女性ファッション誌に出てくる英語表現 (その2)

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 こんにちは。前回に引き続き、今回も女性ファッション誌によく登場する英語表現をみてまいりたいと思います。(一部は完全な和製英語なので、ネイティブとの会話にはそのままお使いにならないようご注意ください。)
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「シームレス」seamless

昨今は「心地よさ」が重要視される世の中になり、それはファッションの世界でも例外ではありません。スタイルをよく見せる以外にも、「着ていて体に負担がかからない」という点も購買の強い動機になります。その代表格が、「シームレス」です。縫い目などの「つなぎ目」がないものを言います。
肌に直接身につけるアイテム、そうたとえば靴下にストッキング、ショーツやタンクトップは、「シームレス」化の恩恵をもっとも多く受けることができるでしょう。敏感肌の方には、縫い目というのはとても厄介な存在です。敏感肌用のベビー用品にはあえて選択タグ表示を外側につけてくれているメーカーもありますが、おそろしく高額なのが一般的です。
ところが、昨今はだれもが「シームレス」を気軽にトライできるほど価格競争が進み、多くのメーカーが幅広いラインナップで商品提供しています。UNIQLOやGAPを中心に、大型チェーンでも毎シーズン新作が出るほどホットな「シームレス」市場になっています。

「アスレジャー」athletic + leisure

この「アスレジャー」という言葉はまだまだ市民権を得ていないでしょう。感度が高めの若い男女ならピンと来るかもしれませんね。athletic「運動」の要素とleisure「余暇」の要素を組み合わせたテイストの着こなしを指します。造語ですので、日本でしか通じません。いえ、日本でも一部の人にしか通じないでしょう。
その昔、河原でバーベキューをするなら女性は何を着ていたでしょうか? 準備や後始末に思いっきり身を投じる女性ならば、パーカーやチェックのシャツに、下はジーンズが定番でした。これと対照的に、ロングスカートとサンダルで現れる女性に投げかけられる視線は冷たく、「自分で動く気はまるでないのだな…」と思われても仕方ありませんでした。サボりたい欲求というよりも、おしゃれな自分でいたいんでしょうね。アウトドアとはいえイベントでの写真写りは女性にとって重要な問題です。
さあ、今どきのバーベキューには何を着ていくのが推奨されていると思いますか? そうです、「アスレジャー」ルックです。動きやすい機能重視の服でありながら、細部までこだわった秀逸なデザインで、そのまま街歩きもできてしまうものが「アスレジャー」です。上下ジャージといういでたちでは、あまりにスポーティーですから、これだとathletic要素に寄りすぎていてイマイチleisure要素が足りないと思います。動きやすさ最優先のコーディネートであっても、たとえばビッグシルエットのTシャツにレギンスといった遊び着としてのシルエットが「アスレジャー」です。各スポーツメーカーも、そのまま街着になるようなパーカーやスニーカーなどを次々と開発し、運動目的に購入する従来の顧客以外にも新たな顧客を得ることに成功しています。
「アスレジャー」の支持層は広く、公園で子どもを遊ばせるときの母親の日常着ファッションであったり、お気に入りのヨガスタジオに通うときの制服的ファッションであったり、わが子の晴れの運動会に参加するパパママの一張羅ファッションであったり… おしゃれでありながら「自然に動ける」のがその醍醐味でしょう。

「ワンツーコーデ」one-two-coordination

ワン!ツー! なんとも軽快な響きですね。この言葉から何を想像しますか? ワン、ツー、とあっという言う間に決まってしまうような、いつもの自分の定番服といったことを連想されるでしょうか。いかようにも解釈できてしまいそうです。もちろん英語にはこのような表現がありませんので和製英語ということになります。
さて、日本の女性ファッション誌に載っている「ワンツーコーデ」とは、上下で1着ずつ選べば完成するコーディネートのことを指します。トップス1着、ボトムス1着、という定義です。つまり重ね着は前提としていません。またコートやジャケットなどアウターアイテムを除いての話になります。わかりやすい例が、セーターとパンツ、シャツとスカート、といった組み合わせです。
そのときの流行によって、トップスであれば丈の長さや袖口のデザインが異なりますし、ボトムスもラインが異なりますよね。ですから、「トップスはこれ」、「ボトムスはこれ」という感じで流行を反映したものを1アイテムずつ選ぶわけですが、これがコーディネート時の時短という点で非常に優秀なんです。流行を押さえつつも、自分の手持ちのものとの相性も気にしながら、手入れのしやすさ、それに自分の体型を美しく見せてくれるか…さまざまな条件をクリアした選りすぐりの万能服が「ワンツーコーデ―」にふさわしいアイテムということになります。自慢の審美眼で選び抜いた服です。「この2着さえあれば、あっという間におしゃれに…!」がその最大の魅力で、多忙な現代女性のハートをわしづかみにしています。
進化形として、誌面には「GUだけでワンツーコーデ」、「H&Mだけでワンツーコーデ」なんて特集も組まれます。インスタでワンツーコーデ案を紹介している一般読者層もいます。

「ニットアップ」a set-up knit production

2016年ごろから、若い女性にじわじわ人気が出始めたのが「ニットアップ」ですが、もはや何を指しているのがまるで想像がつかないでしょう。ずばり「ニット素材でできたセットアップ商品」のことです。セーターとロングスカートはよく見る組み合わせです。
英語の knit upは、「編み上げる」です。ほかには、「(繕って)直す、(関係などを)修復する」なんて意味もありますが、日本のファッション誌においては全然これらの意味は関係ないということです。誌面で強引に使い倒されているのは、あくまでカタカナの「ニットアップ」だとご認識ください。

「リーマム」salaried-mothers

よく女性誌で特集が組まれるのが、産休・育休後の職場復帰問題です。このとき、人生相談的なコラムとあわせて、働く母にふさわしいコーディネートがたくさん誌面に紹介されるわけですが、ここ数年で「ワーキングマザー」(working mother)という旧来の言い方とは別に「リーマム」なんて言われ方もしています。
これは正しい英語ではもちろんありません。造語ですから、英語に直してジャストフィットするものがないんです。salaried-worker にちなんで salaried-mom、あるいは salaried-mother あたりが適当なところでしょう。対象者の具体的なイメージとしては、近所にパートに出る主婦層よりも、いわゆる高学歴女子で総合職勤務といった明確なモデルがあるようです。ジャケット着用が必要な場面を前提に「きちんと感」の演出に重きが置かれています。
そんな「リーマム」たちへ提案するコーディネートは、いたって実用的です。赤ちゃん用抱っこひもを装着してもシワになりにくい素材のジャケットや、走れるクッション入りパンプス、自転車をこぐにも動きやすいストレッチスーツ…etc。なるほど、隠れたところで機能面がばっちりです。

いかがでしたでしょうか。ふだん女性ファッション誌をご覧にならない方には新鮮な響きの言葉ばかりだったかもしれませんね。お読みいただきありがとうございました。
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