旅行好きの方、必見! 海外旅行に安く行く方法 (後編)

海外旅行
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さあ「前編」に引き続き、出費を抑えながらも旅行を楽しむTIPSをお伝えしてまいりたいと思います!

マイルを活用 ~貯める編~

 今さらという印象ですが、マイルを使ってタダで飛行機に乗ることを目指しましょう。マイル活動は今すぐ「始めなきゃ損!」です。マイルの有効期限は一般的に3年ということもあり、「そんなにたくさん飛行機に乗らないからなぁ…」と貯める気にならないのはわかります。これまでのフライト頻度を振り返れば、航空券の無料発券ができるマイル数には絶対にたどり着けない、というのがみなさんの思うところなのではないでしょうか。

 もし無料発券できるほど貯まらないにしても、航空会社によってはそのマイルを楽天ポイントに交換したりデパート商品券に換えたりと活用方法はいくらでもありますので、まずは貯めてみませんか? 無料発券可能なマイル数まで貯めることができない人にも、各社なにかしら救済措置はありますから貯めたぶんは無駄にはなりません。まずは臆せず「マイラー」になってみましょう!

 さあここからが肝心。飛行機に乗るだけでは、もちろんスローなペースでしかマイルは貯まっていかないものです。ぜひ航空会社のブランドのクレジットカードを発行して、日常の買い物でどんどんマイルを貯めていってくださいね。そう、「陸(おか)マイラー」になるんです。コンビニの少額の決済でもクレジットカード、ガスや水道の公共料金をはじめ、自動車車両税などの税金もなんでもクレジットカード、なんなら”リボ払い”を申し込んでマイル還元率をアップしてください(100円決済=1マイルが、最大で1.7マイルになる手もあるくらいです。)。 ”リボ払い”はこわいですか? 大丈夫です。10万円の請求額でも、99,000円と1,000円に分割すれば利子なんて数十円ですから大したことはありません。徹底的に貯める生活に転じれば、飛行機に一度も乗らなくてもおもしろいほどのペースで貯まっていきます。

マイルを活用 ~予約する編~

 無料発券、つまり「特典航空券」を予約するということについて、これは意外と簡単ではありません。行き先と時期によっては、マイルを貯めても予約できない、という壁が立ちはだかるんです。ホノルル行きなどの人気路線は家族連れに特に人気があり、いずれも3人、4人、5人のようにまとめて予約しようとマイラーのみなさんが虎視眈々と予約解禁日に向けて手を打っているんです…! 「年末年始をハワイで過ごしたい」という願望は、日本人にとってもはやお約束。たとえばANAの場合、国際線の特典航空券の予約解禁日が出発日の「365日前」です。ゆえに、旅行日程を先に決めておいて、その365日前になったらwebで電話で、とにかく一瞬でも早く予約をしてしまおうとマイラーのみなさんが躍起になるわけです。まるで人気歌手のコンサートのチケットを予約するときみたいですね。会社の午前休をもらって予約業務に集中する人もいれば、夫婦でそれぞれコールセンターに電話をするという人海戦術もあり、なかなかの戦いっぷりです。2人だけ、しかも夏休みのどこでもいいから、ぼんやりとヨーロッパに行ってみたいな、という方が確実に特典航空券をゲットできます。「この日、ここへ!」という決め打ちの方は、予約をがんばってくださいね。

 余談ですが、ANAやJALには上級マイラー用のステータスが用意されており、ここのステータスにたどり着くと、特典航空券予約の解放が一般枠よりも先に案内されます。一般予約が可能な365日前に空席を確認してみたら、人気路線のビジネスクラスやプレミアムエコノミークラスはすべて空席なし!…なんてことがザラにありますが、これはこういった上級マイラーの人たちに押さえられてしまっているからです。う~ん、くやしいですね。

航空券検索は、「ぼんやり何度も」より「本気で1回」

 みなさんが疑問に思うことの1つに、航空券の値段の変動があるでしょう。ついつい気になって何度もスマホで検索をかけて値段をチェック、あとで「もうちょっと安くなったら予約に踏み切ろう」なんて行動に陥っていませんか? これ、厳禁です。海外サイトでは特に多いワナで、国内サイトも一部がそうなのですが、「見れば見るほど値段は上がる」んです…! クッキーというもので閲覧数をカウントしているんですが、これに独特のアルゴリズムがはたらいて「この路線・この日程は需要が高い」とコンピューターが思い込んでしまうんですね。旅行会社のほうもヒマではありませんから、値段設定をいちいち手動でおこなうようなことは特別な場合を除き通常はしていません。

 航空券の予約には、やはりきちんとした環境でおこなうことをおすすめします。たとえば電車やバスでの移動中にスマホでweb検索をかけていたとして、「あっ、この路線まだ空席がある!」と確認できたとします。「でも、今はパスポートを持ち歩いていないから、あとで家で予約しよう」となるのがオチです。こんなことなら、はじめから家でおこなえばよいのです。さっきの閲覧1回分が、どの程度大きな影響を及ぼしたかははっきりわかりませんが、少なくともマイナス要因にはなっていることは確かです。お友達とグループ旅行を計画しているなら、5人が5人とも、しかも各人が複数回の検索をおこなえば…おわかりですね。グループ代表者が一発で決めることをおすすめします。

SAGOJOで旅行ライターになってみる?

 こちらは変化球、「旅を仕事に」です。あなたがもし単身者で家族の縛りがなく、さらに固定の職場を持たないノマドワーカーであれば、これはかなりおすすめです。自らがトラベラーとなって、記事や写真を納品することにより報酬を得るしくみを、SAGOJO(サゴジョー)というwebサイトが提供しています。旅好きにとっては夢のようなシステムです…! 昨今は各種メディアで「プロトラベラー」というワードを目にするようになりましたが、これは数年のうちに真実味を帯びたものになってくるでしょう。「冒険家」「探検家」という言葉はすでに日常に定着しているわけですから、これの延長上にあるものとして大いに想像ができます。

 また、SAGOJOはクラウドマッチングサービスとしても優秀な側面を持っており、世界中にいる旅人を「位置情報+スキル」のセットで検索して、企業側が仕事を依頼することができるようにもなっています。時代は大きく変化したものですね。海外移住を前提としているなら、「先に仕事を決めてから移住」でなくとも、「先に移住、仕事はあとから」がアリな世の中になったわけです。気持ちひとつでいつでも飛び立てるなんて、素敵なことだと思いませんか?

パイロット不足で航空券価格が上昇? →今のうちに出かけましょう!

 最後になりますが、こちらは悲しいニュースです。ますます飛行機による移動手段が一般化し、もはや飛行機に乗ることは贅沢でもなんでもなくなりましたから、旅人にとってはいいことづくめのように見えます。これまで就航していなかった都市にも新しく空港ができたり、またLCC会社(=格安航空会社)の台頭で運航本数じたいも増えました。これって、どういうことでしょうか? そうです、運航本数に対するパイロットの人数不足が起きているんです。さらにこれと並行して、全体的なパイロットの高齢化という問題があるんです。これは国土交通省もしかと認識している問題で、自衛隊の元パイロットを民間の航空会社へ再就職させる優遇措置を発表しています。

 日本においては現在6,500人ほどいる民間航空会社のパイロットですが、機長を務められるクラスの人はボリュームとしては50歳台が多いようです。人口ピラミッドから見ても、この層がごっそりと退職してしまうと10年ちょっと先には大量のパイロット不足となります。特に機長クラスの人が不足するということです。副機長やそれ以下の人たちだけでは飛行機を飛ばすことができませんから、ゆゆしき問題です。
現在も、実はかなりギリギリの人数でまわしているようです。ピーチやバニラエア、エア・ドゥでは、かつて「機長が足りないことによる欠航」がありました。乗客からしてみれば、大変困った事態だったと思います。国内では毎年300人ほどのパイロット新規採用があるようですが、このペースでは近い将来の機長不足は解決しません。2020年には年380人の採用というペースまで上げないと、現在と同じ運航本数はこなしていけなくなるそうです。だからと言って、規制緩和だとかなんだとかで「パイロットになるハードルを下げる」ことがあっては困りますよね。乗客は命を預けているわけですから、訓練の質は落としてほしくないものです…!
こうなると予想されるのが、各航空会社が航空券価格をUPして「需要を小さくまとめる」方向に動くことです。悲しい話ですが、わりと現実的ですね。航空券代は上昇傾向にあり、また燃油サーチャージ料金も安定しません。今のうちに行きたいところがあれば行ってしまいましょう! というのが筆者の思うところです。

 いかがでしたでしょうか。少しでもあなたの今後の旅行計画のお役に立てたなら幸いです。

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