オーストラリア、クイーンズランド州でビニールレジ袋を全面撤廃してみたら・・・

オーストラリア
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オーストラリアでは、クイーンズランド州に限らず、全国的に、環境保護やエコなアイデアに大賛成な雰囲気があります。ですから、クイーンズランド州でも、他の州に遅れをとりながらもレジ袋全面撤廃が決まった時には、大多数の人に大賛成で受け入れられました。
しかし、そんなクイーンズランド州でも実際にレジ袋を撤廃してみると、いろいろな意見が出てくるものです。そういったいろいろな意見、アイデアに耳を傾けてみましょう!

レジ袋がなかったらどうやって買い物を持って帰るんだい!

レジ袋撤廃までには、数ヶ月猶予があり、その間、政府も大手スーパーも含む各店も、何度もレジ袋撤廃内容を伝えてきたのに、いざ始まってみると、こんな初歩的な不満も噴出してきて驚きです・・・

レジ袋を撤廃してから間もなく、こんな新聞記事もたびたび見られました。

The supermarket staff reported they were “abused countless times” after the bag ban came into effect. Union representatives say they even fear some angry customers could become violent.
(スーパーのスタッフから、レジ袋撤廃が導入されて以降、「幾度となく罵られた」との報告があるのだそう。組合代表によれば、怒った顧客に暴力を振るわれるのではないかと恐怖すら覚える、とのこと。)

大多数の人が賛成して始まったことでも全員一致というわけではないですからね、なにかしら不満もあるものです。

レジ袋がないなら、何度も使えるビニール袋配布ならいいかな!

今回のビニール袋撤廃には、例外もあって、野菜や果物など、元々包装のない商品の衛生上他の商品と分けるための小分け袋や、犬のフンを取るための袋、ゴミ箱用の袋も例外として使い続けることができます。撤廃は、あくまでも「使い捨てのビニール袋」に限定されています。
そこで、大手のスーパーが考えました。「使い捨て」ビニール袋でなければいいのでは?と(笑)。こんな新聞の見出しがありました。

The supermarket has backflipped on its bag ban, offering customers free reusable plastic bags indefinitely
(スーパーマーケットがレジ袋撤廃に反旗を翻し、顧客に期限なく再利用可能なビニール袋を配布)

スーパーとしては、急にレジ袋がなくなってしまって困っているお客さんにサービスを提供するため、と主張しています。
しかし、プラスチックゴミを減らすためのビニール袋撤廃が、新たなプラスチックゴミ
作るだけなのではないか、再利用可能なビニール袋を販売することで、大手スーパーの新たな収入源となるだけなのでは、という意見も多くあります。

こんな見出しの記事もありました。

Supermarkets’ huge profit from bag ban
(スーパーマーケットのビニール袋禁止によって得る巨大な利益)
Supermarkets stand to make roughly $71 million in gross profit by replacing free lightweight plastic bags with heavier 15 cent options.
(スーパーマーケットは、無料の軽量ビニールバッグを15セントの再利用可能なビニール袋に替えることでざっと7100万ドル粗利益を上げる見込み)

スーパーマーケット側は、利益を得る目的ではない、と否定しているのですが、どうなのでしょうかね・・・

レジ袋撤廃によって生まれるアイデア!

なんだかいろいろなゴタゴタはありますが、レジ袋が撤廃されたことで、新しいアイデアも生まれるものです。
例えば、あるショッピングセンターでは、レジ袋撤廃が始まる7月に向けて、6月いっぱい、ショッピングセンター内でお買い物した方には無料で再利用できるトートバッグを配布しました。

To help inform and assist consumers throughout the region on how the ban will affect them and what they can do to minimise any inconvenience, we are offering customers a free reusable tote bag with any purchase throughout June. Offering customers the opportunity to simply shop at this shopping centre throughout June and receive a coupon to be redeemed at the centre Management office.
(消費者の方がレジ袋撤廃による影響、不便さ解消に何ができるかをアシストするため、6月いっぱい、当ショッピングセンターでお買い物されたお客様には無料の再利用可能なトートバッグを配布いたします。6月いっぱい当ショッピングセンターでお買い物するだけ、もれなくクーポンが発行されるので、マネージメントオフィスでトートバッグに引き換えてください。)

この方法なら、無料ですし、素材も明らかなビニール袋でなく何回も使えるエコバッグですので、誰に責められることもないですし、6月の売上アップに役立ちそうですものね!

また、筆者の住むケアンズでは、レジ袋撤廃前からボランティアの方が、寄付で寄せられた布地を使ってエコバッグを縫って、地域の人に広める「ブーメランバッグ」(https://boomerangbags.org/blog/community/cairns-north-queensland/)という運動があり、レジ袋が完全撤廃された今、大手スーパーと協力して、無料でショッピングバッグの貸し出しを始めるのだそう。素敵なアイデアですよね!
ブーメランバッグでは、すぐに始められるエコな心がけとして、

Bring your own re-usable bags.
 (マイ再利用可能なバッグを持ち歩こう)
Ditch bottled water.
(ペットボトル入りウォーターをやめよう)
Say no to plastic produce bags.
(ビニール袋をもらうのを断ろう)
Buy from bulk food bins.
(何度も小袋を買ってゴミを増やすより、大袋で買って、ゴミを減らそう)
Bring your own cup for coffee on the go.
(マイマグカップでコーヒーを買おう)
Bring your own re-usable containers when getting take-away or restaurant left-overs, and also remember your re-usable utensils!
(レストランで残り物を持って帰ったり、持ち帰りの食べ物を買うときはマイ持ち帰り容器を持って行こう)

などを挙げています。この中で、ビニール袋を断る習慣はだいぶ浸透しています。

事前調査で、レジ袋撤廃に大賛成だったオーストラリアでもこんなにいろいろな意見があるので、日本でレジ袋撤廃が急に起こったらどうなるんだろう・・・とふと想像してしまいました。
今は、プラスチックストロー撤廃に熱いオーストラリアです。

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