1年の半分は冬のトロント。4月にやっと芽吹く季節を迎えます。待ってましたとばかりに各地でオープンするgarden centre(ガーデンセンター=園芸店)に足を運び、お花やお野菜の種や苗を買う人たちで溢れかえります。
皆さんは、家庭菜園と聞くとどのようなイメージですか?手間がかかりそう?自分にできるか不安?
今回は場所をとらなくても済む簡単な家庭菜園やハーブの寄せ植えに焦点を当てて、ご紹介します。
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◾トロント市内のおすすめガーデンセンター
眺めるだけでも楽しめる、お土産探しの穴場としても使えるトロント市内の人気のガーデンセンターを紹介します。
– Evergreen Garden Market
Evergreen Brick Works(ダウンタウン北東のドン川沿いに位置し、レンガブロック工場の跡地を改築した施設)にあります。トロント随一の多種多様な地元オンタリオのお花や植物を取り揃えています。
この施設自体をカナダの環境保護団体が運営しているため、”エコ”、”オーガニック”、”地産地消”といったコンセプトを掲げ、年間を通して様々なイベントが開催されています。冬はアイススケートのリンクが特設されたり、レストランやカフェ、週末はファーマーズマーケットなどもあるので、家族連れなどで賑わっています。
– Sheridan Nurseries
トロントやGTA内に数店舗展開している大人気のお店です。
サービスもとても良いので、我が家も観葉植物やクリスマスツリーを購入するのに毎年利用しています。季節ごとに取り扱っている小物がとても可愛いので、お土産にもおすすめです。
スタッフもかなり植物に詳しいので、初心者にはどれが育てやすいか、病気になってしまった時の対処法など丁寧に教えてくれます。保証期間が3ヶ月あるのも嬉しいですよね。
– Fiesta Farms
園芸品を物色しながら食材の買い出しもできてしまう便利なお店。シティのど真ん中にあるとは思えない規模を誇り、その便利さから地元民の長く愛され続けています。グーグルのレビューへの返答からもオーナーの暖かさが垣間見られます。ハロウィンの時期には敷地内にコーンでできた迷路などが出現し、一味違った楽しみを届けてくれます。季節ごとに違う、地元の新鮮なお野菜やフルーツ、ハーブ達を取り扱っています。駅から近いので、サクッと気軽に立ち寄ることができるのも魅力です。
– Plant World
いつも車で側を通り過ぎるたびに、素敵な花々や木々に彩られた建物が一際目を引きます。こちらもSheridan Nurseries同様季節ごとに取り扱っている小物目当てて足を運びます。
園芸用に屋外で使えるものから、お家の中にちょっと飾るものまで幅広く取り揃えているので、お土産などに最適です。
そんなところまで行けないという方、大それたものはちょっと無理という方、自宅近くでサクッと済ませたいという方は、ご近所のスーパー、Walmart、Canadian Tire、Home Depotなどの店舗や駐車場の一角に特設のガーデンセンターがオープンすることもあるので、覗いてみるといいですよ!
◾家庭菜園のすすめ
– グリーンに癒される
お部屋に小さなお花やちょっとしたグリーンがあるだけでオシャレに見えるし、癒されませんか?お野菜なら普通の観賞用と違って食べることも可能で一石二鳥!!様々なプラス効果もあるんです。
– 食育の第一歩
食育とは、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てることである。wikipediaより
お子様がいる方はもちろん、普段不摂生しがちな方など食を見直すことになる良いきっかけにもなります。
– 意外にお手軽
道具は$1ショップで購入。また種まきからなんて待てない!という方は苗を買ってきて育てるとさらにお手軽です。
豊作で食べきれない場合は、ペースト、ピクルス、乾燥させて長期保存できるようにすれば無駄もありません。
– 植物と同時に育てるプラス思考で園芸療法
実は癒し効果の他に、植物を育てる中で得られる自尊心や充実感、期待感や達成感、満足感など、様々なプラスの感情があります。
園芸を通して心身の機能を改善し、治療、福祉、教育、リハビリテーションやレクリエーションに役立てることを目的として、1972年に「アメリカ園芸療法協会(AHTA)」、1978年に「イギリス園芸療法協会(現Thrive)」が発足し、園芸療法が取り入れられています。日本では1990年代初めに導入され、学校や高齢者や障害者施設などで取り入れられているそうです。
– 番外編
スマホで野菜を育てるアプリ!?
こちらのRagri(ラグリ)というアプリ(有料)。日本限定ですが、バーチャルの畑を所有して、画面越しに種まき、水やり、肥料、害虫駆除などのお世話をしたら、契約農家さんから収穫した作物が実際に手元に届く仕組みなんだそうです!
これなら場所も道具も要らない、究極のズボラさんでもできそうですね。
現在、我が家では、ピザ作りが趣味の主人がホットペッパーとバジル、私がお料理に使えそうなハーブの寄せ植え(チャイブ、コリアンダー、ミント)、食育のために子供達がミニトマト、バレンタインや母の日などに贈りあった鉢植えのお花などを育てています。
この時期は、ご近所さんからトマトやガーリック、義父宅からはナスやズッキーニなどのおすそ分けがどっさり届くので有難いです。
◾育てやすい人気のお野菜やハーブ
– ミニトマト
食卓やお弁当の彩りに欠かせない存在。普段出番も多いので、あると重宝します。お花が咲き、実がなって、色付いてから収穫というプロセスが分かりやすくて、初心者や子供でも楽しめるのも魅力です。実は普通のトマトよりも総合的に栄養価が高いんだそうです!
– バジル
生命力も強いし、育てやすい。イタリアン、タイなどのお料理やドリンクに使い勝手も幅広いので、あると便利なハーブです。抗酸化作用も高くアンチエイジング効果も期待できます。鎮静、鎮痛、抗不安作用のある成分が含まれているため、ストレスなどでイライラしがちな時は、香りを嗅ぐだけでもリラックス効果があるそうです。
– ミント
バジル同様生命欲が強く育てやすいです。またお料理やドリンクのアクセントとして加えたり、デザートの飾りなどにも使えるのでおすすめです。爽やかな香りがお部屋に漂うのもいいですよね。
虫よけにもなるし、疲労回復、整腸作用があるため、夏場は特に大活躍してくれそうです。
– チャイブ
筆者は薬味代わりによく使用します。意外に便利です。
アジア系(炒め物や麺類、私はたこ焼きやお好み焼きなどにも刻んで入れます)やテックスメックス系(タコスやチリコンカン)のお料理のトッピング、クリームチーズと混ぜてベーグルに塗って食べたり、ディップに混ぜてクラッカーと一緒に食べたりなどおすすめです。
意外に気軽にできる園芸。家庭菜園やハーブの寄せ植えなど簡単なものから始めてみてはいかがですか?お買い物は、ショップの店員さんに相談しながら進めれば英語のお勉強にもなりますね!育てて、観て、食べて心身ともに満たされれば、海外生活がさらに楽しくなること間違いなしです。
またガーデンセンターで取り扱っている季節ごとの小物などは、お庭に限らず、自宅の至る所に飾れるものがたくさんあるので、お土産にも最適です。観光や食事、娯楽や趣味などを兼ねていける施設もあるので、ぜひ覗いてみてください。