オンライン英会話レッスンの功罪 ~残念なところ編~

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こんにちは。前記事に引き続いて、「オンライン英会話レッスン」について私観を述べていきたいと思います。前記事ではメリット4つについて触れましたが、今回はデメリット4つをご紹介いたします。オンライン英会話をご検討中の読者様がいらっしゃいましたら、本記事が少しでも判断の足しになれば幸いです。

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残念なところ/その① 毎度同じ話をしていませんか?

オンライン英会話レッスンでは、実にたくさんの登録講師がいるため、レッスンのたびに講師が変わるというのはよくあることです。「今から30分後にレッスンを受けたいけれど、予約可能な講師はだれかな…」と受講者は予約画面で講師を探しに行くわけですが、いつも同じ講師がつかまる確率はきわめて低いと言えるでしょう。
毎度同じ講師を予約することが難しい現状において、はじめてPCスクリーン上で対面する講師には当たり前のように自己紹介をするわけですが、貴重なレッスン時間のはじめに毎度毎度2分も3分も割かなくてはいけないことを筆者はわずらわしく感じてしまいます。もし講師が30回違う人間であれば、自己紹介は30回に及びます。こうして自己紹介ばかりうまくなってしまうのです。だからと言って、この過程を短く適当にやり過ごすと、相手になんだか失礼をはたらいている気がしてしまいませんか。
どの受講者もきっと、講師に簡単にあいさつをしたあと、自己紹介にはお決まりの自分の名前と職業、場合によっては住んでいる都市名や家族構成まで話すことでしょう。また、受講者の英語学習歴についてはよく講師のほうから尋ねられますね。仕事で英語は使う機会があるかどうか、あるいは海外留学経験や旅行履歴などもよく質問されます。講師としては相手のレベルと環境を事前に知ったうえでレッスンを提供したほうが、相手にとって実りのあるレッスンになるからです。

筆者の場合は、レッスン中にうっかり娘が乱入してくることがあり、画面の端に映り込んでしまったら「Wow, how old is your angel?」なんて子どもの年齢の話に飛び火してしまいます。ついでに「What’s her name?」「I like her Anna and Elsa pajamas!」なんて、これまで何度か繰り返された会話と同じ内容が展開されたこともありました。同じ内容の繰り返しに堪えられないのであれば、なんとか同じ講師を予約できるように早くから押さえておくしかありません。

残念なところ/その② 責任を持って「伸ばそう」としてくれないかも…!

一期一会とはよく言ったもので、オンライン英会話レッスンは実に多くの出会いを提供してくれる場です。そのなかには懇切丁寧に間違いを直してくれようとするすばらしい講師との出会いもありつつ、その反面「その場をやり過ごせればそれでOK」というタイプの講師もわりと多くいます。人間の心理として致し方ないのかもしれませんが、「毎週〇曜日の〇時」と定期的に自分の生徒になることが決まっていない相手には「伸ばしてあげよう」という意欲がわきにくいものです。相手の間違いを指摘し、間違いが直るまで(くせが抜けるまで)繰り返しつきあってあげることは、非常に労力のいることです。
レッスン開始時に「文法ミスや不明瞭な発音があれば、どんな小さなことでも指摘してほしい」と告げれば、もちろん講師も誠意をもって対応してくれるでしょう。そのためには、あなたのほうから「たとえばIf it will rainのように、いつもif節の中でwillをつけてしまう癖があるんです」など、ミスの具体例を示してあげることが欠かせないでしょう。

残念なところ/その③ 単語力と文法力が相手に伝わらない

事前にレベルチェックを受けてからレッスンを提供しているサービスもある一方で、申し込んだらいきなり受講可能となるサービスもあるのが現状です。事前に受講者のレベルがシステム上で共有されていないことは、講師の心構えをつくる点においてマイナスと言えます。
受講者が英検3級レベルなのか、英検準1級レベルなのか、単にスピーキング力だけを見ては判断がつかないこともあります。総じて日本人は英語の読み書きができても英会話が苦手なので、話している印象がほとんど同じだとしても、その背景には異なる文法理解力と単語力があるわけです。こういった事情からも、講師としては相手の単語力と文法力を知ったうえでレッスンを提供したほうがはるかに進めやすいでしょう。

残念なところ/その④ 放置してもだれも注意してくれない

これは英会話レッスンに限らず、世の中の多くのオンラインサービスにかかわる話です。サービス申し込み時はやる気に満ちていたのに、忙しくてつい放置してしまい、それでも月額料金は払い続けるという「スリープユーザー」にあなたが陥ってしまう危険性は少なからずあります。いざそうなってしまうと、たいへんもったいない話ですね。
もちろんなかには”進捗記入”をメニューに取り込んでいるものもあります。いわゆるアクティビティログですね。自動的に記録されるものもあれば、自分で1つずつタップしてチェックマークを入れていくタイプのものもあります。はたしてそれはどの程度役に立つのでしょうか? 「3日間アクセスがありません」とアラート出しをしてくれるメールが飛んでくるとして、「では今日からまたがんばろう」と素直に再開できる人はどのくらいいるでしょうか? いったんペースを失ったら、復帰するのがなかなか難しいものです。
この点、実際に英会話教室に通っている人は確実に”自分を縛るもの”があるので、継続はしやすいでしょう。教室を休むにしても、電話をして欠席をする旨を告げ、また振替予約を入れるなどして、次のレッスンの場に自分の身を確実に置くための手はずが組まれています。また、もしカフェで講師とマンツーマンレッスンの予約をしているなら、その予約はなかなかキャンセルしづらいものでしょう。相手もわざわざ自分に会いにカフェに来てくれるわけですから、「気分が乗らないから」といった中途半端な理由ではキャンセルしようと通常は思わないはずです。
でもオンラインレッスンでは、ちょっとした気の緩みが引き金になって、受講者を脱落者ゾーンへといざないます。たとえば「夕食時にお酒を少し飲みすぎてしまったから」といったほんのささいな理由でも、「今日はレッスンをやめておこう」という甘えが生じてしまうのです。女性であれば、メイクを落としてしまったらSkype画面に自分の顔を映したくないという方もいるでしょう。数日前にレッスン予約を入れていたことをふいに思い出し、すでに自分がスッピンであれば「15分後に始まるレッスンのために今からまた化粧をするのがわずらわしい」と思ってレッスンをすっぽかしてしまう事情も、容易に想像がつきます。
オンラインレッスンにおいては、自分を律するのは自分のみです。低価格でサービスを受けられる反面、自己制御は高いレベルで求められます。

以上、デメリットについてご紹介させていただきました。しかし、本記事の目的は「オンライン英会話レッスンはやめておきましょう」と広めることではありません。どんなサービスにもよい点/悪い点がありますから、前記事と合わせてどちらもくまなくご紹介し、ニュートラルな目でご覧いただくのが目的です。
今後、オンライン英会話レッスンのサービスを提供する会社はますます増え、さらなる利便性が追求されることでしょう。すでに東京都立の中高一貫校では、英語の授業時間内にSkypeを使ったオンライン英会話レッスンを導入しているところもあります。こうした学校現場での採用によって受講人口は爆発的に増えることでしょう。低価格は維持しながら、安全性と使いやすさに磨きがかかっていく機運に満ちているのではないでしょうか。かつてないほど英語学習者にとっては環境が整っていると言えます。日本人の英語力向上に本サービスが貢献していくことを願ってやみません。

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