人気ドラマ『ミディアム』で英語を勉強しよう!

家庭の妻、三人の娘の母であるアリソンが、死者からのメッセージを聞くことができる霊能力を使って犯罪捜査に協力するミステリーサスペンスドラマ『ミディアム』は、2005年にアメリカで放映されるとたちまちヒットし、主演のパトリシア・アークエットはこの作品でエミー賞の主演女優賞を受賞しています。

実験的な映像とよく練られたストーリーで、放映局を移ってまで継続された人気シリーズはシーズン7まで続き、アメリカでは2011年に完結しました。

1話完結のエピソードには、いつも難事件の謎解きと家族の出来事が含まれていて、クライムサスペンスとごく普通の家族のホームドラマの両面を持っています。
司法や犯罪捜査の用語もふんだんに出てくるのですが、その一方でホームドラマ独特の夫婦や親子の会話もたっぷり。
日常生活で使える表現がたくさんあります。
子育て中の女性が仕事を持つこと、子どもの学校生活、職場の人間関係など、アメリカ(このドラマの舞台はアリゾナ州)の生活を垣間見ることもできるドラマです。

シリーズ1のごく初期のお話、エピソード2から、いくつか使える表現をご紹介します。

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■霊は呼ばれてもいないのにやってくる

地方検事のオフィスでパートタイムのコンサルタントとして働くことになったアリソンが、デュバロス検事に呼ばれて、自分の能力を説明するところの会話です。

Devalos : ①Do me a favor. ②Take me through this one more time. This thing you experience.
「お願いがあるんだ。もう一度説明してほしい。君が経験していることなんだが。」
Allison : Well, (中略) ③I see people that have passed. Their spirits, they come to me. They tell me things. 
「ええ、(中略)亡くなった人が見えるんです。その人たちの霊がやってきて、いろんなことを教えてくれるんです。」
D : People that have passed ? Dead people ? What. ④They just come over to your house without being invited ?
「亡くなった人たち?死者が?なんだって?呼ばれてもいないのに、君の家にやってくるのかい?」
A : They're never invited.
「呼んだことなんてありません」
D : ⑤No, of course not.
「そりゃそうだろう。」

①お願い事を頼む表現ですが、ここでは上司と部下という上下関係があるので命令文で上から指示しています。
普段お願い事をする場合なら、もっとていねいに、Will you do me a favor ?と依頼の表現にします。Could you ~にすると、さらにていねいになります。

②take me through は、一緒に何かを一通り経験することを指します。
この場面のように説明を求めるときに使うとよいでしょう。

Could you please take me through the instruction ? 
「やり方を説明してもらえませんか」

one more time はonce again ともいうことができます。

③people that have passedで使われているpassed は、passed away とも言い、違う世界に行ってしまうこと=あの世へ旅立つことの過去形です。
people who died「死者」の婉曲表現です。

④without 「~なしに」の後ろは~ing形を使います。
being invitedは受動態で「招待される」。
デュバロス検事は降霊会のような儀式をイメージしていたんでしょうか。
without being invited と同じ内容のことをアリソンはThey are never invited.と文の形に言い換えていますが、ここに、自分は死者の霊を家に入れたくないんだという決意が表れています。
事実、作品中でアリソンは身内の亡霊に対しては「勝手に入ってこないで。干渉しないで」とたびたび苦情を言っています。

⑤そして、アリソンが否定文できっぱり言い切っているので、それに同意を示す相づちはNoになります。
of course にもnotがつきます。
日本語ではどんな場合でも「そうですね」と肯定的な言葉を使うので、注意が必要なポイントです。

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■言葉で表すとどうなる?

アリソンは夫のジョーと、ジョーの同僚の夫婦との食事会に出かけます。
初対面の人たちに仕事についてどう説明するか、車の中で話し合っているシーンです。
科学者であるジョーは、同僚の科学者たちの前で霊能力の話をされては困るので、このような話題を車中で出してきたのですが、自分の能力に(戸惑いながらも)誇りを持っているアリソンを怒らせてしまいました。

Joe : Look, I mean, I'm curious how you're going to put it.
「なぁ、だから、君がなんて言うのか知りたいんだよ」
A : Well, gosh, dear, how would you like me to put it ?
「ええ、そうね、どう表現してほしいの?」
J : I'm just saying, I mean, there are lots of ways of saying. 
「僕はただ、いろんな言い方があるって言いたいだけなんだ」
A : Are you worried I'm going to embarrass you ?
「あなたに恥をかかせるって心配してるの?」
J : No! God, no!
「いや、そんなことはないさ」
A : Well, then, don't worry so much about how things are put. Because everything will be put the way it needs to be put. And if you don't like the way things are put, you can just go yourself.
「じゃあね、どんな言い方になるかなんて心配しないで。だって、なんでもあるべき形で表現されるものなんだから。それに、そんなに言い方が気になるんだったら、あなた一人で行けばいいのよ」

「言葉で表現する」という意味でputが使われています。
アリソンのHow would you like me to put it ?「どんなふうに言ってほしいのですか?」は、言いにくいことを誰かに代わって行ってあげるときにも使えますね。
また、最後のセリフの中のthe way it needs to be put は、the way it needs to be settled「落ち着くべき形」のようにput をほかの動詞の過去分詞形にかえれば、「あるべき形(様子)で」という意味でいろんな場面で使うことができます。
The manager took care of the problem and made it the way it needs to be set (settled).「店長は問題に対処して、あるべき形に収めた」

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■まとめ

『ミディアム』の主人公アリソンの夫ジョーは、民間企業に勤める優れた物理学者です。
フレンドリーな性格と頭の回転の速さがマッチして、ウィットのきいたセリフで皮肉や苦情も上手に切り返します。
また、デュバロス検事も教養の高い人で、少し堅苦しいところもありますが、気の利いた言葉や上手な婉曲表現を使います。
例えば、このエピソードの終盤にはこのようなやり取りがあります。

A : I can't be wrong.
「私が間違えるなんてありえない・間違えることは許されない」(canに可能性と可能の両方の意味が込められています)
D : Sure you can. You're a human being. The ability to be wrong is one of the membership requirements.
「間違えてもいいんだよ。人間なんだから。間違えるというのは人間には当然のことなんだ」

membership requirementとは、特定の団体の会員になるための条件のこと。
間違えることは人間である資格だと言っているんですね。
一般的な場面でも、ミスをしてしまった人を慰めるのに使える気の利いた表現です。

感情的になりやすいアリソンより、知的で理性的な男性たちのセリフにはしゃれた言い回しがたくさん使われています。
気に入った言葉はぜひ真似して使ってみてください。

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