マスターすれば一生もの!スマートな英語スピーチのコツ

スピーキング
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外国にいれば、英語でスピーチをする機会は大なり小なりついて回るものです。友人・仲間相手のカジュアルなものもあれば、ビジネス上のかしこまったスピーチをしなければならない場合もあります。
事前に入念な準備が出来るスピーチなら打つ手もありましょうが、とっさに求められたときでもスマートに対応出来るようでありたいですよね。あなたを見る人の目も変わりますよ!

印象に残せる自己紹介とは?

自己紹介だと、ちょっとした集まりのたびに求められたりします。名前や家族構成、趣味などを一覧表のように挙げるだけでは、つまりません。
シンプルな構成で十分です。自己紹介こそ、ちょっとしたユーモアを交えて親しみやすさをアピールしたいもの。いくつかのパターンを用意しておくと、とっさのときにもまごつくことなく堂々と振る舞えますね。

その際、くれぐれも気を付けたいのは「態度」です。自信を感じさせる余裕の態度で、自然な笑顔を作ってください。握手をするときは堂々と差し出しましょう。そう、貴族にでもなった気持ちで、です!
どんなに自己紹介の「セリフ」が上手でも、態度が伴っていなかったらポジティブな印象にはなりません。もし、英語に自信がないようであればなおさら、積極性をアピールしましょう。
言葉は記憶に残らなくても、印象は人の心に焼き付きます。

スピーチ構成のポイント

さて、もっと本格的なスピーチであれば、しっかり構成を組み立てる必要があります。
基本的には、柱となるテーマを基に起承転結を意識して展開させます。合間に小さなエピソードや感情を盛り込むことで、聴衆(Audience)の共感を得やすくなります。

文は、短文の羅列では子供っぽい印象になりますし、聞く方も単調で飽きてしまいます。出来るだけ複文にして話しましょう。さらには、韻を踏んでみたり、音も配慮した単語選びをするなど、音声的なテクニックを使えばリズム感が出せます。
また、よくあるフレーズ(Cliché )や、ことわざを取り入れる、同じことを繰り返すにも単語や言い方を変えるなど、表現的なテクニックも取り込むようにすると、こなれた印象を与えることが出来ます。

聴衆や内容に合わせた言葉遣いを選ぶというのも大事なポイントです。
年齢や職業、初対面かそうでないかなどでも変わってきますよね。相手によって、Formal(フォーマル)とInformal(カジュアル)な言葉や表現を使い分けましょう。

また、上手にユーモアを散りばめることが出来ると、リラックスして楽しい雰囲気を作ることが出来るし、聞き手の興味を引き付けられます。

中でも、スピーチの始まり方(Openings)と締め方(Closing / Endings)は、印象に残る部分です。Openingで自信のなさや不安が表れてしまうと、イメージを取り返すのが大変です。切り出し文句はじっくり練ることをおすすめします。
同様にClosingも、きちんとテーマが完結するような結びにしましょう。話が終わったのか、まだ続くのか分らないなんてことのないようにします。

自然さを演出する

いかに自然にしゃべっているように見せるかというのも、大事なポイントです。
台本や資料を見ながらのスピーチ、あるいは、練習したことを思い出しながらやっているように見えるようではいけません。

とはいっても、手元にまったく何もないようでは不安過ぎます。
主な内容、話の順番、言うべきことなどをリストアップしたメモを用意しておきましょう。
ポイントを落とさないように、キーワードを書いておきます。文章でなく、キーワードにと留めておくのがポイントです。
文章だと、どうしても内容確認に時間がかかってしまいます。その間、視線を下に向けることになるため、頼りない印象を与えてしまいます。

スピーチのときは、プロジェクターを使うことも多いと思います。資料を提供することで、内容をより分りやすくする「Visual aids」(視覚資料)として使うのが目的ですが、そこに書いてある内容をそのまま読み上げているだけのケースも少なくありません。
話者の話を聞く必要がなくなってしまうので、大変興ざめなスピーチになってしまいます。丸読みは、ぜひとも避けましょう。

無意識にしてしまっているクセは、ありませんか?

スピーチの最中に、よくしてしまいがちなクセ(speech habit)というのがあります。行っている本人はそもそも無意識だったり、スピーチに気が回っていてクセなどに気付く余裕がないので厄介です。
人にチェックしてもらって指摘してもらうか、録画してチェックしないと分かりません。手間になりますが、スマートなスピーチを目指すなら確認の機会を持つとよいでしょう。

・Do you rely on using fillers?
(「えー」や「あー」などに当たる「er」や、「like・・・」などを多用していませんか?)
・Do you overuse certain words or phrases?
(同じ言葉やフレーズを、何度も繰り返し使っていたりしませんか? 例えば、話の間に「you know」などを繰り返す人はよくいます。)
・Do you clear your throat often?
(咳払いを繰り返しがちだったりしませんか?)

実際に話すときのポイント

スピーチのときは、明瞭な発声で滑らかに話すことが大事です。くぐもって聞き取りにくい声では、聴衆の集中力は落ちてしまいます。

英語のリズムと抑揚を意識しながら話しましょう。大事なポイント、伝えたい点がどこかを理解していれば、自然とその部分を話すときの声は大きくなり、抑揚も反応して高くなるはずです。

そして緊張のあまり、つい陥りがちな失敗は、早口になってしまうこと。
とにかくスピーチを完結させようとの思いからか、早口で一方的に話すようなしゃべり方になってしまっているケースもあります。
あくまで、聴衆に語りかけ、聞いてもらうのが目的ですから、聴衆の反応を見ながらスピーチを調整出来るくらいの余裕があるとベストです。

そのためには、意識してゆっくりしゃべることです。一度スピードに飲み込まれたら、ペースを取り戻すのは容易ではありません。

ゆっくりしゃべること自体は、決して自信のなさや準備不足を示すことにはなりません。
聴衆の方に目を向けながら、ゆっくりと話し掛ければ、かえって余裕を感じさせますし、説得力も増すというものです。
聴衆の方もリラックスして聞くことが出来、その雰囲気がまた話者にも伝わります。それによって、「正の連鎖」が起こり、最後まで余裕を感じながらスピーチを終えることが出来ますよ。

大事なのは、言葉だけじゃない

スピーチのとき、聴衆者に届くことは、しゃべった内容だけではありません。服装などの見た目もそうですし、スピーチ中の仕草というのも印象に大きく影響します。

ボディランゲージ(Body language)によって、緊張の度合いや自信の有無などが伝わってしまうということは既によく知られていますよね。
ボディランゲージには、ポジティブに働くものとネガティブに働くものがあります。例えば、腕を組むなどは、自信のなさの表れと伝わる可能性がありますし、しっかりしたアイコンタクトやリラックスした仕草はポジティブな印象を与えることが出来ます。

緊張した状態ではコントロールはなかなか難しいものですが、頭の中に入れておけば、ふとした時に思い出して実行することが出来ます。

まとめ

人と交わる限り、何らかのスピーチをする機会はついて回ります。短くても長くても、パターンや注意点は同じです。スピーチでの印象は、その人に対するイメージをも変えてしまいます。
まずは、一番使う頻度の高い自己紹介からマスターしましょう。最初に自信をもって自己紹介出来れば、その後の人間関係構築にも良い影響を与えてくれます。

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