「中庭」あるいは「裏庭」を意味し、住宅に付属する屋外スペースを指します。
terrace(テラス)とは、元々フランス語で「盛り土」を意味し、建物の1階にある地面よりも一段高くなった屋外スペースのことを指します。
カナダではカフェ、バー、パブ、レストランの屋外の飲食スペースもパティオと呼びます。日本のレストランで「パティオの席を希望したい」といった時に通じなかったので、元々は2つの異なる単語ですが、日本ではテラス、カナダではパティオと言う方が主流なのでしょうか。
◾知っておくと便利な豆知識
トロント市民が愛用するパティオだけにフォーカスしたアプリがあるんです!
トロントに来たらぜひダウンロードしていただきたい、その名も「Toronto Patio Guide」。パティオの種類、お店のジャンル、行きたいエリアなどの絞り込み検索、予約機能つき。リスティングされているパティオの数は100を超えます。これを使いこなして、ぜひお気に入りのパティオを見つけましょう。
◾トロント市内のパティオご紹介
– 隠れ家的な素敵なバックパティオがあるお店
一見お店の表側からは見えない裏手にあるため、静かにゆったり食事やドリンクを楽しめるのが魅力です。
Bairrada Churrasqueira
Portuguese Grill(ポルトガルスタイルのグリル)が有名なお店。
テーブルと椅子が並んでいる更に奥に小さい池や噴水、ベンチなどがあり、子連れでベビーカーを持ち込んでも大丈夫なくらいゆったりしたスペースがあります。
お食事を待っている間などに飽きてしまったら、遊びながら待つこともできるので、おすすめです。
El Caballito
King Westにあるテキーラとタコスが売りのメキシカンのお店。
お店の裏手にあるスタイリッシュなパティオは広くて開放感抜群。夜にはライトアップもされ、多くの人達で賑わいます。毎週火曜日に行われているタコスが$3.50で食べられるTaco Tuesdayを狙って行くのもおすすめです。
– 開放的なルーフトップパティオがあるお店
建物の上にあるため、パティオからの景観も楽しめるのが魅力です。
Drake Sky Yard
Drake Hotelのルーフトップにあり、今トロントで一番ホットな場所と称され、世界のベストホテルバーTOP 30に選出されました。多くの食通も集まる場所として有名で、お料理の味もお墨付き。また様々なアートや音楽のイベントが常に催されており、合わせて行ってみるのもおすすめです。
Hemingway’s
Yorkvilleにある老舗のニュージーランド人のオーナーの経営するレストランバーです。3階建てのビルの中には3つのバーと4つのパティオがあり、冬でもパティオで楽しめるようにヒータも完備しています。お食事もドリンクも全てハズレがなく、場所柄お洒落な大人が集うお店といったイメージなので、夜にちょっとお洒落して飲みに行く、食べに行くのにおすすめです。
Terroni Bar Central
ロサンゼルスに2店舗、トロント市内に3店舗あるイタリアンのお店です。その中でもYouge at Priceのロケーションはダウンタウンの喧騒からちょっと離れた高級住宅街のあるエリアに位置しており、併設されているレストランは店内も広く早めの時間帯は家族連れもいっぱい。バーでおつまみをつまみながらゆっくり飲んでも良し、ルーフトップではトロントのダウンタウンの景色を見ながらお食事を楽しむことができます。
– トロントの絶景が楽しめるパティオがあるお店
美しいオンタリオ湖やトロントのダウンタウンなど、シティならではの景観が楽しめるのが魅力です。
Amsterdam Brewhouse
市内に3ヶ所あり、1番のおすすめは、オンタリオ湖の目の前に位置するこちらのお店。パティオは1階と2階にあり、お天気の良い日やメジャーリーグの試合がある日などは、1時間待ちの行列ができるほど人気のお店です。ベジタリアン、アレルギー対応で、お店自慢の自家製ビールやおつまみなども種類が豊富。
ビールができる工程などを見せてくれるツアーも事前予約をすれば参加可能です。
– Cabana pool Bar
トロントダウンタウンの景色を望むバー。週末には様々なイベントも開かれているので、パティオの中心にある大きなプールで泳いだり、ダンスやドリンクを楽むことができます。友達と行けば盛り上がること間違いなしです。場所柄、値段設定も高めなので、金曜日のハッピーアワーを狙って行くのもおすすめです。
– デートや記念日に最適なパティオがあるお店
雰囲気の良いパティオで特別な日の思い出作りに活用できます。
El Catrin
Distillery Distristにあるメキシカンのお店。雰囲気が良く、夜のお出かけに最適です。タパススタイルのメニューなので、パートナーやお友達と行ってシェアするのも楽しいです。人気観光エリアにあるため、いつも激混みです。素敵な演出がしたいのであれば、事前の予約をおすすめします。
Thompson Toronto
ホテルにあるバーのルーフトップパティオです。すぐお隣にはプールへのアクセスもあり、360℃トロントが見渡せます。ビジネスのパーティーイベントなどに使われることも多く、もしデートなどで行く場合は事前に予約しておくことをおすすめします。
– 雨の日でも大丈夫
「せっかくのパティオなのにお天気が悪くてどうしよう」なんて心配もいりません。
GUSTO 101
1階のお店の正面にあるパティオは緑に囲まれ、お天気の良い日のブランチに最適、2階は雨の日でも楽しめるように屋根が開閉式になっています。お洒落なヒッピスター系のイタリアンレストランですが、子連れで行ってもフック式のチェアをテーブルにくくりつけてくれるので、安心して楽しめます。
$1/ozからオーダーできる量り売りのハウスワインも是非お試しあれ!
The Pilot
こちらもトロントではトップ10に入るベストパティオのひとつです。1944年から続く老舗で、その名の通り、第二次世界大戦時に活躍したRCAF(Royal Canadian Air Force)のパイロット達に由来しており、お店のテーマも飛行機やパイロットにちなんだものです。
白と青を基地とした清潔感のあるルーフトップパティオは、張り出した屋根の部分を囲える作りになっているので、お天気が悪くても安心です。
夏が極端に短いこともあり、トロントニアンはお外でドリンクや食事が楽しめるパティオが大好きです。また夏場は日没が遅いため午後9時過ぎまで明るいので、平日お仕事や学校の帰りなどでも十分に楽しむことができます。市内には路面店のレストラン、カフェ、バー、ホテルやクラブなどのルーフトップなどを含めるとその数は100を超えます。
是非この夏は色々なパティオをめぐって、お気に入りを見つけてみてはいかがでしょうか!?