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「Don’t be evil(邪悪になるな)」。GOOGLEから学ぶ、正義感のお話。

GOOGLEと聞いて、知らない人はまずいないでしょう。しかし、「GOOGLEってなに?」と聞かれると、少し答えに窮してしまいます。

インターネット、検索エンジン、アンドロイド、地図、メールサービス。一言では、とても言い尽くせないような一大企業です。

まさに、実態は全く掴めないのだけど、何となくすごい企業といった印象でしょうか。

本社はマウンテンビューにあります。筆者はサンフランシスコに暮らしている為、電車やバスを駆使して、1時間半程度のところです。知り合いにGOOGLEの方が居た為、一度その方にオフィスツアーをして頂いたことがあります。

一般的に、大企業といえば、ビル群が集まっている中の一つにありますよね。日本なんかは、ほとんどが東京から新橋近辺にあるのではないでしょうか。

しかし、かのGOOGLEは山の中です。

見た雰囲気もオフィスというよりは、キャンパス。実際、テニスコートから、サッカー場まで用意されていて、「いま、勤務時間じゃないの。」とツッコミたくなるほど、多くの人たちが自由に伸び伸びと過ごしていました。

なんだか、他とは一線違うような気がしました。

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■GOOGLEの歴史

歴史を遡ってみましょう。GOOGLEは1998年に、ガレージで誕生しました。

余談ですが、成功したスタートアップ企業は、ガレージからという神話があります。HPにはじまり、APPLEやAMAZONもガレージから始まりました。

当時、スタンフォード大学の学生だったラリーペイジとサーゲイブリンが開発した「検索エンジン」。これが今に至るまでに、人々の生活を変え切った産物のスタートでした。

そんなGOOGLEでも、2001年頃まではなかなか人々に認められず、苦しい時期を過ごしていたみたいです。

しかし、GOOGLEを作った人間たちは、自分たちが最初に信じた理念を決して曲げることはなく、取り組みを続けました。やがて、世界一の企業になるまで。

GOOGLEほど、変化の激しい企業は他にないでしょう。夏に起こったALPHABET新会社設立し、GOOGLE子会社化など、驚くような提案をし続けています。

しかし、彼らが決して変えていないものもあります。今回は、「Don’t be evil(邪悪になるな)」で有名なGOOGLEの社訓を見ていきましょう。

■使う人のことを考える。

|1. Focus on the user and all else will follow.

|ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

GOOGLEのホームページは検索エンジンのみで、他には何も表示されていません。

YAHOOをはじめとする他のページはニュースやら、おすすめなどがある一方で。

このような見せ方は当初批判されていましたが、ユーザーが自分の調べたいことに集中できるように考え抜かれた上でのデザインです。

何にしても、一番に使う人のことを考えているわけですね。

■一つのことを極める。

|2. It’s best to do one thing really, really well.

|1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。

様々な事業を展開しているGOOGLEですが、自分たちをあくまで「検索を行う」会社と位置付けています。

その検索分野で培った技術は、GMAIL(行ったメールのやり取りを検索できる)、GOOGLE MAP(検索を使って、最適な案内を実現)などにも応用されているのです。

■時間を大切にする。

|3. Fast is better than slow.

|遅いより速いほうがいい。

必要する情報をただ表示するだけでなく、GOOGLEはすぐに表示させることを考えられてきました。

今では、検索結果の平均応答時間を1秒足らずまで、短縮することに成功しています。

ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、瞬時に期待に応える仕組みを生んでいます。

■誰かを贔屓したりしない。

|4. Democracy on the web works.

|ウェブ上の民主主義は機能します。

GOOGLE検索が機能するときには、どのサイトのコンテンツが重要かを判断する上で、リンクを基準としています。

つまり、誰かを贔屓するようなことはないわけです。

また、誰もがサービスを作る上で、自由にツールを使うことができるオープンソースも多く公開しています。

■いつでもどこでも調べられる世の中へ。

|5. You don’t need to be at your desk to need an answer.

|情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

アンドロイドOSを使っている人もいるでしょう。彼らがモバイル市場に着手を始めたのは、あくまでこうした使命に基づいているのですね。

今では、パソコンの前よりも、いつでもどこでも情報を検索できるモバイルでの利用の方が多いのかもしれません。

■邪悪になるな。

|6. You can make money without doing evil.

|悪事を働かなくてもお金は稼げる。

「Don’t be evil.(邪悪になるな)」でも印象が強いGOOGLEの理念。

営利企業である上で、広告主と付き合う上でも、一定のルールが取り決められているのです。

世界中の人々に使われているサービスだからこそ、その使命感や正義感を強く定めているのです。

■貪欲になれ。

|7. There’s always more information out there.

|世の中にはまだまだ情報があふれてる。

GOOGLEの情報収集に対する情熱が、冷めることはありません。

インターネット上にある情報に限らず、ニュースアーカイブや学術などインターネット以前にあった情報源までもを、検索対象に取り込もうと考えています。

どこまでも貪欲なのですね。

■国境を越えて愛されるサービスを目指す。

|8. The need for information crosses all borders.

|情報のニーズはすべての国境を越える。

カリフォルニアから始まったGOOGLEですが、インターネットが繋がる場所であれば、私たちはいつでもGOOGLEにアクセスすることができます。

そうした上で、全言語で使える仕様を施し、世界中さまざまな国や地域に対して、アプローチをしています。

■規定の文化にこだわらない。

|9. You can be serious without a suit.

|スーツがなくても真剣に仕事はできる。

規定の文化にこだわらない。筆者が本社に訪問した時も、そのような姿勢を感じ取れました。

仕事はデスクの前にいるだけでは生まれないと考え、オフィス内での憩いの場や、交流の場はあらゆるところにあります。

■現状に満足しない。

|10. Great just isn’t good enough.

|「すばらしい」では足りない。

GOOGLEにゴールはありません。ベターはあっても、ベストはありません。

会社全体がもっと良くなる方向を追求し、改善の余地を見出しています。現状に満足しないことこそが、GOOGLEすべての原動力になっているというわけですね。

■まとめ

今まで説明した10を踏まえた上で、GOOGLE検索をすると、どこかその正義感を感じ取れるような気がしませんか。今まで、それを感じさせなかったところもまた、クールですよね。それにしても、実際の人間にも当てはまりそうですね。こんな10を兼ね揃えている男性がいたら、とってもモテそうですよ。

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