知らないではきっと困る!常識として知っておきたい省略語

こんな時にこんなフレーズ
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チャットやインターネット上では略語がたくさん飛び交っています。スラングをベースにしたものも多く、それらを多用したメッセージはもはや暗号文のようです。
そんな場面に限らず、省略語は日常やビジネスでも、インターネットが普及する以前からたくさん使われています。これらアルファベットの羅列は、知らない人には全く意味を成しません。この機会によく使うものを覚えてしましょう。今後、何かとラクになります。

省略した言葉のことをabbreviationといいます

動詞はabbreviate(省略する)です。
各言葉の頭文字を組み合わせた言葉は、acronymと言います。例えば、WHO(World Health Organization)やUN(United Nations)などがそれに当たります。

アルファベット順でご紹介しましょう。

AGM(Annual General Meeting・年次総会)
会社や学校など、年に一度開かれる組織の総会のことです。

・Attend the AGM.(総会に参加する。)

ちなみに、ミーティングの議事録のことをMinutes of the meetingといいます。

・Minutes of the AGM held at ○○ on 20th June.(6月20日に○○で開かれた年次総会議事録)	

aka(also known as・別名、またの名を)
「○○としても知られている」と言う意味の英文の頭文字です。

AOB(Any Other Business・その他の議題)
会議の最後に、「その他もろもろの議題について」という意味で使います。

approx. (approximately・だいたい、ほぼ)
よく使われるaboutと同じです。

・Approximately two weeks.(約二週間)

ASAP(As Soon As Possible・出来るだけ早く、早急に)

・Please let me know ASAP.(早急にお知らせください。)

Attn.(Attention・~様宛、御中)
ビジネス文でも通常は、Dear ○○(○○様)で事足りますが、Attn.とすることも出来ます。

・Attn. Mr. Adams,(アダムス様)

手紙の結びはBest / Kind Regards,などとすることが多いですが、Yours sincerely(または Sincerely yours)というのもよく知られている結び文句ですよね。これは、比較的フォーマルな手紙で、相手(recipient)の名前が分かっているときに使われます。
一方、Yours faithfullyは、相手の名前が分からずDear Sir,やDear Madam, と書き出した手紙に使うものです。
なお、「Messrs.」 というのを見掛けたら、それはフランス語のMr.またはSir.にあたるMonsieur(ムッシュー)の複数形です。

BCC(Blind Carbon Copy ・相手に知られずにメールを共有したいときの宛先)
誰とメールの共有しているのかを相手に知られずに送りたいときは、BCCへアドレスを入れます。Aさん宛てに出すメールで、BCCにBさんとCさんを入れておくと、BさんCさんはそのメールを共有出来ますが、そのことをAさんは知ることが出来ません。
送りたい相手が互いに知らない者同士の場合は、メールアドレスを公開してしまわないよう、BCCで送ります。

CC(Carbon Copy・メール共有先)
CCに入っているアドレスには、同じメールがそれらの宛先にも送られていますよという意味ですよね。Aさん宛てのメールでも、CCにBさんやCさんを入れておくと、BさんCさんもそのメールを共有することが出来ます。

メールを返信するとタイトル欄に「Re」という表示が出てきます。「Regarding」(~について、関して)の意味です。
また、 メールを転送するとき「Fw」という表示が出ます。これは「Forward」(転送)の略です。

Co., Ltd.(Company Limited・株式会社)
社名の後に、よくこう書かれていますよね。
ところで、ドイツ製品などの社名欄には「GmbH」という表示も見掛けたことないですか? ドイツ語「Gesellschaft mit beschränkter Haftung」の略で「有限会社」の意味です。

FYI(For Your Information・ご参考までに)
本題には直接関係ない情報を「参考までに」共有する場合や、「取り急ぎお知らせまで」あるいは、「興味があるかどうか分らないけど、見てみてね」という感じで使います。

TBD(To Be Determined / Decided・未定)
例えば、会合の時間や場所が未定の段階で人に案内するときは、「Time and place: TBD」とすることが出来ます。

TGIF(Thank God It’s Friday・金曜日バンザイ!)
週末を迎えようとする金曜日は、やはり誰でもホッとする日のようです。これは金曜日に交わされる挨拶です。昔「花金」という流行語もありましたね!

K(thousand・1000)
21世紀の幕開けを目前にした1990年代の終わり、Y2K問題というのが大変話題になったのを覚えていますか? Y2Kとは、「Year 2 Thousand」の意味でしたね。Kはkilo、つまり1000です。1kgは1000gですよね。USD2K(2,000米ドル)のように使います。

c/o(care of、気付)
人に何かを送るとき、○○さん気付、あるいは勤めている会社気付で送る場合に使います。

・Send a parcel to my sister in care of her working place.(妹宛ての小包を彼女の勤め先気付で送る。)

旅行中など、宿泊先宛てに手紙や物を送ってもらうこともあるかもしれませんね。そんな時に使えます。
Ms. Tamaki SAITO c/o Mr. Nakajima
P.O. Box 123
Dar es salaam, Tanzania

住所表記では、下記のような略号をよく見掛けます。
・St.(Street・通り)
・Rd.(Road・通り)
・Dr.(Drive・通り)
・Ave.(Avenue・大通り)
・Blvd.(Boulevard・大通り、大きな並木通り)
・Bldg.(Building・ビル)
・Fl.(Floor・階)
・Dept.(Department・課)

a/c(account・アカウント、口座)
銀行の口座番号を伝えるときにも使います。
○○Bank, △△Branch, A/C No. □□□(○○銀行、△△支店、口座番号□□□)
BankはB/K、BranchはBr. とすることも出来ます。

ETD(Estimated Time of Departure・出発予定)
Timeとありますが、必ずしも狭義の「時間」である必要はありません。ETD○月○日という感じで日付でも大丈夫です。

ETA(Estimated Time of Arrival・到着予定)
出発予定ETDに対して、到着予定はETAです。
・ETA:20th July, 2017(到着予定2017年6月20日)

FAQ(Frequently Asked Questions・よくある質問)
英語のサイトやパンフレットなどでもよく見掛けますね。よくある質問と回答一覧です。

i.e.(id est・つまり、 すなわち)
「That is」(つまり)を意味するラテン語の頭文字です。

mo.(month・月)
・Rent $1,000/mo.(家賃$1,000/月)

N/A(Not Applicable・該当なし)

NB(nota bene・注意/備考)
Nota Beneとはラテン語でNote Well、文字通り「注意」の意味です。文章の最後などに、注意書きするときや「備考」として使ったりします。

OJT(On-the-Job Training・実地訓練、実地研修)
現場で実際に仕事にかかわりながら、仕事を学んでいく研修方法のことです。

・After learning the basics in the classroom, we will start the OJT.(座学で基本事項を学んだあとは、実地研修に入ります。)

o.n.o.(or nearest offer・またはそれに近い値段で)
売買広告などでよく見掛ける表示です。希望価格を伝えた上で、「またはそれに近い値段で」とします。

・DVD player, mint condition, USD 80 o.n.o.(DVDプレイヤー、新品同様、80ドルまたはそれに近い価格で)

Pls.(Please・プリーズ、お願いします)
日常よく使う略号の一つです。

p.p.(Per Person・一人当たり)
料金表などで一人当たりいくらというときに使われています。

Qty.(Quantity・数量、個数)
レシートや見積書などでよく見掛けるのでは? いくつあるか、量や個数を示す略号です。

RSVP(Répondez s’il vous plaît・お返事ください)
招待状などの最後につきものの表示です。フランス語で言う「Please Reply」の略で、参加・不参加の連絡をお願いしますというものですので、返事を返しましょう。

I will be there.(参加いたします。)
Looking forward to seeing you.(お会いできるのを楽しみにしています。)
Unfortunately, I cannot make it this time.(残念ながら、今回は欠席させていただきます。)

VAT(value added tax・付加価値税)
何かを購入したとき、レシートに書いてあったりしませんか? 筆者の住むタンザニアの付加価値税率は一律18%です。
「VATがかからない」というのであれば、前述のN/Aを使って、VAT N/A(付加価値税適用なし)と書くことが出来ます。

VIP(Very Important Person・重要人物)
「VIP席」「VIP待遇」などとよく言いますよね。
当地では、VIPの車が通過するときは、かなり余裕を持って長時間車両通行が一切止められてしまうので、街中が大渋滞に陥ります・・・。

まとめ

知っていると役立つ「使える略語」を集めてみました。略語を覚えると単純に文字数が減るので、やりとりが簡単になります。
チャットやメッセージでは、省略出来る言葉でも一切省略を使わずに書くと、煩雑な印象さえするほどです。上手に取り入れると、こなれた感じの文が出来ますよ。

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