【話題】グラミー賞のスピーチで英語学習

動画
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2017年グラミー賞が今年も開催されましたね。皆さんはご覧になりましたか?グラミーでは誰が受賞したのかに目が行きがちですが、受賞者のスピーチも見どころの一つです。しかしなかなか日本では受賞スピーチの様子までは放送されないと思います。

そこで今回は動画と共に受賞者のスピーチで英語学習を行っていきたいと思います。去年のベストミュージックを知ることができるのはもちろん、英語学習もできるので一石二鳥の内容となっています。

グラミー賞がすべてではない

グラミー賞にノミネートされた楽曲だけが優れているというわけではありません。実は最近のグラミーは評価基準がブレブレになっているという声も多く挙がっています。そもそもグラミー賞にノミネートされるには、歌手、もしくはレーベルがそのアーティストの楽曲をエントリーしないといけません。しかしグラミーに価値を見出さずに、敢えてエントリーをしないアーティストもいます。

その顕著な例がフランク・オーシャン。2016年に彼はBlondeという素晴らしいアルバムを発表しました。Blondeはグラミー賞にノミネートされるのはもちろん、受賞もするだろうと誰もが思いましたが、ノミネートさえされませんでした。
その理由はBlondeはエントリー期間外に発表されたため。フランク・オーシャンは敢えてエントリー提出期限が過ぎたころに発表したのです。彼はグラミー賞にそれほど価値を見出していないのでした。

もちろんグラミー賞は今でも音楽界最高の祭典として権威あるものです。しかしグラミーが全てかと言えばそうではありません。洋楽は視野を広げて楽しんでください。

グラミー賞スピーチで英語学習

We Fucking Adore You, Beyonce
https://www.youtube.com/watch?v=ctuggqUSITM

単語解説
・Thank you all from the bottom of my heart.
ここでは”from the bottom of my heart”という表現を覚えましょう。意味は「心の底から」です。アデルは”Thank you”と共に使用しましたが、他にも”I love you.”等とも使用できます。

・shortly after
”shortly”は「まもなく、もうすぐに」という意味の副詞、”after”はお馴染みの「~の後に」ですね。この2つの単語が組み合わさると「直後に、すぐ後に」という意味になります。

・struggle – もがく、苦戦する

・I’m very humbled.
このまま覚えておきましょう。意味は「とても恐れ多い」です。グラミーやアカデミー賞等の権威ある賞を受賞した時によく耳にする言葉です。

・monumental
アデルはスピーチで”Lemonade album..it’s just so monumental to me.”と述べています。ビヨンセのアルバムLemonadeに対する賛辞ですね。”monumental”は「不朽の、とても大きい」という意味です。

・fucking adore you
アデルはビヨンセに対する賛辞を述べる中で”We fucking adore you.”と述べています。実はアデルは見た目や彼女の作る歌からは想像できないほど、口が悪いです。グラミーと王権威ある賞でも平気で”fucking”と言ってしまい、会場の笑いを誘いました。彼女の口の悪さは以下の動画でも確認することができます。
https://www.youtube.com/watch?v=Nck6BZga7TQ&t=307s

この”fucking”は後ろの動詞”adore”を強調する働きがあります。つまり”really”や”very”と同じ働きですね。”adore”は「敬愛する、崇拝する」という意味です。

・I love you, I always have and I always will.
これは超定番表現で将来外国人と交際したいという方は絶対に覚えておいてください。意味は「愛してるわ、今までも、そしてこれからも」です。確か『パイレーツ・オブ・カリビアン』でジャック・スパロウ船長もこのセリフを言っていました。

今年のグラミー賞ではアデルとビヨンセのための賞と言っても過言ではありませんでした。ビヨンセに勝敗が上がるというのが大方の予想でしたが、結果はアデルの圧勝でした。そんな中、アデルがビヨンセに対する賛辞を述べたスピーチはとても印象的でしたね。彼女のスピーチを聞いているビヨンセが涙を流しているのも印象的でしたね。

For All of Chicago
https://www.youtube.com/watch?v=VhjvAQ1JChQ

・Independence means freedom.
“independence”は「独立」という意味の単語です。実はチャンス・ザ・ラッパーはどのレコードにも所属していないアーティスト。有名レコードに所属することは成功への必須条件でしたが、チャンスはその常識を覆しました。

・folk
“folk”はよく聞く単語なので絶対に覚えておきましょう。これは「人々、みんな」という意味です。

チャンス・ザ・ラッパーは最優秀新人賞を含む多数の賞を受賞しました。チャンス・ザ・ラッパーはレコード無所属、アルバム”Coloring Book”をストリーミング限定配信するなど極めて異色な存在です。そんな彼がグラミーにノミネートされるだけではなく、受賞をも果たしたということは歴史的快挙でした。

特に今年の新人賞ノミネート者はレベルが高かったように思えます。その中でも1993年生まれの23歳という若さのチャンスはずば抜けて素晴らしかったですね。これからの活躍にも大いに期待したいラッパーです。

Give A Voice to Our Pain
https://www.youtube.com/watch?v=sl3bpkcrM6k

単語解説
・pain and loss
”pain and loss”は「痛みと喪失」という意味です。意外とよく耳にするので覚えていて損はないと思います。

・inaudible – 聞き取れない、聞こえない

・intention
“intention”は「意図、目的」。ビヨンセはスピーチで”My intention for film and album was to create a body of work that will give a voice to our pain,~”と述べています。

“a body of work”は「一連の作品」という意味です。

ビヨンセのこのスピーチは完璧と称されました。簡潔に要約するとビヨンセが映画と音楽を作った理由は、人類が経験する痛みと損失の声になるためだからです。そして全ての子供たちは、人種に関係なく美しく、知性があると彼女は信じているのです。

因みに動画にはピンクの服を着た可愛らしい女の子が映っています。彼女はビヨンセの娘のブルー・アイビーちゃんです。彼女が着ている衣装は去年亡くなったプリンスのオマージュ。

来年のグラミーはどうなる?

2017年のグラミーは見どころ満載でした。アデルが5冠を達成しましたが、ビヨンセの偉大さは感じることができました。すでに来年のグラミーへ向けた戦いは始まっています。2月までに発表されたアルバムではSamphaというアーティストが素晴らしいデビューアルバムを発表しています。洋楽は英語学習にピッタリなので、好きなアーティストを見つけながら音楽を楽しんでください。

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