「フリーサイズ」? それ、英語じゃありませんよ!

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ここ100年ほどで日本もすっかり洋装化しましたね。もはや日常的に着物で出歩く人は、特別な場合を除いて皆無でしょう。洋装化にともない、各アイテムの名前も外来語としてそのまま入ってきました。多くのカタカナ表記があるため、ひとたびファッション誌を開くとカタカナのオンパレードです。
さて、本日注目したいのは、「英語だと思っていたけれど、実は英語ではなかった語」です。ファッションアイテムに絞って挙げていきます。我々が日常的に使用しているカタカナ語をそのまま用いても、英語話者に通じないものもあるというお話です。さあ、さっそく見てまいりましょう。

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×フリーサイズ

 通常ならばS / M / L の3つぐらいはサイズ展開しているものですが、ワンサイズしかないものは日本ではフリーサイズと言っていますよね。英語では、少し長くなりますが one-size-fits-allと表現します。パジャマや、かぶりもの、それにウエストがゴムになっているようなアイテムがそうですね。店員さんに「Do you have M size for this?」と聞いて、「One size only.」と返ってきたことはありませんか? これは店の在庫にはこのサイズしか残っていないということではなく、これはフリーサイズの商品だということを言っているんです。
また、サロペットなんかは吊り部分の長さを変えられるので、この場合のフリーサイズはadjustable(=調整可能)と表現されます。バッグの肩ひもの長さもそうですね。でも、靴下のかかと部分がない商品だと adjustable とは言いません。one-size-fits-allのほうがマッチします。ざっくり大人用・子供用ぐらいにしか分かれていませんよね。これは靴下が伸びるからです。
また余談ですが、アジア圏を中心に間違った英語が蔓延しているということもあり、アジアの工場で作られた商品のタグには「freesize」「freesized」なんて印字がされているのを見ることも珍しくありません。

×マフラー

冬のマフラーもそうですし、夏の薄手のショールも、大判ストールも、ひとまとめにして英語で scarfと言います。日本人のイメージするスカーフは、女性ものの大判ハンカチではありませんか? しかも薄いテロテロ素材のアレです。ついでに言うなら柄物ではありませんか? 我々にはどうしても想起してしまう絶対的なスカーフのイメージがあります。でも、そんなイメージは払拭してください。無地だって、ウール素材だって、英語ではscarfです。男性ものだってもちろんscarfです。
ちなみに、動詞でmuffle「(音などを)抑える」というのがありますが、これの名詞形でmufflerという語が確かに存在します。いわゆる車の装置のマフラーですね。イギリスでは silencer とも呼ばれています。

×ジャンパー

 日本では比較的熟年層が使う言葉でしょうか。上に羽織るものを、厚手も薄手もいっしょくたにしてジャンパーなんて表現してしまっていますが、そもそもこのジャンパーという語がファッション用途じゃないんです。ジャンプをする人(=jumper)、という競技用の言葉に解されてしまいます。
 代わりに、英語では jacket を多用します。ネイティブ話者にとってjacketと言えば、いわゆるテーラード型の典型的ジャケットのことも当然含みますが、スポーティなダウン素材のものもjacketですし、ジージャンだってjacketなわけです。日本人がジャケットと聞くと肩肘張ったものばかりつい想像していまいますが、あれもこれも羽織り物はjacketで表現します。
ちなみに、jump suit という英語の表現がまた別にあって、こちらは主に女性用のつなぎ服を指します。ウエスト部分がゴム使用、あるいはひもで結ぶ仕様になっているものが多いですね。ワンピースではなく、下がパンツスタイルになっているものです。民族柄だったりフラワープリントだったり、リゾート地で着ている女性をよく目にします。

×ワイシャツ

 男性用ビジネススーツの下に着用する、オフィシャルな印象を与えるためのきちんと系シャツを指します。もちろんアイロン掛けも必須で、ビジネス用のみならず劇鑑賞などのフォーマルな場へ赴くためのパリっとした装いのシャツです。これに対し、カジュアル服がOKな職場では、ストレッチジャケットの下にノンアイロンのチェック柄シャツでも許されることが多いかと思いますが、これだとワイシャツではありませんね。みなさんのご想像どおりの定義でよいと思います。
 さて、そんなワイシャツですが、「Y-shirt」だと思っていませんでしたか? 英語では本来 white shirt と表記していました。まだ色柄のバリエーションもなかった昔は、白シャツこそがビジネスマンの証でした。それが、だんだん dress-shirtという言い方になったり、business-shirt という言い方にもなってきています。日本人男性にしてみれば「えっ?ドレスシャツ!?」なんてびっくりでしょう。でも、西洋人って男性もおしゃれをしたがるんです。ボタンカフスにタイピンに、胸のポケットチーフまで、盛ろうと思えばいくらでも盛れるものですよ。それが日本のビジネスシーンにマッチするかどうかは別問題ですが…。

×ワンピース

女性のみなさんには意外かもしれませんね。さすがにこれは通じるでしょう…と思ったら大間違いです。正しくは dress です。日本人にとって「ドレス」という響きは格別のシチュエーションを指しますから、ふだん使いのワンピースでも dress と表現されるのには居心地悪く感じるかもしれません。それでも、dressにもさまざま階層が存在していますので、お風呂上りにさっと着るものからパーティー用まで、実に広い範囲のものをこの1語でカバーします。one-pieceという語は英語にも存在しているものの、たとえば水着を購入する場面などに限られて使われます、ビキニのように上下が別になっていれば separate type で、上下つながっているのなら one-piece type というようにです。
さて dressに話を戻しますが、この1~2年で「マイ・リトル・ブラック・ドレス」という特集が女性ファッション誌で頻繁に組まれています。万能の、いかようにも変化をつけることができる、シンプルな黒のワンピースを自分のために1着選び抜きましょう、といったような内容です。上質なニットカーディガンを羽織れば食事会にOK、ジャケットを羽織れば中学受験の親子面接にもOK、一枚で着てゴージャスなアクセサリーをまとえば結婚式にもOK、またブラックパールを身につければ葬儀にまでOK、なんて具合にです。七変化に堪える、スタンダードな形の膝丈ワンピースが定番のようです。

×ノースリーブ

まさに「袖」が「ない」ということで、絶対に間違いのない英語のようですが、正確には sleeveless shirt と表現します。まあno sleeve と言ってもわかってもらえますけれど、一般的には sleeveless と言うことが圧倒的に多いようです。先ほどの話も踏まえると、袖のないワンピースは a no sleeve one-piece ではなく、a sleeveless dress ということになります。
日本人にありがちなのが、「no」+「○○」の多用です。はっきりnoで打ち消していますからもちろん通じるには通じるんですけれども、英語では「○○less」と表現するほうがよいこともあるというよい例ですね。

読者のみなさまが海外でなにかファッションアイテムを購入する際の参考となれば幸いです。

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