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朝活「SAVERS」で実りある人生を ~人生を変えるモーニング・メソッド

みなさん、朝は弱いタイプですか? それともしっかり早起きをしていますか? すでに使い古されたワード「朝活」ですが、今あらためてその具体的活動内容を吟味していきましょう。「朝活」の真の理解は実りある人生の実現への近道です。
 その道の第一人者ハル・エルロッド氏による著書「人生を変えるモーニング・メソッド」で言及されているメソッドに照らし合わせて、今ここで6つの活動「S・A・V・E・R・S」(セイバーズ)について深く考察していきましょう!

ベストセラー中のベストセラー「人生を変えるモーニング・メソッド」

 英語版のもともとの書名は「The Miracle Morning ~The not-So-Obvious Secret Guaranteed to Transform Your Life」です。日本語版は大和書房から2017年2月に発刊されています。発刊依頼ずっと実用書ジャンルではベストセラー入りで、ロングランの「金持ち父さん」(ロバート・キヨサキ著)シリーズと同じ棚に置かれているなど、店頭でのプッシュぶりも熱い良書です。

今さらだけど、なぜ朝にフォーカス?

 日本でもずっと昔から「朝4時起き」「朝5時起き」と題された本が巷を席巻し、だれもが一度は「早起きの毎日」に憧れたことと思います。日々の雑多な用事に追われることなく自分の勉強の時間を確保したい人たち、また家族のことばかりについ手をとられて自分の時間がまったく持てない主婦たちを中心に、朝のうちに自分のやりたいことをしたい願望はもはや個人のものではなく、まるで1つの世相かのように広がりました。
 さて、ハル・エルロッドさんも「朝活」推奨派ですが、彼の説くところは「自分が自分の人生という車を運転している」ことをしっかり認識するための時間として朝を活用しましょうということです。朝ならだれにも邪魔されずに自分のことができる、という目先のアクションだけでなく、「自分はどんな未来を描きたいか」ということにきちんと向き合い、そのうえで体調管理や未来への投資として運動・勉強といったものをおこないましょうと説いています。ひとまず、朝ベッドから起き出たなら、次に述べる「SAVERS」という6つのことをやってみましょうと彼は著書で言っています。

では「SAVERS」について見てみましょう

 あえて書名には「メソッド」なんて仰々しいことが書かれていますが、著者はいたってシンプルなことを習慣化しましょうと言っているだけです。まずは朝の時間の確保。早起きをすればいいわけです。これは各人それぞれの方法で、なんとか目標時間に起きてください。
 そして、著者は6つの好ましい「行動」の頭文字をつなげて「SAVERS」の6文字で象徴的に表しているのですが、実際には6つすべてをこなさなくても大丈夫です。各行動は、いずれも「自分が今日の生き方を決める、確認する」ためのものであり、その目的さえ達成できれば必ずしも6つを義務的にこなしていく必要はありません。では具体的にこれら6つを見ていきましょう。

その1「S」=silence

 そのまま文字面だけでとらえれば「沈黙」や「静寂」ということになりますね。あえて「瞑想」なんて訳されていますが、とにかく静かな空間でひとり過ごす時間を確保せよということになります。朝起きたら、すぐにスマホでメールをチェックしたり、音楽用アプリを立ち上げて元気でPOPな歌を流すなんてことも、現代人の行動パターンとしては大いに予想されることですが、あえてデジタル絶ちをしてください。シーンと静かな空間をつくります。

その2「A」=affirmations

 日本語にするのがとても難しいのですが、「その日の予定の確認」であったり、「今日一日をどう過ごそうか」というイメージづくりであったり、もっと言えば「将来的に自分はどうしたいのか/どうなりたいのか」にも考えを及ぼしましょうということです。
これは自分を方向付けるための大事な時間です。affirmation は「確認」という日本語に訳されますから、決まっていることを決まっているとおりに間違いなくこなす、という理解につながってしまいがちです。しかし、ぜひ深い思慮で、自分の人生を見つめてください。あとから起きてくるあなたの家族に、とびきりの元気な声で「おはよう」と言うのか、目も合わさずいつもどおりの声で「おはよう」と言うのか、その違いが彼/彼女に及ぼす影響はどうなのか、といったことにまで考えを及ぼせば、あなたの言動の重みもおのずとわかるはずです。

その3「V」=visualization

 これは「可視化をする」ということです。スポーツ選手にはよく取り入れられているメソッドですが、成功のイメージをひたすら脳内で繰り返すのです。仕事で大事なプレゼンを控えている人ならば、プレゼン資料を読み上げる練習をひたすらおこなうよりも前に、まずは成功イメージを作ることが先決です。脳内で、自分の望む姿をなるべく具体的に描きます。短期的目標も、長期的目標も、さまざまなことをイメージしましょう。
 ある読者は就職活動の真っただ中だったそうですが、自分が入社したいA会社の会長と社長の写真の切り抜きを手帳に貼り、さらに二人の中央に自分の写真を並べて貼り付け、「彼らと一緒に同じ会社で働く」ことを日々具体的にイメージに落とし込んでいたようです。残念ながらその就活生は、まさにその夢のA会社へは入社することができなかったものの、自分が就職したB会社とA会社との共同開発案件にプロジェクトメンバーとして携わり、思わぬ形で充実した毎日を送っているようです。

その4「E」=exercise

 ずばり「運動」です。イメージしやすいのは、朝ランやスポーツジムでのワークアウトですね。これはストレッチなどの軽いものも含みますし、体重計に乗るなどの体への小さな気遣いも含みます。自宅ヨガでもなんでもかまいません。まずは体に意識を向けてみて、それをなにかしらの形で行動に移してみるということです。

その5「R」=reading

 「読書」です。博識になろうと知識をつけるのが目的ではなく、新しいアイディアを取り入れる柔軟な心を育成するためです。仕事に役立つようなバリバリの実用書でも構いませんし、スピリチュアル系の本で自分の考え方に柔軟性を持たせるのもまたよし。内容は自由です。とにかくなにか「読みもの」をしましょうということです。

その6「S」=scribing

 これは「書きものをする」ということです。作家のごとく毎日なにかを書き綴れということではありません。メモ程度のものでも構いませんから、思考を書き留めるのです。朝の瞑想で得たこと、それから読書から得た人生のエッセンスや仕事で使える情報など、なんでも構いません。書くことで脳に刷り込ませます。1日の時系列の行動を確認するのに使っても構いません。手を動かして、なにかを書いてください。

自分の人生は「自分で運転していく」感覚に

 さあ、6つのステップ「SAVERS」ですが、いかがでしたか? 必ずしもこの順番にできなくて構いませんが、はじめの「S」= Silence だけは厳守してくださいね。すべての基礎となる重要なものですから、何よりも先に「S」です。
 この「SAVERS」はビジネスパーソンが仕事で最高のパフォーマンスを出すためだけのものでなく、いろんな人に有用なメソッドです。自分の人生を輝かせるためのものです。人生の行き詰まり感を持つ人は、環境を責めるだけで終わらない「自分に起こせる変化」を探る時間にもなります。

ハル・エルロッドさんってどんな人?

 アメリカ、カリフォルニア生まれのハルさんは1979年生まれ、なんと筆者と同い年でした…! 平均寿命の半分もまだ生きていない彼が、なぜこんな世界的名著を世に出すことができるのでしょうか?
 それは、彼が不幸にも交通事故に遭い、生死のあいだをさまよったという経験があるからです。1分近く心肺停止になり、そのあとでまさかの奇跡の生還。とはいえ、脳の機能が損傷して短期記憶障害にも見舞われ、「もう歩けないだろう」と医者からも言われたんです。彼にしてみればそれは相手からの完全な「もらい事故」だったわけで、それはもう最初のうちは自分の不幸を嘆き、相手を恨んだそうです。それでも、この人生を自分で引き受けていくしかないんだという強い信念にいつか変わったそうです。文句ばかり言わない、悲観視しない、前に進むんだ、と決心したそうです。そう、自分の人生は自分でプロデュースするんだ! そのためには、自分の1日を自分できちんと管理していくこと、短期的にも長期的にも自分で夢を描いていくことが大切だというわけです。今や彼は、世界的なビジネスリーダーです。執筆者やスピーカーとしての活躍も目覚ましいですね。まさに、輝きを放ち、人生を謳歌しています。

そんな彼が人生をかけて証明した朝活「SAVERS」の効果。人生を変えてみたい方は、ぜひ早起きしてトライしてみてくださいね!

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