先日「海外在住の筆者がオススメする英語学習や海外生活に役立つSNS紹介」の記事内でご紹介したTwitterアカウント「試験に出ない順英単語」が思わぬ反響を呼んだため、今回はいつもと視点を変えて、正統派英語学習の斜め上を行く、面白楽しくできるちょっと変わった英語学習方法やツールをご紹介します。
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海外からも絶賛された変わった英語の本!?
先ず初めに冒頭に登場したTwitterアカウント「試験に出ない順英単語@NISE_TOEIC」(英語では“Non-essential English Vocabulary: Words that will never come up in tests”)って何?聞いたことないという方のために詳しくお話しします。
実はあまりの人気ぶりに文庫本を出版し、その面白さから「日本の英語テキスト界に新潮を吹き込む参考書」だと、国内外に住む方達からも絶賛されたそうです。
JAPAN TODAYではLearning language through nonsense – Japanese auther of ‘unusable English’speaksとして著者である中山さんのインタビューが取り上げられたり、KOTAKU.comというウェブサイトで数回トピックとして取り上げられています。
英語ネイティヴや日本人以外の英語学習者の方も色々コメントをされています。
This is nice for learning English.:これは英語を学ぶには良いね What’s the name of the book I want.:この本の題名は何ですか?欲しいです This is hilarious.:この本最高に面白い Really made me chuckle.:思わず笑っちゃった Time to track down and buy this book.:ツィッターアタウントフォローして、この本買わなきゃ I must have this book.:この本は買うべきだね Why couldn’t I have English books like this when I was a kid.:なんで自分が子供の頃にこんなテキストがなかったんだろう
読者の注意をひくため、かなりシュールな絵とおもしろおかしく書かれた例文が印象的で、これちょっと実際に使うには・・・なんて思ったのですが、特に時事ネタを取り上げているツイートなどは、旬の話題、普段の会話で意外に使える表現や単語もあるので、一見の価値ありです。
また今までの経験で、良い意味でも悪い意味でも衝撃的だったりした事って記憶に残っていませんか?全部覚える必要なんてもちろんありませんし、興味を持った内容から抜粋してみても良いと思います。たまにはこんな風に楽しんで勉強するのもアリですよね!?
面白アプリを活用して英語学習
ちょっとした時間にすぐに使える携帯アプリって便利ですよね。ここでは正統派英語学習アプリではなく、少し前に話題になったちょっと変わったものをご紹介します。
– iKnow!
ゲーム感覚で隙間時間にできる面白英語学習アプリ。
日常会話、TOEIC、ビジネスの3コースから選択可能で、読む・聞く・話す・書くという4要素をクイズ形式の穴埋め問題や復習機能などを利用して、満遍なくカバーできる内容になっています。
面白い写真とともに紹介される例文は、イメージ効果抜群で記憶にも残りやすいです。
こちらは有料コンテンツになりますが支払いが発生する分、無料のものと違い無駄にしないように頑張らなくちゃ!という気になりませんか?
– Hot for Words
男性諸君に朗報!ただのエロい動画かと思いきや、侮るなかれ!!
”Intelligence(知性、聡明) is sexy”をモットーにロシアとアメリカで文献学、言語学、語源学を学び博士号を取得したロシア人のMarina Orlovaが、セクシーな衣装と所作とともに色々と教えてくれます。主な内容は英単語の語源や様々なものに関してもトリビアや解説などの真面目なものから、ちょっとセクシーなものまで幅広いです。
多少のロシア訛りはありますが、英語を学ぶには十分。今や訛りのない英語を話す人口の方が少ない時代。そもそも英語圏の各国でさえそれぞれ違うアクセントがあるくらいですから、もはや正当な英語とは!?という疑問さえ湧いてきます。
ちょっとやる気が出ない時に見たら釘付けになるかも!?
– クレイジー英語クイズ
一見正当派英語学習アプリかと思いきや、ユーモアたっぷり、皮肉満載の例文とシュールな挿絵がなんとも面白い。
製作者自らおバカアプリと謳っており、選択クイズ形式で出題される例文がおバカすぎて笑えるとの評判通り、難易度はバラバラでも意外に正解を選ぶのは簡単。例文の会話こそ、そっくりそのままは使えませんが、そのインパクトこそが記憶に残る!シーンによって単語を変えれば十分使えるのでは!?と筆者は思いました。
各分野のプロフェッショナルたちが推奨する記憶に残る勉強法
– 青ペンを使う
青色にはセロトニンの分泌を高め、心を落ち着かせる鎮静効果と集中力を高める効果があるためです。スポーツチームのユニフォームの色や道具に青を使うのもこの効果を利用しているためだとか!
– 頭の中で映像化する
脳は実際に体験したことを長く記憶にとどめる性質をもっています。その性質を利用して、覚えたいものをストーリーにして映像化すると、記憶に留められます。また単語の意味や音などから連想される、身の回りにあるものに結びつけて考えても良いと思います。
– 繰り返す
これはもう机に向かう勉強に限らず、逆上がりの練習、自動車免許の取得、ピアノの練習など数を重ねて上達することを考えれば納得です。脳は一度全体像を確認すると、自動的に足りないところや弱点を補強する力を備えているため、記憶を定着させるためには、繰り返すことが大切なんだそうです。
覚えた内容を制限時間内に書き出してみる
記憶を定着させるために覚えた情報を人に説明してみるのも効果的です。また脳には「締め切り効果」といって、時間の制限がかかると通常よりも集中力を高める働きがあるため、制限時間を設けるのもポイント。自分が理解していないと人に説明はできませんので、1分間でまとめて話してみる、または覚えた内容を書き出してみるのも良いそうです。
– 学習環境を整える
基本的なことではありますが、ちょっとしたポイントがあります。
学習だけに集中できる環境にするため、部屋にある無駄なものは片付けること。背中を壁側に向けて、できるだけ隙間がないようにすること。人間の防衛本能によるもので、背後に広い空間があると無意識に背中側に意識がいき、勉強に集中できなくなってしまうのを防ぐためです。
参考資料:
脳にまかせる勉強法:記憶力日本選手権大会4回連続優勝、世界記憶力選手権記憶力グランドマスター 池田義博著
頭がよくなる青ペン書きなぐり勉強法:早稲田塾創業者 相川秀希著
武田塾
「勉強」、「学習」と言ってしまうと堅苦しくて、苦手な方も多いでしょう。またその方法も様々で、 机に向かってひたすら単語や例文を覚えたりペーパーテストが得意な方、習うより慣れろですぐ実践で力が発揮出来る方等、自分に合うものを見つけるってとても大変だと思います。
今回ご紹介したものは、いつもとちょっと視点を変えて面白おかしく学べる、または少しでも興味が持てるように工夫されたものです。こんな面白学習ツールを使ってみるのも意外にアリかもしれませんよ!?