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なぜ料理レシピが英語の勉強に役立つのか?英語の勉強に料理レシピをすすめる理由

英語のレシピで料理を作ったことはありますか? 

日本ではあまりなじみのない、英語圏の国の料理を作りたいときは、英語のレシピを参照にする必要があります。旅行先で食べた味を自宅で再現したいと、現地のレシピを使ってみることもあるでしょう。

でも、レシピが役立つのは料理だけではありません。英語の勉強にとても良い教材でもあるのです。

表現が簡潔なので分かりやすく、決まったパターンで繰り返されるのでリズムも覚えられます。食材によって異なる数え方を知ることも出来ます。

また、料理好きな人であれば状況も想像出来るので、言葉のニュアンスまで理解出来ることでしょう。
料理を作るのとは違う目的で、改めてレシピを広げてみませんか。

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■食材の数え方と下ごしらえの表現

材料の欄には、肉や野菜、スパイスなど、知っている言葉がたくさんあると思います。注目したいのは食材の数え方と、続いて書かれている下ごしらえの表現です。

・2 cloves garlic, crushed/chopped(ニンニク2片、潰す/みじん切り)

Chopped(切る)は一番よく出て来る単語です。Finely(細かく)やCoarsely(粗く)などと程度が書かれていることもあります。

・1 large onion, thinly sliced/julienned/halved(玉ねぎ(大)1個、薄切り/千切り/半切り)
・2 ripe tomatoes, seeded and diced(熟したトマト2個、タネを取って角切り)

Seed(種)を動詞として使って「タネを取る」という意味になっているのが面白いと思いませんか? 種を英語で言う時、真っ先に思い浮かぶのはSeedかも知れません。でも、桃やサクランボ・オリーブなど「核」としてのタネはStoneと言い、それらを取り除いたものはSeededではなくpittedを使います。また、オレンジやリンゴのタネはpipsと呼ばれます。日本語ではどれも同じ「タネ」ですが、英語では使い分けられているのですね。

・1 cup beans, soaked overnight(豆1カップ、一晩水に浸したもの)

・2 ears corn:丸ごとのトウモロコシはearと数えます。トウモロコシの粒は Kernelです。

例えば、「Peel back the husk of each ear of corn and remove the silk.」(トウモロコシのhuskを剥き、silkを取り除く)という文があれば、トウモロコシの皮はhusk、ヒゲはsilkということが、調べなくても分かりますね。レシピで勉強する利点です。

・Pinch salt(塩ひとつまみ)

・a dash of vanilla extract/5 drops Tabasco sauce:バニラエッセンス一振り/タバスコ5滴

・½ tea spoon ground cinnamon:粉末シナモン小さじ1/2 

・Zest /juice of 1 lemon:レモンの皮/レモン汁1個分 

・Cut in wedges/cut into bite-size:くし切り/一口大に切る。

ちなみに、計量はtea spoon(小さじ)、 table spoon(大さじ)、 cup(カップ)の表示が基本です。日本のレシピと違い、g(グラム)表示は見当たりません。カップでの大雑把な計量でも美味しく出来るレシピということでしょう。簡単で良いと思いますが、バターに関しては、cupやstick表示よりもgで示してくれた方が合理的だと、私は思うのですが・・・。

■調理方法を表す英語

調理方法を示す表現では、動詞は同じものが繰り返され、副詞的表現でアレンジされているパターンが多いです。

よく出て来る動詞をいくつかピックアップしてみましょう。

・Season :味付けする Season chicken with salt and pepper(鶏肉を塩コショウで味付けする)
・Place:入れる Place egg yolks in a bowl.(ボウルに卵黄を入れる)

・Add :加える Add wine.(ワインを加える)

・Whip :泡立てる Whip until foamy.(もったりするまで泡立てる)

・Preheat:オーブンを使うレシピで必ず見かけます。焼きムラを防ぐため、オーブンを使う前に予めスイッチを入れて庫内温度を上げておく(予熱する)ことです。

・Heat:Heat oil in a pan.(鍋に油を熱する)

・Cook :火を通す  Cook penne until al dente and drain.(ペンネをアルデンテに茹でて、水を切る) パスタを「茹でる」という時、cookという言葉が使われることが分かります。

・Boil:煮立てる Add chicken stock and bring to a boil.(鶏のだし汁を加えて沸騰させる)とあれば、状況から、Bring to boilで「沸騰させる」という意味になると想像つきませんか?

・Remove:Remove from the heat.(火から下ろす) Remove from oven.(オーブンから取り出す)

また、「混ぜる」にも使い分けがあることが、レシピをたどっていると分かると思います。

・Mix/combine:ボウルに材料を混ぜるときなど、一般的な「混ぜる」。

・Stir:フライパンなどで炒め混ぜる。

・Toss:サラダドレッシング、パスタソースなどを和え混ぜる。

いずれも簡単な単語ばかりですが、レシピごとに異なる使われ方を見比べていくと表現の幅が広がります。

■仕上げの表現例

仕上げ方の指示が更に手短な表現で書かれています。

・Serve hot/chilled/with lemon wedges:熱いうちに食す/冷やして食す/レモンのくし切りを添える

・Sprinkle with grated cheese:おろしたチーズを散らす

・Top with toasted sesame seeds:煎りゴマをのせる

・Pour herb sauce:ハーブソースをかける

・Garnish with the sprig of rosemary:ローズマリーの小枝を添える

調理方法の記述で見られる動詞とはちょっと趣の違う動詞が出て来るのが特徴。      
文章の作りは同じくシンプルですが、よりバラエティに富んだ語彙が見られます。

■まとめ

レシピの文章は分量がコンパクトなので取っ付きやすく、調理や食べ物の情景も浮かぶので理解しやすいですね。

身近な表現が満載なので、英語の勉強に使わない手はありません。

写真付きものなら更に分かりやすく、あまり辞書を使わなくても勉強出来そうです。

何度か読んでいるうちに、簡潔に表現するパターンも身につきます。是非お試し下さい。

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