ポール・グレアムの「Mean People Fail」が教える、「意地悪な人は成功しない」

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成功と失敗。なにをやるにしても、挑戦したことに対する結果はいずれかで出てくるものです。例えば、事業を自らで立ち上げていく上では、まさに成功者と失敗者が明白に分かれます。今回取り上げる、ポール・グレアムのエッセイ「MEAN PEOPLE FAIL」では、彼が知っている成功者の中に意地の悪い人が少なく、これは成功する要因にも関わってくると述べられています。
(原文:http://paulgraham.com/mean.html

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:意地の悪い人たちがインターネットに現れる

It struck me recently how few of the most successful people I know are mean. There are exceptions, but remarkably few.

Meanness isn't rare. In fact, one of the things the internet has shown us is how mean people can be. A few decades ago, only famous people and professional writers got to publish their opinions. Now everyone can, and we can all see the long tail of meanness that had previously been hidden.

私が知っている成功者の中には意地の悪い人がほとんどいないということに気がつきました。例外もありますが、それは明らかに少ないものです。

意地の悪い人たちは珍しくもありません。実際、インターネットの世界では、人々がどれだけそうなりうるかどうかを見ることができます。数十年前は、自分の意見を公言するのは有名人や書き手など限られた存在でした。今や、誰もがそれを可能にし、そして私たちはこれまでは隠れていたような意地悪い文脈までみんな見ることができるようになってしまったのです。

・mean:意地が悪い(nasty, cruelも同義語)
・exceptions:例外、異例
・decade:10年

:争いからは何も生まれない

Why? I think there are several reasons. One is that being mean makes you stupid. That's why I hate fights. You never do your best work in a fight, because fights are not sufficiently general. Winning is always a function of the situation and the people involved. 

You don't win fights by thinking of big ideas but by thinking of tricks that work in one particular case. And yet fighting is just as much work as thinking about real problems. Which is particularly painful to someone who cares how their brain is used: your brain goes fast but you get nowhere, like a car spinning its wheels.

(意地の悪い人たちが失敗していくのは)なぜでしょうか。いくつかの理由があると考えられます。1つは、それが自分をまぬけにしてしまうからです。私が争いを嫌うのは、こういうわけです。争うことに重要性が見いだせないため、争いの上で良い仕事をすることは決してできないことでしょう。争いごとでの勝利は、いつも状況と関係者の相関関係によって結論づけられます。

どんなに大きなアイデアを思いついたとしても、特定のケースで力を発揮して攻撃を考えつかない限りは勝つことはできないでしょう。それは現実の問題について考えることと同じように労力を費やさなくてはいけないことなのです。これは頭がどのように使われいるかを気にする人にとっては、とりわけ辛いことです。せっかく頭をフル回転で動かしたとことで、着地点はどこにもないからです。

・general:一般的、普遍性
・particularly:とりわけ、特にこの

Another reason mean founders lose is that they can't get the best people to work for them. They can hire people who will put up with them because they need a job. But the best people have other options. A mean person can't convince the best people to work for him unless he is super convincing. And while having the best people helps any organization, it's critical for startups.

別の理由は、彼らが共に働いてくれる最高のパートナーを見つけることができないこともまた、失敗してしまう理由のひとつです。仕事が必要で、どんな上司にも耐え忍ぶことができるような人であれば採用することもできるでしょう。しかし、優秀な人には他にもたくさんの選択肢があるのです。よほどずば抜けてズル賢くない限りは、意地の悪い人が優秀な人材を説得することは難しいことでしょう。優秀な人材を確保することはもちろんいかなる組織にとっても重要なことですが、とりわけスタートアップには不可欠な要素となります。

・convince:説得する

For most of history success meant control of scarce resources. One got that by fighting, whether literally in the case of pastoral nomads driving hunter-gatherers into marginal lands, or metaphorically in the case of Gilded Age financiers contending with one another to assemble railroad monopolies. For most of history, success meant success at zero-sum games. And in most of them meanness was not a handicap but probably an advantage.

これまでの歴史上、成功というのは希少資源をコントロールするかどうかを意味していました。牧場の土地を求め遊牧民が狩猟民族を追いやってしまった事例や、鉄道の権益を牛耳るために資本家が競い合った南北戦争後の景気が物語るように、いままで資源は奪い合いによって得られるものだったのです。現代に至るまで、成功はゼロサムゲームでの勝利を示していたのです。そして、意地悪さもまた不利ではなく、有利な条件だったのです。

literally:文字通り、本当に
nomad:ノマド、遊牧民
metaphorically:隠喩で、比喩的に

成功や失敗という明らかな結果に限らず、人のことを考えずに自分勝手に生きてしまっては、世の中人で成立しているいま、上手くいかないことは言わずもがなです。意地悪にならず、常に誠実に物事と向き合っていくことこそが、大切なのですね。

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