なやましいused car選び!アメリカで$10,000以下のUsed carはこうして選ぶ!

アメリカ
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今月で予定していた留学の1年を迎えましたが,幸運なことにもう一年アメリカに滞在するチャンスを頂きました.しかし,滞在延長は容易ではないため、既に車も家財道具も知り合いの方に売却が決まった後にこちらの延長が決まりました…ここで問題になったのが「クルマ」.おそらく留学生活で自動車は1番高額な買い物だと思います.今回はアメリカの留学生活におけるused carの買い方,特に$10,000以下のお手頃な車を選ぶ7つのポイントについて車に関連する英語を踏まえてご紹介します.

その1「Used carを買うDealerの種類を知る」

アメリカでは自動車メーカーの販売店の他にused carを扱う店が沢山あり,一括りでDealerと呼びます.日本では自動車メーカー = Dealerという印象が強くないでしょうか?また、日本とアメリカとの大きな違いは,TOYOTAやFordなどの自動車メーカーも店頭にused carの在庫(Inventory)を持っていることです.多くのDealerのWEB siteでは,used carの在庫検索をすることができます,また,自社のメーカーではないUsed carも取り扱っているのが一般的です.店の選び方としては,まずDealerの特徴,得意な車種,在庫の価格帯,自宅からの距離,ネットの口コミなどを見てみましょう.特に利用者の口コミはそのDealerで車を購入した人がどのような価値観を重要視している分がかりますので自分に合ったDealerを探す判断材料となりますのでオススメです.

その2「年式(Year)と走行距離(mileages)を調べる」

日本と違い,アメリカではかなり古い年式,走行距離の車もそれなりの値段で売られています.最初はその値段をみて驚愕し,Used carの購入を断念したくなるかもしれません.日本での価値基準で車を探すとなかなか見つからないかもしれませんが,折角留学をするのだからその国の価値観に触れてみるのも大いに勉強となります.アメリカではとにかく日本の基準でいうと古い年式であったり,超過走行車と言われる車が売られています.例えば,26万milesのトヨタのSUVが$6500で売られていたのを見たときは驚愕しました.1mile約1.6kmなので416,000km…笑っちゃいますよね.ちなみにメーカーのスタッフ何人かに聞いた感じでは100,000 milesまではいわゆる過走行車ではないと言う意見が多かったです(セールスマンのいうことなのでバイアスがあると思いますが).また、走行距離にはもう一つ目安があります.それは年間の走行距離で,15,000mileを越えると「過走行」として扱われる様です.

その3「車のリセール価格を知る」

これは日本も一緒ですが、車種、メーカーによってリセール(売却の価格)が異なります.ただアメリカでは正確にはKelley blue bookCarGurusで現在の車の価値の目安を知ることができます.留学での車の購入の掟としてリセール価格が良いものを購入するというのが私のオススメです.
Kelley blue bookを見てみると,アメリカの州ごとの売れ筋の車を知ることができます.例えば,アメリカの多くの州で人気のあるピックアップトラックは値下がりが少ない車の一つです.特に日本のメーカーのピックアップトラックは念願の値下がりが少ないです.
車の価値が年間どれくらい下がるかはCarGurusで調べることが出来ます.このサイトではMakeとtypeを指定すると書く年式のモデルの価値の推移を見ることができます.大まかな傾向としては,新車から3年目頃までは価値は大幅に下落し,それ以降は概ね10%〜15%ぐらいの値下がりをすると考えておくと良いと思います.つまり,自分が買う車の売却予定額が購入前からある程度把握できるということです.私の場合,1年後の売却を考えていたので,サイトで調べた現在価格に年間の値下がり率を乗じて年間コストを算出しました.複数の車の年間コストを算出するとお手頃と思っていた車も意外に年間コストがかかることが分かることがあります.

その4「タイヤの残り溝を調べる」

used carで意外と見落としがちなポイントは「タイヤ」.アメリカではオールシーズンタイヤ(夏も冬も使えるタイヤ)を履かせるのが主流ですので,Used carの場合現状引き渡しの状態で冬も運転することになりますので,タイヤがツルツルだとまずいですね.ちなみに私の場合,Costcoで新品のタイヤを購入して$700くらいでした(SUV,オールシーズンタイヤ,工賃,ローテーション込み).最初からタイヤは自分で購入する場合は予算からタイヤの額を差し引きましょう.また、日本のお店の様にサービスでワイパーやタイヤを付属してくれることは無さそうです.アメリカのused carサイトを見ていると車の内外装と一緒に必ずと良いほどタイヤの写真があります.写真がない場合は必ずチェックしましょう.

その5「メンテナンス記録を調べる」

アメリカのused carはWebサイトで整備記録,事故歴,所有者数などの記録を見ることができる場合があります.サイトによっては無料ですが(CARFAXなど),有料の場合もあります.特にアメリカで大事なことはエンジン・ブレーキオイル,フィルターの交換の記録が重要です.恐らく長距離を走れる理由というのはオイル交換をこまめに実施することが理由の一つだと思います.メンテナンス記録ではこの他,タイミングベルトの交換歴やタイヤのローテーションなどの記録も見ることができます.また,記録にはOwnerが個人所有(Personal)か会社所有(Company)だったかの記録があります.会社所有の場合はきちんとメンテナンスがされている場合がありますので記録をよく見てみましょう.またワンオーナーはリセールのポイントが高いとされています.さらに事故歴も記録で見られます.軽微な事故(Minor damage)なのか重症な事故(major damage)なのかを見ることができます.記録にはどの州で所有されていた車なのかを見ることができます.例えば,寒冷地の場合,車の下周りが融雪剤によって錆びている場合がありますし,逆に南部で所有された車は,砂などで塗装が剥がれている場合がありますので,この辺もチェックポイントです.ただ,記録の義務は州によって異なる様で,整備記録の保存の義務のない州の車を購入する際は,実車を見て判断するしかありません.驚くことに,私の経験ですが,Dealerのセールスマンは私たちがWebで見ることのできること以上のことは知らない場合が多いです.これはとても重要なことで,実際にDealerに足を運んだ際には,メンテナンスの記録についてちぐはぐな英語で話をする時間を省くことができるということですね.

その6「駆動方式(Wheel type)と燃費(mpg)を調べる」

この問題は雪の少ない本州から雪の降るアメリカの地域に来られる方々は皆さん心配だと思います.私の住んでいるミネソタ州の冬は「アメリカの冷凍庫」と言われるほど冷え込みますが,実際住んでみると,降雪量が少なく,北海道の方が車の運転は過酷だと思いました.アメリカは一度に降ることもありますが,とんでもない量の融雪剤と除雪が徹底されていることから車は必ずしも4WDが必要とは感じませんでした.アメリカでは,4WD→AWD,FF→FWD, FR→RDWと表記されます.私の住んでいるミネソタ州南部では路面がテカテカになるアイスバーンとなった日は結局ありませんでした.たとえ早朝に圧雪でも昼過ぎには除雪が行われ舗装が見えています.私の車にはスタッドレスを履かせていましたが,ほとんど舗装を走っていたので,とても勿体無い気がしていました.私の住んでいた地域は平地であることも関係しているのですが,とにかく天気予報が当たります.大雪や嵐の時には,警報が出ます.特に車の運転で危険なのは,Frozen rainです.詳細な解説は省きますが,要するに雨が降っているのに地上に降り注いだ瞬間に凍ってしまいうという現象です.車の窓ガラスは水をかけてそのまま凍ってしまった様になります.また,路面も同様にアスファルトに水を撒いてそのまま凍らせた様な状態です.この様な日は,車の運転は非常に危険です.タイヤや駆動方式に関わらず外出を避ける方が安全です.スクールバスも走りませんし,凍てつくミネソタでは自宅軟禁も同然ですね.
燃費についてですが,日本と比べてガス代が安いアメリカ.僕の住んでいるところは1garon(およそ3.7l)あたり$2.7位(一番安い種類unleased gas)です.感覚的に日本の2/3位でしょうか.また都会を除けば,渋滞や信号待ち等が少ないため(信号で止まらず専用レーンで右折ができる等),燃費がさほど気になりません.しかしながら,中古のピックアップトラックだと驚異のリッター4km()なのでこの辺もチェックポイントですね.Webサイトには「mpg」という表示があります.これは,mile per gasです.またcty/hwyという表示はcityとhigh wayの意味です.1mileは約1.6kmですので,一度計算してみましょう!

その7「保証(warranty)があるか調べる」

used carは故障が心配,というのなら購入する店の保証があるか調べてみよう.ただし,別料金になるので予算との兼ね合いになります.特に長期の保証を付けられる車ということは,裏を返せばそれなりの品質の車ということになります.ただ私個人の感想ですが,ディーラーで購入すれば,(所有期間にもよるが)保証をつけないのも予算を抑える方法の1つだと思います.Dealerによっては,車を購入してから気に入らない場合は購入後7日間であれば全額返金される制度や,Dealerが独自に設定したpowertrainなどの補償にお加入することができます.ただし,追加で数万円から数十万円になることがあるので,自分のカーライフのスタイルに合わせて検討すると良いでしょう.仮に故障した時には,アメリカのJAFの様なサービスを提供してくれるAAAに入っていればロードサービスも受けられます.
私が一時期ミニバンを購入しようと思いHONDAのディーラーで話を聞いた際に印象的だったのは,「$10,000以下のミニバンは待ちが出るほど人気だ」とのこと(これもバイアスがあるかもしれませんが…).理由は,比較的お手頃な価格のミニバンだが,購入者は家族との乗車が前提であり,少しでも安心のメーカー系のused carを買いたいという需要があるとのことです.ディーラーのused carは街中の車屋さんよりも少し値段が高い傾向があります.これはしかるべきメンテナンスを実施したためその額が上乗せされている様です.私がとあるディーラーで値段交渉をした際に,ディスカウントしないと買わないという私にセールスマンが見せたのは,$2,500の整備費用の内訳でした.(なおセールスマンとの交渉ノウハウは別の記事で紹介する予定です.)

まとめ

以上の7つのポイントからある程度車種を絞ったら最後に自分の乗りたい車を決めましょう!留学生活で車を所有する醍醐味は何と言っても日本で乗れない車に乗ることだと思います!私個人的にはせっかくアメリカに来たのだからV6やV8のピックアップトラックに乗るのも夢がありますね.また,日本では未発売の車やダウンサイジングエンジンの流行りで追いやられた大排気量エンジンを持つ車も良いですね.また本日紹介した7つのポイントはディーラーへ車を見に行く前にできることです.私も実際に候補のused carを上記の7ポイントをもとに車を探しましたが,1つが良いともう1つが悪くなるという表裏一体の関係であることは想像できると思います.自分に合った車を見つけるには,上記のポイントのいくつかを妥協しなければなりません.私の場合、miles数、事故歴、オーナー数を妥協して,その代わりに,ディーラー認定used car,リセール,AWD,タイヤが新品を選びました.
いかがでしたか?ただでさえ日本を離れ,不安な気持ちで新生活を始めなければならないのに,リスクのありそうなused carを購入するなんて…と思っているかたも多いと思います.しかし,アメリカに来て私が思ったのは,リスクを適切に認識して取捨選択するというのが重要だということです.自由の国アメリカらしい考え方ですよね.みなさんもお手頃なused carを購入してアメリカンなカーライフを満喫してみてはどうでしょうか?

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