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日本の食文化を外国人に説明してみよう(鍋料理編~水炊き・おでん)

今回も引き続き、日本の鍋文化を英語で説明するアイディアをいくつかご紹介してまいります。今回は「水炊き」と「おでん」の2つです。ではさっそく見ていきましょう!

その①「水炊き」は万人受けのやさし~~~い味

「水炊き」をそのまま英語に訳してしまってはいけません。
水? Water? 炊く? Boil? …これでは危険です…! 単なる”ゆで野菜”の料理かと思われてしまいかねません。要は”薄味”だということを伝えられるかどうかがポイントとなります。
水のごとく、まるで存在感がないけれども、しっかり効いた鶏肉のだしが最大の特長になるわけですが、もともと博多発祥のこの「水炊き」は今や全国レベルで家庭料理の1つになっていますね。特別に味付けにうるさいメンバーが家庭内にいなければ、顆粒だしの素、鶏肉、野菜、それに少々の塩や酒があればあっという間にできてしまいます。

マイルドな味付けで、野菜がたっぷりとれるので、病み上がりの食事にもうってつけです。
ダイエット中の方にも安心して食べてもらえる、まさに低カロリー料理の代表的存在と言えます。鶏肉を何本も何本も食べればそれなりに脂肪分を摂取することになりますが、基本的には健康志向の方を納得させられるレシピです。

・Mizutaki is a nationally known hot pot dish, which is originally from Fukuoka prefecture, south Japan.
(水炊きは全国レベルで知られている鍋料理ですが、もともとは南方の福岡県に由来します。)

・We have lots of hot pot recipes in Japan and Mizutaki is the most gently-seasoned one.
(日本にはたくさん鍋料理のレシピがあり、なかでも水炊きはもっともやさしい味付けのものです。)

・Literally, Mizutaki means “water” and “boil”. This is a metaphor to describe how gently it tastes and how simply it is cooked.
(文字づらでは、水炊きとは「水」と「沸かす」という意味です。これは、いかにそれがやさしい味付けで、しかもシンプルに調理されるかを述べるための比喩です。)

・You might think Mizutaki is similar to Shabu-Shabu because of the gentle tastes of both, but we usually don’t have Shabu-Shabu with chicken.  Shabu-Shabu is mainly for beef and pork.
(やさしい味付けのため、水炊きとしゃぶしゃぶを似たようなものだとお考えになるかもしれませんね。でも、ふつうは鶏肉でしゃぶしゃぶはしないんです。しゃぶしゃぶとは主に牛肉と豚肉のためにあるんです。)

・You can have an additional sauce, “Ponzu”.  This is rather sour and has a unique smell.
(追加で「ぽんず」というたれもどうぞ。これは酸っぱいですし、独特の香りもします。)

・Some citrus juice also matches Mizutaki. It gives you fresh aroma and a very healthy image of the meal. Actually, many young women love to eat Mizutaki even when they’re on a diet.
(適量の柑橘系しぼり汁も水炊きに合いますよ。いい香りがしますし、それに食事のイメージがとてもヘルシーになりますね。実際に多くの若い女性たちが、ダイエット中でも水炊きは安心して食べますよ。)

・After eating all the ingredients of the hot pot, we often make “Zousui”, a type of Japanese risotto. We make use of the leftover broth and soup.
(日本人は鍋の中の具材を全部食べ終えたら、日本流のリゾットである「雑炊」をよく作ります。残っただしとスープを利用するんです。)

その②ソウルフードとしての冬の「おでん」

 日本人の読者の方だと、秋が深まってコンビニが「おでん」の販売を開始したあたりで、「ああ冬が来るなぁ」と感じ入ることが多いのではないのでしょうか。
年がら年じゅう手に入る食材で簡単に調理できるとはいえ、なぜか食されるのは決まって「冬」です。そう、これは「おでん」が屋台文化に根差しているからなんです。

読者様のご家庭によっては、自宅で大鍋で調理することもあるかもしれません。しかし、それと同じくらい、いえ実はそれ以上に、実は「おでん」は個人で食されるメニューでもあるんです…!
コンビニで買って帰る、あるいは日本酒をすすりながら屋台でつまみに…、ご自身でこうした経験はありませんか?
同じ鍋ものジャンルのしゃぶしゃぶやすき焼きとだと、こうはいきませんよね。「おでん」はひとりで食べる姿がとってもサマになるんです。
寒空の下、ヒュルル~と冷たい北風と、あつあつのおでん、そして顔に迫りくる湯気…。家庭でワイワイとおでん鍋を囲むよりも、外で食べたほうが圧倒的に画になります。

・Oden is thought to be a symbol of winter food in Japan.
(おでんは、日本では冬の食べ物の代表的な存在として考えられています。)

・You can eat Oden outside with a sip of sake, at a food stall in the street of night time.
(日本酒をすすりながら外でおでんを食べることもできます。夜、路上に出る屋台でです。)

・Oden can be served in Japanese restaurants, Izakaya. But at the same time, most of the convenience stores offer Oden in a small portion. Customers can choose items one by one. This is more likely these days when youngsters eat Oden.
(おでんは日本料理レストランである居酒屋でも出されます。しかし同時に、ほとんどのコンビニエンスストアで少量での販売もあります。客は1つずつ具材を選べます。近ごろは若者がおでんを食べるにはコンビニで買うほうが主流になっています。)

・Several kinds of ingredients are simply cooked in one pot. What is special with Oden is, people even keep the leftover in the pot overnight, and eat them on the following day.
(何種類もの具材が1つの鍋で作られます。おでんに特長的なのは、食べ残しは鍋に入れたまま一晩寝かせて、翌日もそれを食べることです。)

・Some say the 2nd day is the best because every single ingredient gets soaked in soup after long hours of simmering.
(2日目のおでんがベストだと言う人もいます。何時間も煮込んだあとだと、どの具材もしっかりつゆに浸かって味がしみ込むためです。)

・Ingredients for Oden vary from region to region. It often arises disputes among Oden lovers.
(具材は地域によって異なります。おでん好きの人たちのあいだでは、しばしば議論になります。)

今回は「水炊き」と「おでん」について、外国人への説明のポイントを述べさせていただきました。どちらもシンプルな料理です。ぜひご自宅でもどうぞ。

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