LCCで格安旅行をしよう【行き先&価格編】

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みなさん、お気に入りの航空会社はありますか? マイルを貯めている方は、言わずもがなですね。ところで、LCCという言葉を聞いたことはありますか? このLCCは特定の航空会社の名前ではありません。Low Cost Carrierの略で、直訳すれば「安い料金で(人を)運ぶもの」ということですね。LCC系の航空会社のいずれかに乗れば、安く海外に行けるということです!

どうやって予約するの?

 お気に入りのLCC会社があれば、直接そこの会社の公式サイトを覗いてみるとよいでしょう。航空会社にこだわりがなく「安ければどこでもよい」という場合には、格安航空券の検索エンジンで探すことができます。
有名な「トラベルコ」はまだLCC航空券を広く検索できるようになっておらず、すべてのLCC会社をカバーできるようになるまでもう少しかかりそうです。「スカイスキャナー」のほうが若干広めに拾ってくるので現時点ではおすすめです。
 行き先と日にち、座席クラスの条件設定をすれば、あとは検索ボタンを押すだけです。これは通常の航空券検索となんら変わりないプロセスです。高い航空券も安い航空券もすべて検索結果としてあがってきます。そう、このなかにLCC航空券が紛れているのです。逆にLCCはいやだというセレブ検索者の場合には、検索の詳細設定で「LCCは除く」というのがありますので、そこにチェックを入れればLCCは入ってきません。…うらやましい選択ですね。こういった方たちには、安いことの正義が通じないのでしょう、はい。

いくらぐらいで行けるの?

 コストについては、キャンペーン価格を利用するか、通常価格を利用するかでずいぶんと異なってきます。このキャンペーン価格というのは、だれもが「えっ?本当に?」と一度は疑うような価格です。
筆者はこの夏、インドネシアのバリ島(デンパサール空港)と成田の直行便を、ひとり片道10,500円で家族4人分押さえました。荷物を預けるのが有料なので30kgのスーツケースを2つ預けるというオプションをつけたのですが、それでも4人で往復10万円ぐらいです。これが、キャンペーン価格でない場合だとどうなるのでしょう。これは変動があるので一慨に言いかねますが、おおむね倍の20万円にはなります。まあ安くもなく高くもなく、といった印象ですね。ちなみにLCCでない場合だと、たとえばガルーダインドネシア航空などで25~35万円になります。

どんな航空会社があるの? (1)アジア方面の周遊

 まずはアジア最大級の「エアアジアX」。飛ぶ鳥を落とす勢い、まさにLCC界の雄です。「エアアジアX」だけでなく、ほか「スクート」や「タイガーエア」もアジア圏周遊におすすめです。すべてLCCで旅程を組むなら各国周遊も夢じゃありません。
筆者のはるか昔の大学生時代を振り返ると、金銭面でアジア各国周遊を実現することは到底無理だったんですが、時間だけはたっぷりあったわけです。なぜもっと早くにこういう格安航空サービスが生まれてくれなかったのか…!とないものねだりをしてしまいます。
 これまでのタイやシンガポール、マレーシアやインドなどの主要国は行けたにしても、ラオスやミャンマー、それにチベットに行くような、まさに「制覇する」系の旅程は今この群雄割拠するLCC会社が台頭してきたからこそ可能になったと言えます。
 そうそう、フィリピン方面もお忘れなく。「セブ・パシフィック」がマニラまで12,000円くらいの価格から飛んでいますよ。他社に比べるとセールの頻度が少ないものの、わりと価格変動が小さくおすすめです。都市だけでなくセブ島などの美しい島々もフィリピンの魅力。「セブ・パシフィック」はもちろん国内線も充実していますから、ぜひのんびりと周遊ビーチバカンスを楽しんでください。

どんな航空会社があるの? (2)香港を拠点にこんなワザも

 香港に行くなら間違いなく「香港エクスプレス」です。香港経由でなんと石垣島だって行けちゃいます。東京から石垣島に直行便で行くよりも安く、しかも香港でストップオーバー(1泊以上の経由)すれば海外旅行までついてくるなんて、なんておいしい話なのでしょう。
もちろん日程によっては安く行けないこともあります。ふつうに東京―石垣をJALかANAで予約したほうが安い場合だってありますが、それでも「そこに一度は香港という海外体験を挟みこむことができる!」とメリットを感じる方には、ぜひトライいただきたいと筆者は思います。同じ値段を払うのであれば、「直接石垣に飛んでしまいたい!」のも1つの欲求ですし、「香港にも寄れるの?ラッキー!」と思うのも1つの反応ですね。ここは旅行者のお好み次第ということですね。
 通常ならば東京―香港間が片道11,000円程度です。価格変動がかなり大きく、日によっては片道5万円を超えることもあります。キャンペーンをおこなっていれば、片道3,000円台で購入することも可能ですし、往復購入の場合は復路が10円で購入可能なんて粋なこともしてくれます。キャセイパシフィック便が多く就航しているこのラインですが、ここまで価格が落ちればLCCでの週末弾丸旅行も気軽にトライできそうですね。

どんな航空会社があるの? (3)オーストラリアにも行ける

 オーストラリア方面には「ジェットスター」が飛んでいます。ずっと離れた大陸のイメージですが、LCCで安く行けるなら心理的距離がぐっと縮まりますね。EnglistAをご覧のみなさまは、当然ナマの英語に触れる機会をお求めだと思います。アジア英語のシンガポールや香港を渡航先にお求めでないなら、やはり近場としてはオーストラリアです。ジェットスターも、キャンペーンをうまく利用することで、家族全員で夏休みをオーストラリアで過ごすような夢プランが実現します。そう、日本とは真逆の季節でスキーなんかしたりする姿をSNSにアップできますよ。大手航空会社が8万円ぐらいからなのが常なのに対し、「ジェットスター」ならばキャンペーンを利用して3万円台から、通常でも6万円ぐらいで行けます。

どんな航空会社があるの? (4)韓国行きは大盛況

 韓国に行くならば、かなり選択肢が増えます。「ピーチ」を筆頭に、「ティーウェイ航空」「チェ
ジュ航空」「イースター航空」など、ここには書ききれないほど多くのLCC会社が拮抗しているラインです。LCC会社が収益を上げる秘訣は、短距離ラインで何往復も飛行機を飛ばすことにあります。ゆえに、ソウル~東京/大阪間は特に熾烈な競争が繰り広げられており、価格競争のおかげで消費者はかなりお得に飛行機に乗ることができます。片道1万円程度で行くことはもはやふつうであり、往復1万円を実現してこそLCC常習旅客です。まして短いフライトであえてANAやJAL、ほか大韓航空をチョイスする方がいれば、マイル獲得などほかの理由があってこその選択だと言えます。

どんな航空会社があるの? (5)まさかハワイまでも…!

 前出した「エアアジアX」ですが、東南アジア方面に行くだけでなく、なんと関西からホノルル行き直行便まで就航しました。実験的に週3~4便だったのが大盛況のようで、ついには毎日就航です。もともとハワイは人気路線ですから、それが低価格で実現するとなると当然ながら需要は高め安定ですね。
 キャンペーン価格で片道12,800円と破格ですが、キャンペーン価格を適用しなくても往復で5~6万円程度です。東京-ホノルル便はまだ就航検討中ということですが、東京在住の筆者としてはぜひ実現してほしいと強く願っています。まあとにかくこのハワイ便は例外ということで、「エアアジアX」が一番強いエリアはアジアになります。各国のカバー率や就航本数を見ても、必ずチェックしておきたい航空会社です。

ヨーロッパやアメリカなどには行けない

 残念ですが、LCCのサービス提供路線はまだまだ限られており、長距離旅客には向いていないという事情から日本からヨーロッパや北米・南米、それにアフリカへの渡航はまだ実現していません。小さな機体で少ない搭乗者数、しかも安価な航空券代、これはひとえに「短い距離をピストン運動」することで利益を得ているからです

 さあ、次の旅行はどこに行きますか? LCC会社の台頭はアウトバウンドの追い風です。どんどんお出かけしてくださいね。

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