日本の食文化を外国人に説明してみよう(寿司編)

こんな時にこんなフレーズ
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外国人も大好きな日本料理の代表格「寿司」、あなたはどんなふうに外国人のお友達に説明しますか? いくつかその説明例を挙げてみたいと思います。

その①定義は酢飯と生の魚介類

 みなさんの「寿司」のイメージは、何と言っても「にぎり寿司」ではないでしょうか。あらためて見回してみれば、にぎり寿司以外にも日本の寿司には多くのバリエーションがあります。いくらなどの軍艦巻きだってそうですし、かっぱ巻きのような巻物もそうですね。ちらし寿司もそうですし、海鮮丼だって広義では寿司の一部です。地方特産品となれば、富山のます寿司に和歌山の柿の葉寿司、大阪の押し寿司に…と、無限に広がります。
 さて、これらを「寿司」と定義づけるのは何でしょうか? それは、酢飯と生の魚介類になります。

・Sushi is quite a famous Japanese food. Sushi is made with vinegared rice (often with salt and sugar). Topping ingredients are raw seafood.
(寿司はあまりに有名な日本料理です。寿司は酢飯を使って作られます。よく塩と砂糖もそれに混ざっています。トップに載せる具材は生の魚介類です。)

・Put your Sushi into your dipping sauce, soy sauce. Put some wasabi if you like.
(寿司を、つけだれであるしょう油につけてください。お好みでわさびもどうぞ。)

・Sushi is often served with “Gari”, pickled ginger. It works as germ killer.
(寿司はよく、「ガリ」と言う酢漬けのしょうがと一緒に出されます。殺菌効果があるんです。)

・Sushi bowls are the fastest and easiest way of making Sushi, and is often served at home.
(丼に入った寿司はもっとも早くて簡単に作れます。よく家でも出されますよ。)

・Rolled Sushi is a type of Sushi and how to make a perfect shape of it is quite a hard job without experience. It needs a bamboo mat and many times of rolling back and forth. 
(巻き寿司も寿司の一部で、完璧な形を作るのには経験が要ります。竹のマット状のもので何回も前後にくるくる巻きます。)

・To become a Sushi chef, more than 10 years of training is needed. Some say 10 years, others say 20 years.
(寿司職人になるには10年以上の訓練が必要です。10年と言う人も20年と言う人もいます。)

その②価格差が広いのも「寿司」の世界

 さまざまなタイプの寿司があることは、先の説明で外国人のお友達にわかっていただけたかと思います。では、いざ「一緒に寿司を食べに行こう!」という段になって、あなたはどこに連れて行ってあげますか?
予算が潤沢にあるならば、もちろんオーセンティックなカウンター席の寿司屋がいいでしょう。どこの都道府県にも一等地には一流の寿司屋があるものです。そこにはいわゆる”大将”がいて、こちらもその場にふさわしくジャケット着用が必須で、こちらの食べるペースで1貫ずつ握ってくれて…と、究極のおもてなしになるでしょう。ミシュランの星がついた超高級店もあれば、カウンター席体験ができるのにランチが1000円ぽっきりの店もあるなど、価格には10倍、いいえときに50倍の大きな開きがあるのが寿司の世界です。

・There are various kinds of Sushi restaurants from high-end exclusive ones to casual ones.
(寿司屋には高級店からカジュアル仕様までさまざまなものがあります。)

・Some of the top Sushi restaurants don’t allow the first time customers. You need to be accompanied by their regular customers to eat there.
(トップレベルの寿司屋の中には、一見さんお断りのところもあります。入るにはだれか常連の方と一緒に行かねばなりません。)

・Some of the Sushi restaurants don’t show the price list to their customers as the fish prices vary day by day. Generally, those kinds of restaurants are mainly for rich people.
(寿司店によっては、日々魚の値段が違うので寿司の値段を提示しません。だいたいこういう店はお金持ちの人向けの店です。)

・Mid-range priced Sushi restaurants are popular with dating couples for an anniversary.
(中程度の価格の寿司屋は、記念日を祝うカップルにも人気です。)

・For families, belt-conveyer type restaurants are always the best choice.
(家族連れにはいつも回転寿司屋が人気です。)

その③回転寿司は安さが魅力なだけでなく、1つの立派なカルチャー体験

 日本人が日常的ににぎり寿司を食べられるのは、安価な回転寿司の恩恵があるからでしょう。寿司はスーパーのお惣菜コーナーでも比較的安く販売されているので、買って帰って家で食べるのも選択肢の1つではありますが、客席のまわりをぐるぐる回るあのエンターテイメント性は回転寿司だけの専売特許です。ちょっとした家族のおでかけイベントにもなります。
特筆すべきは、そのメニューの豊富さです。寿司ばかりでなく、ポテトフライに鶏の唐揚げ、ミニラーメンにうどん、果てはスイートポテトにアイスクリームまで、実にさまざまなものが用意されています。多くの日本人はただただ安いから回転寿司に行くのではなく、こういった「選んで皿を取る楽しみ」に取りつかれているように思います。
子どもにいたっては、さらにワクワクした食体験となります。あるチェーンでは、個別注文した品は新幹線の形をしたトレイに載せてビュンっと運ばれてくるんです。またあるチェーンでは、寿司の値段が均一でなく皿の色で値段を分けてあるので、会計前には食べ終わった皿を喜んで色別に揃え始める子どもが多いようです。本来の「食べる」こと以外にも、前後のちょっとしたエッセンスが子どもには魅力なんでしょう。

・Thanks to the automation, many chain restaurants of belt-conveyer Sushi can offer the cheapest prices than ever. 2 pieces of Sushi cost only a hundred yen, which is the standard nowadays.
(機械化のおかげで、多くの回転寿司チェーン店がこれまでにない低価格で提供できるようになりました。寿司が2貫でたった100円というのが今のスタンダードになっています。)

・Some restaurants don’t give you the only one price such as 100 yen, so they sort the prices using different colors of plates.
(寿司屋によっては100円などの統一価格で提供しないため、皿の色で値段を分けています。)

・Most of the Kaitenzushi restaurants have many different items as well, other than Sushi. Ice cream and fruits are available for dessert.
(ほとんどの回転寿司店では、寿司以外に多くの違った食べ物も用意されています。デザートにアイスクリームや果物だってあります。)

・A lot of kids love to eat at rotating system Sushi restaurants because it’s fun.
(たくさんの子どもたちが回転寿司屋で食べるのが好きです。楽しいからです。)

・People don’t go to belt-conveyer Sushi restaurants simply because they’re affordable prices, but also because customers feel excited choosing from among many items.
(人はただ単に安いからという理由だけで回転寿司屋に行くのではなく、多くの品目から選ぶ楽しみもあるから行くんです。)

日本人にとってたいへん身近な寿司ですが、あらためて見直してみるといかがでしょうか。たまにはいつもと違った寿司体験をしに、どこかへ食べに出かけてみませんか。

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