もはや常識!?小学生の英検受験

グローバル化が加速する今、世界中で英語早期教育の波が広がっています。
ここ日本においても、ベビーシッターやキッズシッターのバイリンガル案件は問い合わせが増えているようですし、また自治体の学童保育に入れない待機児童に向けては民間の英語学童施設が近年たくさん設立されました。果ては胎教のCDまで英語関連が主流なわけです!

昔は「おかあさんのおなかで聴くオルゴール曲集 Best10」などが贈り物としても喜ばれましたが、現代の妊婦さんたちは自分チョイスであれば英語関連のほうに目が行くそうです
。生まれる前から母親の羊水を通して聞こえる”本物の英語”でトレーニングさせたいというのも、一種の親心なのでしょうか。この英語熱、もはや親のひとりよがりではなく、時代の流れからすると自然なことなのかもしれません。
今回は小学生が英検を受験することについてレポートします。

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試験会場でびっくり!小学生がた~くさん

さて年に3回実施される英検ですが、年々小学生たちの活躍が目覚ましくなっています。5級の話? 4級の話? いいえ、違います。中学生の受験者に交じって「準2級」を受けている小学生も珍しくありません。準2級と言えば、筆者が高校生で受けた級です!

筆者は北陸の片田舎出身なので、当時をふりかえっても周囲に英語熱というのはまったくありませんでした。全体的にのんびりムードの街でしたから、なおさら「英語が将来役に立つ」なんて感覚はゼロです。外国人も学校のALT以外は会ったことがありません。
中学1年で英検5級、中学2年で英検4級、中学3年で英検3級と、ここまでは学校団体受験方式で(望んでいなくても)自動的に受験してきました。高校に入ってからは個人の希望者のみが英検受験をしたわけですが、英検準2級といえば高校1年か2年で受けるのが相場でした。まして「2級」なんて高校英語をマスターした証として、それは神々しいものでした。
自分は英語が得意教科だ!と堂々と宣言するための”許可証”のような役割を、英検2級が果たしていたかと記憶しています。学年総数のほんの一部の生徒が卒業までに2級を取得していました。それが今、文部科学省が目指すところは「高校生のすべてが卒業時に2級を取得していること」ですから、時代がまるで違いますね!
現代では、小学校1年生の習いごとラインナップに、水泳やピアノとほぼ同じ割合で英語塾が食い込んでくるのも、住んでいる地域によっては当たり前のことです。

もちろん10年前にも小学生の英検受験者は一定数いたわけですが、教育ママが無理やり小さな子供を連れてきて受けさせるような「無理やり」パターンが多かったようです。それが今は、受験者自身がしっかり目標を持って受験するように段々とシフトしてきました。小学校ですでに英語が試験的に導入されているということもあり、もはや「親にやらされるもの」ではなくなったのです。
在日外国人も増えましたし、親御さんも英語を使って仕事をすることが増えました。特に東京では2020年のオリンピック開催に向けて、街なかでの日英併記が加速しています。こういった環境ですから、自身で興味を育て、学習し、実力を確かめるために英検を受験する”意識が高い”小学生がいるのはちっとも不思議なことではありません。

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英検会場には「保護者控室」がある

そんなスーパー小学生たちですが、さすがに1年生・2年生では受験会場にひとりでたどり着くことじたいが困難ですね。もちろん誰かに連れて行ってもらうことが前提となっていますので、会場には「保護者控室」が用意されています。この控室で、付き添い者は試験時間中を過ごすようになっています。
会場内の自動販売機で各自購入した飲み物を飲んだり、読書をしたり、好きなように過ごすことができます。PCを持ち込んで仕事をしているパパさんもいます。

さてこの控室ですが、小さな子供の受験者が増えるにしたがって部屋数も増えてきているのですが、需要に追い付いていないのが実情です。困った実例ですが、準2級・2級・準1級のみ試験実施をしている会場において「付き添い者はほとんどいないだろう」と英検協会が予測していたので、控室は1室のみしか用意していませんでした。実際に受付を始めてみれば小学生受験者が予想よりはるかに多く、控室が争奪戦になってしまいました。
寒い1月受験であれば、1時間以上も廊下で待ちぼうけなんて耐えがたいですね。受験申込書に年齢記入欄があるので受験者属性は調べればわかるものの、さすがに英検協会も多忙のなかわざわざ会場ごとに「付き添い者がいそうな受験生は何人か」なんて割り出したりはしないものです。この控室争奪戦は、お子さんの英検受験を考えていらっしゃる読者のみなさんにはぜひお耳に入れておきたいポイントです。

さて、ポイントがもう1つ。ほとんどすべての会場で駐車場は用意されていないので、送り迎えは公共交通機関を使っておこなうことが強く推奨されています。ふだん電車やバスに乗らないお子さんには、トラベルミンなどの酔い止め薬を事前に飲ませてくださいね。
はじめてのバス移動で酔ってしまった受験生が、会場に着いて嘔吐してしまったという例もあります。こういったことは珍しくなく、実は英検協会側にとっても「あるある」なんです。
消毒剤やゴム手袋などの掃除グッズが常備されているくらいです。嘔吐のあと受験続行が可能であれば、別室受験という措置がとられることもありますが、こうならないように入念に準備しましょう。

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付き添い者の役割

「保護者」は必ずしも血縁者でなくてもかまいません。まず会場に入ったら、受付で身分証を提示して「保護者」というシールをもらいましょう。受付は受験者と同じ受付台で済ませます。
試験室で着席したらハイさようなら!あとでね!ではなく、受験開始5分前まで受験者に付き添ってあげることができるので、これはなかなか寛大な処置と言えます。トイレに連れって行ったり、室温に合わせた衣服の調整であったり、いろいろ手を尽くそうと思えばできるものです。

実は、付き添い者の役割はもう1つあります。解答用紙(マークシート)の事前記入部分を助けてあげることです。名前や受験番号、受験会場名や生年月日などの事務的な記入のことですが、さすがに小学校低学年では難しいものです。
正確を期するものなので、なおさら子供だけで完璧に仕上げるのは試験以上に困難です。どうしても付き添いができず子供だけでおこなうのであれば、英検協会ウェブサイトにPDFで同じシートが公開されていますので、「一次試験解答用紙 必要事項の書き方」で検索してみてください。
自宅で記入の練習をしてみましょう。手元に実際の受験票を用意しながらおこないます。(受験票は試験日1週間前到着をめどに郵送されます。)

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英検Jr.とどう違うの?

そうですね。英検Jr.(ジュニア)という試験も確かにあります。名前のとおり英検Jr.は小さい子供たち向けに開発された試験ですから、受けやすさの点では圧倒的に英検Jr.のほうに軍配が上がります。
英検Jr. には合否がなく、TOEICのように正答率で結果が示されますので、「受かった」「落ちた」のシビアな経験を子供にさせなくて済むというのは安心かもしれません。受かった場合はよいですが、落ちてしまったらその後のメンタルケアが苦労しそうですね。

では、メンタル面は置いておいて、試験内容としてはどうなのでしょうか。筆者の個人的な見解では、英検5級のほうが英検Jr. よりいくぶんか難しいと思います。英検Jr. はすべてリスニング試験です。対して英検5級は、リスニング試験と筆記試験の両方がありますから、文字が読めないとアウトです。
耳で「I usually get up at seven.」と理解できても、それが文字になったときに果たして読めるでしょうか。ここが落とし穴なのです。
中学生になってから英語を学び始めた筆者世代とは逆で、今の小学生たちはリスニングのほうがはるかに得意なのです。リスニング問題で点数を稼ぐと言ってもいいくらいです。小学校で英語が導入されたとはいえ、なるべく文字を介さないようにして英語に慣れ親しんでもらうようにカリキュラムが組まれていますから、耳は肥えているが読むほうはまだまだ…というのが現実です。

お子さんのこれまで歩んできた道に合わせて、英検Jr. か英検5級かを保護者が適切に選んであげることはとても大切です。小さいうちに成功体験をたくさん積ませてあげると、「英語好き」になりやすいと言われています。小学校×年なのに英検×級を取得した!と周囲からの羨望のまなざしを受けることも自信につながりますが、エスカレートしすぎないようにしたいものです。
英検3級も準2級も、2017年から英作文が出題されるようになったので、以前より難化したと言えます。受けても受けても受からない、というネガティブな方向に進まないためにも、いったん受験のペースをダウンする、または一度受かった級をあらためて受け直して正答率を上げるなどして、お子さんのモチベーションを削がないようにしていきましょう。

今では小学生向け教材も多い

さてこの2~3年で、小学生向けの手厚い英検対策書が出ました。書き込み式のB5大判、しかもオールカラーで、大人用の味気ないテキストに比べたら取り組みやすい仕様になっています。気になる方は、旺文社や学研のホームページをチェックしてみてくださいね。

ただ、さすがに上位級は販売されていません。需要がないのでしょう。あまりの特殊需要においては、企業努力もさすがに限界のようです。スーパー小学生を持つ家庭では、書籍の販売開始を待つよりも家庭教師を雇うなどして、なんとか乗り切っているようです。

EnglistAの読者でお子さんがいらっしゃる方は、やはり英語の早期教育に興味がおありかと思います。インターナショナルスクールに行かせなくても、海外在住予定がなくても、それでも英語はしっかりマスターさせたい!というお気持ち、よ~くわかります。お子さんの将来の可能性を広げてあげるものの1つは間違いなく英語であると、筆者も強く思います。
今後も児童英語関連のレポートをアップしてまいりますので応援よろしくお願いいたします。

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