【英語記事】アマチュアお宝ハンターが350年前のリングを発見!

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今回はDaily Mailの英語記事から、アマチュアハンターの世紀の快挙、そして指輪に隠された悲劇のストーリーを見ていきます。少々難しい単語が多いですが、良質なインプットができるでしょう。本記事はこちらから。

アマチュアハンターが歴史的発見!

An immaculately preserved gold ring from the 17th century has been found by an amateur metal detectorist in Scotland.
スコットランドで金属探知機を趣味とするアマチュアが、17世紀のものと思われる金の指輪を発見した。指輪は完璧な保存状態である。

The signet ring is in perfect condition and is believed to be worth up to £10,000 and previously belonged to a King's courtier who was wrongly executed for treason.
刻印が刻まれた指輪は、完璧な状態で最大10,000ユーロの価値があると思われている。かつての指輪の持ち主は、王の側近であり、彼は誤解から反逆罪として処刑された。

It belonged to Edward Colman, who worked for King Charles II before being hung, drawn and quartered in 1678.
指輪の持ち主はエドワード・コルマンであり、彼はチャールズ2世に仕えた。そして、1678年に首吊り・内臓えぐり・四つざきの刑で処刑されたそうだ。

【単語解説】
immaculately – 完全な方法
preserved – 保存された
century – 世紀
detectorist – 金属探知機を使う人
signet – 認印
up to – 最大で
previously – かつては
wrongly – 誤って
execute – 処刑する
treason – 反逆罪
hung, drawn and quartered – 首吊り・内臓えぐり・四つざきの刑

アマチュアハンターが300年前の貴重な指輪を発見しました。持ち主は、イングランド王チャールズ2世に仕えたエドワート・コルマン。彼は誤解から王への反逆を試みたとされ、当時のイングランドで最も重い処刑が罰されました。

内臓えぐりは、想像に絶するほど残酷な死刑です。昔は、身体を切って内臓をえぐりだすという処刑方法が行われていたようで、時代は違いますがヴァイキングも行っていたようです。

バケーション中に起きた幸運

Treasure hunter Michelle Vall, 53, of Blackpool found the artefact under six inches of mud while holidaying at Loch Lomond.
お宝ハンターのバルさんは53歳。彼女はバケーション中に、泥を15㎝ほど掘って歴史品を発見した。

Mrs Vall was staying in a holiday cottage close to Loch Lomond and gained permission from a local land owner to search a field when she found the ring.
バルさんはバケーション中に、ローモンド湖近くにあるコテージに滞在して、土地のオーナーに金属探知機で調査を行う許可を得た。そして、指輪を発見したのだ。

The school teacher said she did a little dance of joy when she realised she had struck gold.
教師であるバルさんは、「金を見つけたとき、少しばかり喜びのダンスをした」と語る。

The ring has now been declared as 'treasure' by the Scottish Treasure Trove and is deemed to be so historically significant it must reside in a museum.  
指輪はスコットランド・トレジャー協会により「お宝」とみなされ、歴史的重要物のため博物館に保管されるべきだとされている。

Mrs Vall is expected to receive a reward along with the land owner.
バルさんは、土地のオーナーから報酬を受け取ることになると思われる。

She said: 'The ring was only six inches underground. Obviously at the time I didn't know what it was, but to find gold is rare for us detectorists and I even did a little dance to celebrate.
彼女は言う「指輪は土地表面からたった15㎝の位置にありました。初めは何か見当もつきませんでした。でも、金を発見することはまれであり、喜びを表現するためにダンスさえしてしまいました。」

'It was a very exciting moment and you just don't expect to find something so special.'
「大きな興奮に包まれた瞬間でした。だって、そんなに特別なものを発見するとは予期しませんから」

【単語解説】
artefact – 人工遺物
mud – 泥
holiday – 休暇を取る
gain permission – 許可を得る
realize – 気づく
significant – 重大な

アマチュアハンターとしては最高の出来事ですよね。確かに、これから歴史的発見をすると思って、探索する人は少ないでしょう。だからこそ、バルさんの喜びは計り知れません。

指輪に隠された悲劇

Edward Colman was convicted as part of the Popish Plot, a fake conspiracy put before the privy council by priest Titus Oates in 1678.
エドワード・コルマンは教皇派陰謀事件に加担したとされた。しかし、陰謀はタイタス・オーツのでっち上げだったのだ。

Oates, later dubbed ‘Titus the Liar’, claimed several Catholic men were plotting to kill the King, with Edward Colman among those named.
のちに「嘘つきオーツ」と呼ばれる人物は、複数名のカトリック教徒が王殺害計画を練っていると主張した。そして、エドワード・コルマンを始めとする複数名のカトリック教徒の名を挙げたのだ。

Although later established to be false, the plot resulted in the execution of at least 22 people, including Colman.
オーツの主張は嘘だと判明したが、この主張のせいでコールマンを含む、少なくとも22名のカトリック教徒が処刑された。

He was hung, drawn and quartered at Newgate Prison in London in 1678.
1678年、ロンドンのニューゲート刑務所で、コールマンには首吊り・内臓えぐり・四つざきの刑が実施された。

It is believed the ring originally belonged to Colman's grandfather Samuel, who lived in Norfolk between 1569 and 1653, and handed down through the family.
元々の指輪の持ち主は、コールマンの祖父サミュエルだと考えられている。サミュエルは1569年から1653年まで生存した人物で、指輪は家族代々受け継がれてきた。

【単語解説】
convict – 有罪と宣告する
Popish Plot – カトリック陰謀事件
conspiracy – 陰謀
dub – あだ名をつける
plot – 計画する
result in – ~という結果になる
at least – 少なくとも
hand down – 受け継ぐ

1つの指輪から大きな物語が見えました。コールマンは、オーツマンという人物がでっちあげた嘘の陰謀論により、ひどい方法で殺害されてしまったのです。

でっちあげは、カトリック教徒たちがチャールズ2世を殺害して、カトリックの王弟ジェームズを王位につけようとしているというもの。そして、この事件を成功させるために、フランスのルイ14世がバックアップするというものでした。

不運なことに、コールマンはフランス宮廷の要人と手紙のやり取りをしていたため、作り話がリアリティを持ってしまったのです。

まとめ

今回はアマチュアハンターの大発見、そして指輪の持ち主の悲劇のストーリーを見てきました。少し難しい単語が多かったですが、参考書などからはできないインプットができたと思います。内容も面白かったですよね。英語記事はインプットに最適なので、ぜひ英語学習教材として使用してください。

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