オーストラリア人の夫をうまく操縦したい、という企みからわかった「うまくいく」英語のコツ

こんな時にこんなフレーズ
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筆者は、オーストラリア人の夫と暮らして、12、3年経ちますが、さほどカルチャーショックというか、文化の違いによる大きな隔たりを感じたことはありません。そもそも人は、どこの国出身だろうと、一人一人違う人間ですから、一緒に住んでみたら、違いがあるのはもっともです。しかし、英語の使い方をちょっと変えるだけでより円滑に結婚生活が進むのであれば、使わないのはもったいない!
筆者がまだ結婚して間もない時に、たまたま地元の本屋さんで、タイトルは忘れてしまったんですが、「配偶者や彼氏・彼女とうまくいく言い方」というような本を見つけ、立ち読みしてみたら、これが面白かった!それから12年、振り返ってみて、役立つな〜と思っている表現をご紹介しますね。
カップルという関係に限らず、あらゆる人間関係の潤滑油としてご活用くださいませ♪

何か頼みごとがしたい時

学校で英語を習う時、物事を頼む表現として、Could you-? Would you-? Can you-? Will you-? などいろいろ習って、結局その違いはよく分からぬままに、いずれもお願い事をする表現なんだ、という理解で通り過ぎていきませんか(笑)。それはもったいない!
まず、Can you-? Will you-?と比べて、Could you-? Would you-?には、仮定法の意味合いが含まれています。「仮定法」などと聞くと難しそうに聞こえますが、大丈夫!

Can you-? Will you-?だったら「今現実に〜してもらえる?」という意味ですが、Could you-? Would you-?になると、「仮にできるとしてやってもらえる?」という仮定の意味合いになるので、多少遠慮があると思いませんか?日本語の「ちょっと悪いんだけどー」「もしできたらでいいんだけどー」と前置きする感じに似ています。

そして、Could you-? とWould you-?にも微妙な差があります。
例えば、can とwillを使った例文を作ってみると、

I can play the piano.
I will do it.

など、それぞれ色々な意味のある言葉ですが、can には〜ができる、という「能力」、willには、〜するつもり、という「意志」を表す意味があります。それを疑問文にすると、微妙ながらCould you-?には、〜できますか?という能力を尋ねる意味合いが含まれ、その上でお願いをしています。
Would you-?の場合には、微妙ながら、〜する意志がありますか?の意味が含まれた上でのお願い事ですので、頼まれた相手は、僅かな差ですがより気持ちよく引き受けられるのです。

さらに、お願いをするときは、最後にpleaseをつけるのがオススメです。

魔法の言葉「please」

学校で英語を勉強したとき、割と早い段階でpleaseを習いましたでしょう?その時には、きっと、「pleaseをつけると文が少し丁寧になります」「〜してください、という意味です」というような説明で教わったと思います。そういった説明も正しいですが、英語のpleaseにはそれ以上のものを感じます。
日本語では、相手との近しさの度合いによって「ください」を使うか使わないか決めていますよね。「ちょっとそこの本を取ってください」と言っていたのが、親しくなるにつれて「ちょっとそこの本取って」と言い方がカジュアルになります。だから、「〜ください」を使うことで、かえって相手との距離を作ってしまうこともあります。

でも、英語のpleaseは、親しさの度合いとはあまり関係ありません。家族間でも親しい友達にも使います。むしろ、家庭で子供の頃から、何か人に頼む時には必ずpleaseを使うように、と厳しく躾けられる言葉です。筆者のうちでも、娘がpleaseをつけずに何かお願いすると、夫が必ず “I didn’t hear the magic word!”(魔法の言葉が聞こえなかったぞ!)といって、正します。

Pleaseは、あえて言うなら、「お願い事の度合い」によって使われる言葉です。日本語の「悪いけど〜してもらえる?」とい感じに似ています。ですからpleaseを何かお願いする時につけると、お互い気持ちが良いですね!

とはいっても、英語のpleaseは、日本語の「悪いけど…」どころでなく、何を頼む時にも使われています。

Can I have a cup of tea please?
Would you please come and see us?

など日常的に使います。

そして、頼みごとをするときだけでなく、何かオファーされたときは、ただyesというのではなく、Yes please.と答えて受けます。例えば、

-Would you like a cup of coffee?
-Yes, please.

のように使います。
日本語の「はい、お願いします」に似ていますが、こちらも「お願いします」以上の頻度で使います。むしろ、ただyesと答えるとぶっきらぼうな感じがあり、違和感を感じるくらいです。気持ち良い人間関係に欠かせない魔法の言葉「please」を心がけてみてください♪

反論したい時もある

夫婦でも友達でもいくら仲が良くたって、意見が合わないことだってあります。喧嘩だってしたいですし。その時に、言い方を少し変えるだけで、気持ちの良い喧嘩になりますよ♪
例えば、「そのアイデア良くないと思うよ〜」と言いたい時、日本語をそのまま英語に訳すと、“I think that is a bad idea.”となりますが、badというネガティブな言葉を使うことで、強くネガティブに響きます。
学校で英語を勉強する時、「〜と思います」は、I think-.と習うので、”I think that is not a good idea.”と訳すかもしれませんね。これも間違った文ではないですが、「良くないアイデアだ」と思う、というようにアイデアが良くない、というネガティブな意見を主張する響きがあります。
これをただ、”I don’t think that is a good idea.”とすると、少しネガティブ度が和らいで聞こえるのです。

日本語の、明言を避けて「好きじゃないというわけではない」と嫌いなくせに柔らかく言ってしまう感じに雰囲気が似ていますね(笑)。そうそう、好き嫌いに関しても、ネガティブ度が日本語より強い言葉があります!それは、hateという単語です。

学校で英語を習う時にはhateは、「大嫌い」という意味で教わると思うのですが、英語では、大嫌いよりもっと嫌い、日本語で言うなら「憎悪」というくらい強い意味があります。
ですから、うっかり喧嘩をした時に”I hate you!”などというと、相手を傷つけてしまうかもしれません…例えば、「ニンジンが嫌い」くらいなことでしたら、I don’t like carrots very much.くらいでちょうど良いです。likeの反対としてdislikeを使っても良いでしょう。
英語では思ったことを何でもストレートに言うように思われがちですが、ちょっとした言い方で文全体の雰囲気を変えることができます。

上に出てきた表現は、いずれもややこしい文法が関わっているわけではなく、すでに知っている言い方をちょこっとアレンジするだけ!
こっそり言い方の雰囲気を変えて、仲良く暮らすヒントにしてください♪

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