似ているようで似ていないカナダとアメリカの違い

“北米”と一括りにされがちなカナダとアメリカ。実は似ているようで似ていない、実際に住んでみてこそわかった2ヶ国間の違いを言葉、文化、食、生活習慣など様々な観点から見ていきましょう。

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◾歴史

カナダは元々フランスとイギリスの植民地争いの末イギリスの領土となるも、その後独立し2017年に建国150周年を迎えたばかりの新しい国。
アメリカも実は元々イギリス領だったのですが、独立戦争勃発でイギリスから独立し、独自国家としては243年目を迎えます。
歴史的に見ると、両国とも比較的新しい国なのですね!

◾文化・生活

靴を脱ぐ習慣
カナダは基本的に家の中では靴を脱ぎます。家の中が汚れるのを嫌う人が多く、皆それが礼儀だと思っています。
アメリカは靴を脱がないそうです。きっと全ての方がそうではないのでしょうが、床は汚れるもの、汚れたらモップがけすればいい、もし足が臭かったらそっちの方が失礼と考えるそうです。

食事
両国とも移民が多いので、いろいろな国の食文化が入り乱れているように感じます。
どちらの国も東側、西側の海に面した地域ではシーフード、内陸部の牧畜などが盛んな地域ではバーベキューなどが有名ですよね。
しかしながら肥満度の数値から見てわかるように、カナダの方が若干ヘルシーな食生活なのではないかと推測します。
2018年のデータになりますが、WHOの世界198ヶ国を対象とした肥満度ランキングによると

カナダは58位(平均体重69.77kg/BMI60.0%)、
アメリカは24位(平均体重81.93kg/BMI68.0%)

でした。定義としてはBMI30以上を肥満(obese)としています。

ちょっと意外な結果と思ったのは筆者だけでしょうか?上位を占めたのはオセアニア、ポリネシアなどの島々。元々少ない食料で生き延びるための体の構造と欧米文化の参入により肥満度が加速したためと考えられています。
とはいえ、先進国だけに注目してみれば断トツでアメリカが1位です。旅行した時もそうですが、日本と比べるとカナダでさえ多い、大きいと思っていた食事量が、アメリカはそのさらに1.5倍、お持ち帰り用の箱の大きさに驚きました。

教育
OECD(Organisation for Economic Co-operation and Development=経済協力開発機構)が3年ごとに行っている学力調査によるとカナダとアメリカに顕著な差がみられました。
※世界72ヶ国、15歳以下の生徒約54万人対象

カナダは科学:7位、読解:2位、数学:10位
アメリカは科学:25位、読解:24位、数学:39位

経済大国、世界に名だたる名門大学から数多くの偉人を排出しているアメリカ。驚いたことに先進国の中でも低い結果になりました。カナダより地域格差の大きいアメリカでは、公立学校の教育レベルの差がここで出てしまうようです。

宗教
カナダはカトリック教徒が多いです。元々フランス系の移民が多かった影響もあります。毎週教会に行く敬虔なカトリックはごく一部で、基本的には宗教色は薄い印象を受けます。
アメリカはイギリス系のアングロサクソンが多いため、プロテスタントが一般的です。宗教熱心な人々も多いです。

医療
カナダは州ごとに健康保険制度が決められており、国民もしくは一定の条件を満たしていれば加入することができ、一部を除いて費用が無料になります。
アメリカは国民保険や州保険というものは、元々なく個人で保険に加入しなくてはなりません。現在は保険加入が義務付けられたようですが、それでも料金が高額なため、各所で色々な問題を抱えているそうです。

紙幣
カナダはカナダドル、カラフルでプラスチック製。2011年に紙からプラスチック製になり、2018年に縦型の10ドル札が誕生しました。
アメリカはアメリカドル、全体的に緑がかった紙製。2013年に各紙幣の色が少しずつ変更されました。

単位の表記
陸続きで簡単に行き来できるため、よく国境を越えて車でアメリカにお買い物に行きます。その日の現地のお天気、運転中に法定速度、途中ガソリン補給したりする際にうっかりカナダ形式で考えてしまうと誤差が生じるため混乱します。

カナダは温度:摂氏(℃)、時速:キロ、液体(ガソリンや牛乳等):リットル
アメリカは温度:華氏(℉)、時速:マイル、液体(ガソリンや牛乳等):ガロン

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国民性

お隣同士の国なので国民性も似ているのかと思いきや、歴史的な背景やライフスタイルが大きく影響しているようです。
実際にアメリカからカナダに来た方、カナダからアメリカに来た方に話を聞いてみると、その違いに驚いた人が多かったようです。あえて日本で例えるなら、カナダは本音と建前文化の京都スタイル、アメリカ人は裏表がなく本音でぶつかり合う大阪スタイルとも言われています。
カナダは温和で人懐っこく、おっとりしているので、悪く言えば大雑把で時間にルーズ、優しくて繊細な感性を持っており、すぐ謝ると言われています。
一方アメリカは競争的で勝敗にこだわる実力主義社会のため、気性が激しく感情表現が豊か、パーティーやスーパーヒーローをこよなく愛し憧れ、ゆえに正義感が強いが絶対に自分の非を認めず謝らない。

LGBTQに寛大

L:Lesbian(レズビアン)、G:Gay(ゲイ)、B:Bisexual(バイセクシャル)、T:ansgenderTr(トランスジェンダー)、Q:Queer(クウィアー=性自認や思考が定まっていない人)。

世界で4番目に同性婚を合法化した国。カナダは性的指向に対して非常にオープンで、首相が議会にて「国民を代表して、彼らに対しての制圧を謝罪します」と涙を流して訴えたのも記憶に新しいでしょう。
カナダは2005年に同性婚が合法化。
アメリカはそれより遅れて2015年に合法化されました。

言語

これこそ8年住んだ今でも、全体的な音の違いは完璧に違いが聞き分けられませんが、アメリカ英語とカナダ英語にはかなり大きな違いがあります。

公用語
カナダは英語とフランス語
アメリカは米語(一部スペイン語が併用されている)

発音
カナダは、イギリスの単語ごとに区切るような話し方とアメリカの全てが繋がって流れるような話し方の混ざったような英語です。クリアで聞き取りやすく、北米のアナウンサーの標準語として取り入れられています。
アメリカは、単語と単語が繋がった流れるような英語です。日本語の英語教育は米語ベースなので、日本の学校教育で英語に触れた方は、こちらの方が馴染みがあるかもしれません。

綴り
カナダはイギリスの植民地だったこともあり、英語の綴りはイギリス式です。
アメリカは19世紀に綴りが簡略化され、イギリス英語とは違う形を取っているものが多いです。
ただし、カナダ英語はお隣のアメリカ英語の影響もあるので、全てがイギリス英語ではないのです。もともと日本の学校教育以外ではイギリス系の先生について英会話を学んだり、ニュージーランドにいた経験のある筆者は、ベースがイギリス英語なため混乱することもしばしばあります。パソコンや携帯の設定を”カナダ英語”に設定すると、スペルチェックで引っかかったり、オートコレクト機能でどちらかに修正されることもあります。例えば、以下のようなものがあります。

色:colour(英語)/color(米語)
ガソリン:petrol(英語)/gas(米語)
お気に入り:favourite(英語)/favorite(米語)
中心:centre(英語)/center(米語)
編成・組織する:organise(英語)/organize(米語)
小切手:cheque(英語)/check(米語)

単語
前出したようにイギリスとアメリカの影響を受けるカナダ英語とアメリカの英語では、違いがあります。そこにカナダ弁なるものまで存在するため、戸惑うこともあります。英語学習者からすれば、そんな違いまで覚えるの!?と頭が痛くなりそうですが、知識として知っておくと、旅行の際、その国人達と話すときに便利ですよ!

お手洗い:loo(イギリス)/washroom(カナダ)/restroom(アメリカ)
炭酸飲料:fizzy(イギリス)/pop(カナダ)/soda(アメリカ)
1ドル:dollar(イギリス)/loonie(カナダ)/pound(アメリカ)

ご興味のある方はこちらの「カナダ英語を知っていますか?カナダ独特の単語と使い方」も参考にしてみてくださいね。

こうしてみてみるとお隣に国なのにかなり違うことに驚きますね!留学先に北米でアメリカかカナダか迷う方も多いと思います。
広い国なので、地域差や個人の考え方の違いもありますので、絶対に全てが正しい、当てはまるものではないかもしれませんが、この記事が判断材料のひとつとして役立ててくださいね!

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