何だっけ? と思ったとき、言葉が出ないとき・出したくないときに使えるフレーズ

こんな時にこんなフレーズ
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話をしていて、アレは何と言うのだっけ・・・?という状況は、特に珍しいことではありません。まして英語を話している時なら、なおさら。
言いたいことは分かっているんだけど適切な言葉が出てこない、または、この状況下でピッタリのあの単語、何だったっけ?というとき、さらには、あえて明言を避けたいというとき・・・
そんなとき、助けになってくれる表現をご紹介します。

アレ、アレ

名前を忘れたときや、そもそも呼び名が分からないときに使う「あれ、あれ」。英語では日本語よりも表現する言葉が多いかもしれません。

stuff
普通にthat stuff(あのモノ)と言ったりします。

・What is that stuff you hold in your hand?
(あなたが手に持ってるソレ何?)
・What you call that stuff…?(あれ、何と言うのだっけ・・・?)

whatchamcallit
何と書いてあるのか、パッと見るだけでは判別出来ないようなスペルのwhatchamacallit とは、つまり「What you may call it」(ほら、何と言ったっけ)を音に従って綴ったものです。

・I want to make…what chamacallit…that sweet fluffy stuff…
(私が作りたいのは、あの甘くてふわふわの・・・ほら、何と言ったっけ・・・。)

他にもこんな摩訶不思議なスペルの単語がありますよ。

thingummy
同じく、「あれ、あれ」と、言葉が出てこないときに使う単語です。似たようなスペルでthingamabobやthingamajigも同じ意味です。

・What was that thingummy that I was given to eat?
(あそこで食べさせられたアレは何ていうんだっけ?)

et cetera, et cetera
「などなど」と、ひとまとめにいうときにエトセトラ、日本語でもよく使いますね。

whatsoever
これも何かをひとまとめにして「その他もろもろ」というときや、あるいは反対に「まったくない」というときに使います。

・Just get me whatsoever you find.(見つけたもの何でもいいから持ってきてよ。)
・There was no freedom whatsoever.(自由やら何やらなんてものはなかったよ。)

je ne sais quoi
こちらはフランス語です。英語にすると「I don’t know what」という意味。
こちらは、上に出てくる言葉とは少しニュアンスが違って「思い出せないアレ」ではなく、「何とも表現しがたいアレ」という感じです。通常、「素敵な」「好感の持てる」などといったポジティブな「何か」に対して使う表現です。

・A lady with a little je ne sais quoi.(何ともいえない魅力のある女性)

fillerで間を塞いでしのぐ

er、um、likeなど、会話の間を塞ぐ音や言葉をfillerと呼びます。文字通り、隙間を埋めるものという意味です。話の最中にあまり頻繁に出てくると大変耳ざわりにもなります。
OKやyou knowなどは口癖になっているような人もいますので、自分は大丈夫か時には気に掛けてみるのも大事かもしれませんね。

you know
会話によく出てきますね。スムーズに言葉が出てこないときに使われますが、明言したくないときにあえて言葉を濁すのにも使ったりします。

・I wanted to tell her that…you know…what I want to say…?
(彼女に言いたいのよね、ほら、分かるでしょ・・・私が言いたいこと・・・?)

like
likeやasを使って、「~のような、~のように」と表現することがありますね。文法用語でsimleと呼ばれるものです。

・He talks like a child.(彼は子供のようなしゃべり方をする。)

後世に語り継がれるボクサー、モハメド・アリは奔放なコメントでも有名ですが、よく知られたものの一つにこれがあります。

・’Fly like a butterfly sting like a bee like’
(蝶のように跳び、蜂のように刺す)

「like a bull in a china shop」なんていう慣用句もあります。言葉通りの意味は「陶器屋さんに闖入した雄牛」という意味。不器用で危なっかしい様子が目に浮かぶ、何ともハラハラする情景です。

・I was entirely embarrassed feeling like a bull in a china shop.
(自分が無様で不器用に思えて、いたたまれませんでしたよ。)

さて、そのように何かに例えるときに使うlikeですが、会話の中では、すぐに言葉が出てこない、言い表せないというようなときに使ったりもします。

・It was like… ‘just leave it’.
(まるで、そんなの放っておけって感じだったわ。)

well
「さて」「ところで」「とにかく」などのように、話題を変えるときにも便利に使えますし、何て言ったらよいか分からず言葉を探すとき、何と言ったらいいのか・・・なんていうときです。

A:「How do I look?  」(私どう見える?)
B:「Well…」(うーん、そうだなあ)

出会った相手の名前が思い出せない

ところで、確かに会ったことがある顔なのに名前が思い出せないというのもよくあることです。
冷や汗をかくのは、相手があなたの名前を呼び掛けてくれているのに、相手の名前が出てこないというときです。

相手の名前が分からないまま、知ったふりをして会話を続けるのはちょっと誠実さに欠ける気がして気持ちがいいものではないですよね。申し訳ないのですが・・・と、ストレートに名前を聞く方がよほど良いように思います。けれども、外国ではそれはかなりthe last resort(最終手段)のようです。

出来ればあらためて聞かずに名前を思い出せるよう、出来る限りの努力がなされます。あえて会話を続けてみることで手がかりが見つかる場合もあります。
場合によっては、最後まで会話を続け、さよならを言ったあとに同席した人に「あの人の名前なんだっけ?」と確認することさえあるほどです。

・Do you know his name?(彼の名前、知ってますか?)
・What was his name?(彼の名前、何でしたっけ?)
・Do you remember where I met him?(彼にどこで会ったか、あなた覚えてる?)
・Have I met him before??(彼に会ったことあったっけ??)

考えようによっては、分からないからとすぐにそれを白状して相手に名前を聞くのではあまりにそっけない気もします。思い出す努力もしないのは、相手に対してさほど興味がないことを示唆すると考えることも出来ませんか。
こんなところにも文化の違いを感じます。

結局のところどういう対応を選ぶかは相手や立場、状況などによりますが、聞く場合は次のようなフレーズをご紹介します。

・I'm sorry. Please remind me of your name?
(すみません、名前をもう一度教えてもらえますか?)
・I recognise you.(顔は覚えているのです。) 
・I'm not good at remembering names.(名前を覚えるのが得意でなくて。)

匿名希望

名前をあえて公表したくないというケースもあります。anonymousという単語は、匿名、無名という意味です。

・Many people prefer to remain anonymous in the world of internet.
(インターネットの世界では、多くの人が匿名を好みます。)
・We will protect the anonymity of the applicants.
(申請者の匿名性を保持します=名前は公表しません。)

あるいは、匿名にする代わりにpseudonymを用いる場合もあります。pseudonymとはペンネーム(pen name)のことです。

・I decided to use pseudonym to protect my privacy.
(プライバシーを守るために、ペンネームを使うことにしました。)

名前が分からない、匿名にしたい、あるいは身元不明の人を表すとき、女性の場合はJane Doe(またはJane Roe)、男性はJohn Doe(またはJohn Roe)という名前がよく使われます。
女児はJanie Doe、男児はJohnny Doeになります。

余談になりますが、アメリカのR&Bグループ・Public Announcementの「John Doe」という曲は何度聴いても聞き飽きない、私の大好きな曲の一つです。

「何とかさん」「誰かさん」というのにwhat’s-his-nameというのもあります。女性であればwhat’s-her-nameになります。

・Did you see what's-her-name still there?
(あの何とかさん、まだあそこにいましたか?)

話が脱線したときは

話をしている途中に中断が入り、「どこまで話したっけ?」って状況ではこのように言えば、元のトピックに戻れます!

・Where was I?(で、私どこまで話したっけ?)
・Where were we?(で、私たちの話なんだったっけ?)

まとめ

誰もが時に出くわす「何だっけ?」という状況ですが、せめてそのような場をしのぐためのフレーズをたくさん覚えておくと、とりあえず、会話を停滞させること避けられるかもしれません。
いくつか覚えておくと、きっと役に立ちますよ。

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