映画界の若き鬼才。クリストファーノーランの世界観そこにあり。

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鬼才。周りと比べて、人並み外れた才能を発揮し、人々に影響を与え続けることができる人がごく稀にいるものです。これはどの業界にも一人や二人の単位で存在して、時にカリスマとして讃えられる一方で、ごく一部には罵られることが宿命でもあります。

クリストファーノーランは1970年生まれの映画監督です。代表作には、「メメント」、「ダークナイト」、「インセプション」などホラーでもなければ、アクションの枠にも入りきらないような、独特な人間模様と世界観を描いているような作品があります。観ていると、いつの間にか引き込まれて、物語の主人公に当事者意識を投影してしまうような。

その作風はシリアスを追求し、BGMやアクションは控えめ、ダイナミックな世界観の中でも登場人物たちの心理状況を表すのが得意。これには徹底された台本に対するこだわりがあるんだとか。そう思い起こしてみると、それぞれの作品に出てくる人物の名前は忘れられないほどに、キャラクターが炙り出されているようにも思われます。

それでは、今回はクリストファーノーランがメガフォンを取った映画の中で使われている、印象深い英語表現を見ていきましょう。

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インソムニア(2002)

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(出典):Insomnia

Don’t lose your way. Go your own way.

道を失うな。自分の道を貫け。

2年前に他界したロビンウィリアムズの善良なイメージを覆すことにもなった作品です。インソムニアの意味は「眠れない、不眠症」、主人公であるドーマーはアラスカの田舎で発生した17歳の少女が撲殺された事件にロスアンゼルスから応援にかけつけた刑事です。調査が進む中で、ドーマーは誤って、相棒のエッカートを撃ち殺してしまう。これを犯人に見られてしまったドーマーは、自責感と後悔に悩まされながら、眠れない日々が続いていきます。

プレステージ(2006)

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(出典): The Prestige

Never show anyone, they’ll beg you and they’ll flatter you for the secret, but as soon as you give it up ...
You’ll be nothing to them.

誰にも見せてはならない、秘密のためにきっとお願いされたり、お世辞を言ったりするかもしれないが、早く諦めたほうがいい。

彼らの前では無力なんだ。

マジックは3つの段階から構成されています。確認(Pledge)、展開(Turn)、偉大(Prestige)。この最後の最後にかかる、プレステージこそがマジシャンの醍醐味です。アンジャーと、ボーデンは同じ奇術師として修行をする身であったが、ある日起きてしまった事件を境にお互いを貶し合うようになります。やがて、それはとんでもない事件へと繋がっていくことになっていきます。

ダークナイト(2008)

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(出典): Dark Knight

You see, in their last moments, people show you who they really are.

ほら見ろ、最後の瞬間に人々の本性ってのが分かるのさ。

タイタニックに次ぐ興行収入。そして、悪役ジョーカーを演じたヒースレジャーが役を演じた後に、その役に染まりすぎて、自らも薬物中毒で死亡するといった問題作となったダークナイトもクリスフォーノーランの代表作です。内容はゴッサムシティで表は社長、そしてバットマンというダークヒーロとしての裏の顔を持つバットマンが、街の平和を守るもの。今作では、愉快犯ジョーカーとの戦いが行なわれます。

インセプション(2010)

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(出典): Inception

What’s the most resilient parasite?
An idea. A single idea from the human mind can build cities.
An idea can tranform the world and rewrite all the rules. Which is why I have to steal it.

もっとも厄介な寄生虫はなにか?
それはアイデアだ。頭の中のただ一つの想像が街を作り出す。
想像は世界を変え、ルールを書き換える。俺がそれを盗む理由はそういうわけだ。

主人公コブが持つ能力は、人の夢の中に潜っていけること。そして、その潜在意識から他人のアイデアを盗むのが彼の仕事でした。特殊な技術を持つ彼は業界から引っ張りだこになるが、ついに国際指名手配犯に。そこで、彼に任された最後のミッションはアイデアを盗むのではなく、潜在意識を植え付けるインセプションでした。どんどん夢の中に潜っていく世界観へと、引き込まれていきます。

トランセンデンス(2014)

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(出典): Transcendence

We’re not going to fight them, we’re going to transcend them.

彼らと戦うのではなく、超越していくのです。

シンギュラリティとも呼ばれる、テクノロジーの果てを意味する「Transcendence(超越)」。ウィルは量子コンピューター科学者として名を馳せていたが、講演中に反テクノロジーの集団に撃たれてしまう。助からないウィルの意識を、婚約者であるエヴリンはコンピュータにアップロードします。ウィルの意識は人工知能となり、エヴリンを助けるためにあらゆることをするが。それはやがて、人類の脅威として見られていくようになってしまいます。

クリストファーノーランの映画は、いつも最後に問いかけられます。具体的に、エンディングの真相を分からずじまいにしてしまい、ネットでコメントを呼ぶようなこともありますが、「この物語にしてあなたはどう思うか?」そんなメッセージをいつも感じます。

彼の作品に出てくる登場人物たちのような状況下におかれたら、自分だったらどうするのか。そんなことを感じさせてくれるドラマばかりです。

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