英語にあったらいいのになーと思う日本語!英語にない表現

こんな時にこんなフレーズ
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日本語にあって、英語にない表現は、意外にたくさんあるものです。例えば、英語の基本の挨拶、How are you?ひとつにしても、英語では、家族でも友達でも毎日会う人にでも使う挨拶ですが、日本語で「お元気ですか?」となると、家族に毎日使う挨拶というわけでもないですよね。一見、翻訳が成立しているように見える表現でも、微妙に意味が違う表現もいっぱいあるので、これが、日本語にあって、英語にない表現となれば、ますますわかってもらうのが大変ですね。
今日は、そんな英語にない表現の中でも、「英語にあったらいいのになー」と筆者が日頃思っている表現にスポットを当てて、その表現が英語にない背景についても一緒に考えてみましょう♪

気が利く

これは、筆者の夫がもっと気が利く夫になってほしいなーという願いを込めて…

辞書で「気が利く」を調べると、thoughtful, considerate,sensible,attentiveのような単語が出てきます。
例えば、

That’s very thoughtful of you.
He is a considerate father.
A sensible person wouldn’t say such a thing.
The waiter was attentive.

などのように使えるのですが、thoughtful やconsiderateには、kind やhelpfulの意味があり、日本語の「思いやりがある」に似ています。
でも、気が利く人は、思いやりのある人もいますが、思いやりがなくても気を利かせることはできますでしょう?その点が、なんとなくしっくりこないのだと思います。

Sensibleもthoughtfulに似ていますが、こちらは、practicalや realisticという意味合いもあり、「良い判断ができる」といった感じの意味なのですが、気が利く人は、確かに良い判断ができるけれど、良い判断ができる以上に先回りして考えていると思いませんか?そして、個人的には、attentiveが一番近いかな…という気がしています。
よく考えて、「よく注意を払っている」という意味です。例文のThe waiter was attentive.のように、ウェイターさんがテキパキお客さんの要求に応える様子を想像すると、「気が利く」の図が思い浮かびます。
ただ、attentiveは、本当にto pay attention closelyの意味で、

They were listening to the teacher attentively.(彼らは先生の話を注意深く聞いていた)のようにも使えます。
そこで、「気が利く」を伝えたい時、個人的には、こんなふうに説明しています。

It has a similar meaning to attentive, but when you are ‘Ki ga kiku’, you are not paying attention to what is happening now as you are  thinking about what may happen in the future and use good judgement as to what needs to be done. 

(attentiveと似ている意味ですが、「気が利く」とき、今起きていることに注意を払っているというより、未来に何が起こりうるか考えて、どうしたら良いか優れた判断ができるものです。)

この「気が利く」を夫にマスターしてほしいと思って、いろいろ試みるも、
‘I am not a mind reader!’「言わなきゃわかんないでしょーが!」
と言われてしまいます(笑)。
そうなのです、先を読んだり、人の心を「察する」ということがないのですよね。決してオーストラリアの人は、気が利かないつもりはないのです。むしろ、困っている人を助けるのは大好きな親切な人が多いです。さらに、オーストラリアの人は、先のことより「今を楽しむ」ことに一生懸命!
そんな気風も手伝って、「気が利く」は普及しにくいのかもしれません(笑)。

今日できることは今日する

先ほども申し上げたように、オーストラリアの人は、今が楽しいということを大切にしています。今、ある物事をすることが楽しくないのなら、後でやればいいじゃないか、というアイデアです。でも、「今日できることは今日する」は、実は、英語のことわざにもあるんです。

 Never put off till tomorrow what you can do today.
(今日できることは明日まで延ばすな)

To put offは、「先延ばしにする」という意味です。

ところが、「なぜ今日できることは今日するのか」という根本的なアイデアがなかなか受け入れてもらえないのです(笑)。

Never do today what you can put off till tomorrow.
(明日まで延ばせることを今日するな)

ということわざもあるからかもしれません…
確かに、たいして重要でないことは後回しにして、重要なことを先に済ませるために明日できるようなことは明日にしたほうが能率が上がりますものね。その点では納得です。でも、明日に先延ばししたことが、また次の日に先延ばし、と何事もあまりにゆっくりゆっくり進んでいくことに、日本育ちの筆者は、ついイラっとしてしまいます(笑)。

察する

でもね、イラっとしていても、誰も気づいてくれないんですよ(笑)。先ほどのように、また ‘I am not a mind reader!’ と言われてしまいます。そうなんです、察してもらうことを期待してはいけません!
「察する」は英語で、to take a hintや to get the messageということができます。でも日本語で、「察してよ〜!」というのと、英語で ‘Take a hint!’というのでは、英語のほうが重く聞こえるといいますか…恐らく、日本語では、察することがいつも期待されていて、日常茶飯事ですので、察して!と言われても「はい、はい」と聞き流せる雰囲気がありますが、普段察することがそんなに必要じゃないのに察するように言われると、「鈍感だわね!」と言われるような衝撃があるからかもしれません。

察してもらうより、素直に言ったほうが物事がスムースに進む気がします。オーストラリアの人も、何でもかんでも思ったことがすぐ口から出るわけでなく、「思っていても言わない」で様子を見る、ということもあります。でもそうしているうちに今度は、「察しない」人にズカズカと踏み込まれることになりますからね、負けてはいけません(笑)。

日本語にあったらいいのになーと思う英語表現

考えてみると、日本語は、「先を読んだり」「人の心を察したり」、いつも先回りまでして大忙しな表現が多いでございましょう?そんな日本人をほっと和ませてくれる、良い英語表現が英語にあります。それは、plan Bです。

何か計画(plan)を立てたときの、オリジナルプランがplan Aです。でも、計画なんて、うまくいかない時もあります。そんな時、plan Bの出番です!
オリジナルプランが失敗しても、What’s plan B?(じゃ、次の案は?)と切り替えらる!オリジナルプランを曲げたり、修正したという気分を引きずることなく、新たな気持ちでplan Bを実行すればいい!
Plan Bを想定していない場合も大いにあります。でも大丈夫!
We need a plan B.(次の案が必要だね〜)、とオリジナルプランの雲行きが怪しくなったら、考えればいい!

plan B もだめなら、plan Cまでも登場することがあります(笑)。
Plan Bの無邪気な朗らかさが好きです♪日本語のアイデアを無理強いすることなく、うまく英語の良さも取り入れて暮らしたいものです。無理ならplan Bを考えればいいですし(笑)。

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