「その他」はother?その他にもある「その他」表現

例文
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 日本語で「その他」と言いたい時に、英語でそれに当たる表現は状況によっていくつものバリエーションがあります。また、すぐ思いつくotherという単語1つ取ってみても、使い方の間違い(勘違い?)をよく見かけます。

 そこで今回は、otherの使い方から始めて、ふだんよく使われる「その他」について確認しておきましょう。

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1.other、else

(1)one / the other
 「その他」「他」といえばまずotherですが、何に対して「他」なのかに応じて使うことが一番大切です。

 まず、2つのもののうち「1つ」と「その他」の場合はthe other とtheがつきます。

One of my brothers lives in Tokyo and the other in Kagoshima.
  私の兄は1人が東京に、もう1人が鹿児島に住んでいます。

 この関係は、2つあるものが「交互に」という場合のone after the otherにも表れています。また、ことわざに

One hand washes the other.
  片方の手が、もう一方の手を洗う。→お互いさま。持ちつ持たれつ。

というのもあります。

(2)some / the other(s)
   some / other(s)

 多くのものの中で「いくつか」がある場合、「その他」はthe other(s)とother(s)の2つの場合があります。ここで (s)としたのは、otherには形容詞と名詞の両方の場合があるので、名詞であればothersになるためです。

 theがつくのは、someで表した分の「他全部」の場合です。先ほどのone / the otherも2つから1つを取った後の「残り全部」ですね。

 Theがつかないただのotherは、~のもの(some)もあれば…のもの(others)もあるという関係です。そこでこの場合のotherにsomeを使っても同じです。

Some comics enhance kids' experience, but others aren't very good.
  子どもの経験を豊かにするマンガもあるが、あまり良くないものもある。
Some comics enhance kids' experience, but some aren't very good.
  子どもの経験を豊かにするマンガもあるが、あまり良くないものもある。

この2つの文は同じことを言っているということです。

(3)otherwise
 便利な単語ですが意外と使いこなせていない方が多いのが、otherwiseです。辞書を見るとたいてい「さもなければ」が最初に出てくるので、「別のやり方で」「別の点では」を見過ごしているのではありませんか?

 otherwiseのwiseは「賢い」とは関係なく、wayの変形です。つまり「別の方法(道)で」がもとの意味だと知っていると、ぐっとつかいこなせるようになります。また、そうでないと次のようなotherwiseが理解できません。

He was tired but otherwise in good health.
  彼は疲れていたが、その他の点で健康に問題はなかった。
Himeji castle, otherwise known as Shirasagi-jo
  姫路城、別名白鷺城(=他の方法で白鷺城として知られる)

 ついでに、この「-wiseの◯と☓」について触れておきます。たとえばclockwise(時計回りに←時計の方法で)、likewise(同じように←同じ方法で)という単語は、-wiseの元の意味にしたがった意味をもっています。

 同じように、-wiseの前にいろいろな単語がついて新たな単語ができています。たとえばtimewise(時間の点では、時間的に)、moneywise(お金の面で)などは辞書にも載っていますが、実際に英米人と話すとbudgetwise(予算面で)などとかなり拡張して使われていて、便利な接尾辞です。

 ただし、日本人が勝手に-wiseの前に何かつけて単語を作るのはやめましょう!たまに「wiseは便利だよ!ネイティブっぽいからどんどん創作しよう!」などと勧める人がいますが、いかにもサル真似にしか聞こえないので奇妙なだけです。たとえば外国人が「カツ丼的」とか言うのと(言いませんが)変わりません。辞書(できればオックスフォードなどの英英辞典)にあるものを使う謙虚さが、英語を学ぶ時には必要です。

(4)else
 「その他」というとelseもよく使っていることと思います。elseがotherと最も違うのは、

‘some-‘, ‘every-‘, ‘any-‘, ‘no-‘の付く単語、または疑問詞の後

で主に使われるという点です。

There's something else I'd like to talk about.
 私が話したいことは他にもある。
I'd like you to come, and anyone else who's free.
  あなたはぜひ来てください。他にも時間のある人なら誰でも。
He was awake now, as was everyone else.
 彼は今や、他の全員と同じように目をさましていた。
Who else was at the party?
 他に誰がパーティー仁いたの?
“Two coffees, please.” “Anything else?”
 「コーヒー2つ」「他には何か?」

 otherのように名詞ではありません(副詞)ので、単独で使われることはありません。ただ、口語で使われるor elseという言い回しは覚えておきましょう。

Hurry up or else we’ll miss the train.
 急ぎなさい、さもないと電車に間に合わない。

2.other, elseを使わずに「その他」を表す

 ここまでのotherやelseは、英和辞典の訳語が「他」「その他」ですが、そうでい単語も文脈や内容に応じて「その他」の意味を持つことがあります。というよりむしろ、「その他」にotherやelseが必ずしもベストマッチではない場合があるということです。たとえば次のようなものがあります。

(1)further

If you have any further queries, please do not hesitate to ask me.
 その他に何か質問がありましたら、ご遠慮なくお尋ねください。

 ここでotherと言ってしまうと、これまで出た質問の関連質問などは除外されると解釈される可能性があり、furtherの方が適切な「その他」になります。

(2)additional

There were many additional reasons to believe him.
  他にも彼を信じる理由はたくさんあった。

3.「〜など」に近い「その他」

 文章や単語の最後で、「〜など」に近い「その他」を表すいくつかの連語があります。

and so on
and so forth
and the like(〜など←および同種のもの)
or whatever(その他何でも)
and all the rest(その他もろもろ)
and what not (その他いろいろ)

 いかがでしたか?状況に応じてどの「その他」がふさわしいかを選んで使うということがおわかりいただけたと思います。「その他」もなかなか深いですね!ではこれからも、英語の勉強がんばってください!

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