気になる!最新の北米の美白事情

気を付けていたのに夏の間に日焼けしてしまったと後悔している方、シミ・ソバカスを恐れて現在美白に勤しんでいる方もいらっしゃることでしょう。
現在カナダに住んでいる筆者にしてみれば、美白と言えばアジア人。その中でも特に日本、韓国、中国人というイメージが強いです。
北米人はどちらかというと小麦肌に憧れる傾向が強く、春先の暖かくなる時期から公園やビーチに出掛け、頑張って焼いている方が多いです。
しかしながら美白意識の高いアジアからの移民も増え、年々温暖化の影響で増え続ける紫外線やそれに起因する皮膚への影響もあり、美白に対する意識が変わりつつあります。
そこで今回は北米の美白事情について探ってみたいと思います。

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◾欧米人と日本人の肌の違い

日焼けをすると白人は赤くなって薄茶色くなるのに対し、アジア人はすぐに茶褐色になります。これはもともとのメラニン(紫外線の影響を抑える働きのある色素=優雅な光をシャットアウトする)の量の違いによるものです。
陽差しの強い赤道近くに住む人(黒人など)は、強力な紫外線を防ぐために、メラニンがとても多い、日差しの弱い高緯度地域に住む人(白人など)は、紫外線を防ぐ必要がないため、メラニンがほとんどない、その他地域に住む人(黄色人種など)は、白人と黒人の中間ほどのメラニン量です。この違いが日焼けにも現れるということです。

◾年々増え続ける皮膚癌のリスク

英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに記載された研究論文によると、英国、オーストラリア、オランダ、米国などの欧州系の人約18万人の遺伝的特徴を詳細に調べた結果、20個の「日焼け遺伝子」を発見。そのうちの8個は皮膚がんとの関連性があることが研究で分かったそうです。日焼けで肌が赤くなりやすい傾向は、一部遺伝子の影響によるものだとし、皮膚癌の発症につながる恐れもあるとしています。
もともと色素の薄い人達の憧れは、健康的なブロンズ色の肌。この憧れが行き過ぎるとメラニン量の少ない人種は、肌を守る抵抗力な弱いため皮膚癌のリスクが高いのです。

◾日本の日焼け止めや化粧品が大人気

ここ最近は紫外線が皮膚へ与えるダメージの影響やアジアからの移民が増えたこともあり、美白への意識が高まりました。
日本の流石、美白意識の高い日本製。かなり研究されて作られているであろう日本の日焼け止めは、白くならず、ベタベタしない、伸びが良いとかなり使いと評判です。
また、大手日本の化粧品会社の美白ラインの売り上げも好調で、少々お値段が張りますが、人気があります。
以前はクリームタイプが主流だったパックも、現在では韓国などから輸入されたフェイスマスクが大部分を占めています。
友人へのお土産としての価値が下がってしまったのは残念ですが、日本に一時帰国するたびに買い漁っていた手間を考えると、現地で手軽に手に入るのは嬉しいです。

◾カナダには化粧水がない!?

筆者が移住してから困ったのが、スキンケア商品探し。期間限定の滞在ではないし、毎回日本から郵送してもらうのもコストがかかるし大変。「日本と海外の認識の違い」きっと多くの海外の長期滞在者の方が同じように感じたのではないでしょうか?
それはスキンケアのカテゴリが少し違うためです。もちろん、年齢、肌質、目的、ブランドによって手順が多少違ったりすることもありますが、基本的なスキンケアの手順を以下にまとめてみました。

1.cleanse:汚れを落とす
cleanserは、日本同様、foam(フォーム)、gel(ジェル)、oil(オイル)、milk(ミルク)、lotion(拭き取り)と種類も様々で、メイク落としと洗顔を兼ねているものも多いです。自分の肌タイプや場所によって使い分けたりもします。

2.exfoliation:角質ケアをする
exfoliatorは、スクラブや酵素洗顔による古い角質の除去をする化粧品のことです。こちらも肌タイプなどに合ったものを週に数回の頻度で取り入れます。

3.tone:肌の調子を整える
てっきりlotion(ローション)というのかと思い込んでいたのですが、toner(トナー)というのだそうです。薬局でどこを探してもないはずですね。日本にあるような保湿成分が含まれたものというよりは、さっぱりとした使い心地の”拭き取り化粧水”に近く、コットンに染み込ませ、洗顔後に肌に残った汚れを取り除きながら、お肌のpHバランスを中性に整えるために使用します。

4.moisturize:保湿する
moisturizerの主な役割は、角質を柔らかくし、肌のキメを整える、皮膚からの水分蒸発を防ぐ役割をします。日本の保湿成分が高い化粧水と違って、肌の調子を整える拭き取り系のさっぱりタイプが多いため、保湿はここでしっかりとします。

5.protection:保護する
日中ならsunscreen(日焼け止め)、夜ならeye cream(アイクリーム)等、ベーシックなスキンケアにプラスして取り入れる、肌を紫外線や乾燥などの外部刺激から”保護”する役割を果たすものです。

◾スキンケアに関する英会話

本来、容姿に関する話題(今回に限って言うならば肌の色等)はNGですが、女子としては、お肌の綺麗な人が使っている化粧品やどんなスキンケアをしているのか気になりますよね!?
お買い物の際や友人との会話で役立つ単語をご紹介します。

beautiful skin:美しい肌
smooth:すべすべした
rough:荒れた
pimples:吹き出物
spots:シミ
freckles:そばかす
pores:毛穴
uneven skin tone:肌の色むら/くすみ
facial masks:フェイスマスク

You have beautiful skin. What’s your secret?
(お肌がとても綺麗ですね。何か秘密があるのですか?)

I am looking for skincare products for brightening my skin.
(美白に効果のある化粧品を探しています。)

I have a problem of uneven skin tone. Do you have a spot corrector?
(しみやくすみが気になります。しみ対策の商品がありますか?)

※よく比較される美白の意味をなすbrightening、whitening、lightningの違い

brightening:明るくて透明感のある
whitening:白くする
lightning:明るくする

この3つの単語ですが、日本語に直訳するとどれも”白くする”という意味で取られることができます。しかし根本的な違いが存在するので、使用するときは注意が必要です。
whitening(スキンホワイトニング)というと、歯のホワイトニングのようなbleaching(ブリーチング=漂白)のような印象を持つため、化粧品業界などではbrighteningやlightningを使うことが多いです。

冒頭にあるように美白意識の高いアジアからの移民も増え、年々温暖化の影響で増え続ける紫外線やそれに起因する皮膚への影響もあり、美白に対する意識が高まりつつありますとお伝えしました。しかし基本的に肌の色=容姿に関する話題、人種による違いが関係してくるため、話題に出す場合は「美白」という表現は少し気をつける必要があります。
最近では多くのブランドから、美白や保湿を重視した商品が販売されるようになりました。ドラッグストアやデパートなどで販売員さんに相談して、自分の肌に合うものを探してみてくださいね。日本同様、サンプルを結構もらえますよ!

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