2度目、3度目の訪問での必須フレーズ~ビジネス英会話入門

ビジネス基本表現
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何か案件があると、取引先を訪問する回数を重ねながらだんだん話を詰めて行きます。その中でお互いに提案を変更したり、妥協しながら着地点を探ったりするのがネゴシエーションですね。

今回は、2度目、3度目と交渉が増えていくにつれて、相手とのやりとりの際に必要になる英語の表現を紹介します。

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1.これまでの経過を確認する

2度目以降の訪問では、これまでお互い話し合ってきたことについて同じ理解をしているか、最初に確認することが大切ですね。振り返りをする時には、次のような表現を使います。

Let’s go over〜

To make things go smoother, let's go over what we talked about last time.
 話をスムーズに進めるために、前回の内容を確認しておきましょう。

go overは、ここでは「繰り返し行う」や、学んだことを「復習する」という意味の使い方です。
他の動詞では、reviewも同じ意味になります。

Let’s review quickly what we talked about last time.

また、take a look at(〜をざっとながめる)も覚えておきたいです。これを使って

Maybe we should take a quick look at our previous discussion.
 前回の話し合いを簡単に振り返っておきましょう。

ということもできます。

Last time, I think you said〜

漠然と「前回の話」というだけでなく、もう少し具体的にポイントをしぼって「前回は〜でしたね?」と振り返る言い方もあります。

Last time, I think you said you would clear up the delivery issue.
 前回の打ち合わせでは、納品に関する問題を整理していただけるとうかがったと思います。

この時に単にyou saidだと決めつけてしまうような印象を与えるので、I thinkから始めることでソフトな感じになります。「私は〜と思います」ならば、万一理解が違っていたらおっしゃってくださいという気持ちが伝わるからです。

clear upは「片付ける」ことから「解決する」「整理する」という意味があります。日本語の「整理する」は、ふつうの会話では「整理整頓」というように物について言う場合がおおいですが、会社用語としては問題点をまとめたり、その解決策を示したりする時に使いますね。これらのどの場合にも英語のclear upは使うことができます。

(例)
 We have some paperwork that needs clearing up.
  片付けなければいけない書類がある。

 This discussion has cleared up the doubts we have had.
  この話し合いで、我々が抱いていた疑問が解消されました。

2.別の案を提示する

最初のもくろみ通り話が進められなければ、どこかで代わりの案が必要になります。代替案、代替手段にはalternativeという単語もありますが、better way(もっと良い方法)とかother possibility(別の方法・可能性)といった言い方もよく使われます。

better way / other possibility

I think there is a better way.
 もっと良い(うまい)やり方があります。

There is one other possibility.
 別の方法もあります。

この他にも、I have an idea.(考えがあります。)という簡単なフレーズを使ってもいいですね。

I have an idea. We can lower the price a little if you purchase some options at the same time.
 いい考えがあります。オプション品も同時にご購入いただければ価格を少し下げられます。

3.代替案を求める

反対に、相手の提案を少し変えてもらえれば先に進める、契約が可能になるということもあります。これも交渉の大切なテクニックなので、その時の言い回しも覚えておきましょう。

と言っても、先ほどのpossibility(possibilities)やalternativeなどは同じように使えるので、次のように言えば大丈夫です。

other possibility / alternative

Are there any other possibilities?
 他にはどんなことが考えられますか?

Your suggestion is very good, but I think it takes too much time. Are there any alternatives?
 大変良いご提案ですが、それには時間がかかりすぎると思います。他にはどのような方法がありますか?

別の案を求める時は、2番めの文のようにまず最初に今ある案を評価してからという順序がいいです。

improvement

「もっと良いものを」とはっきり求めたい時には、単にbetterを使うよりもimprovement(改善)を使った方がインパクトがあります。

Are there any improvements you can make?
 何らかの改善をしていただくことはできますか?

この場合も、やはり最初に相手を立てる一言を言ってからがいいです。

I think your solution is good, but it'll still be a little difficult to get an approval. Are there any improvements you can make?
 あなたのご提案(ソリューション)はいいと思いますが、承認を取り付けることがまだ少し難しいのです。何か改善を加えていただくことは可能ですか?

anything we can do

また、単に相手のアクションを求めるばかりではなく、こちらに協力できることがないかと尋ねるのもよい方法ですね。「何かできることはありませんか?」というフレーズを使います。

Is there anything we can do?
 何か私たちにできることはありますか?

I appreciate your plan, but is there anything we can do to make it more attractive?
 素晴らしいご提案をありがとうございます。ただ、もっと魅力的なものにするために私たちにも何かできることはありませんか?

といった流れで使うと良いでしょう。

4.折り合いをつける、妥協する

こうして、こちらも相手もいろいろな案を出し、検討した末に、お互いがどこかで妥協して歩み寄るということが多いと思います。

meet halfway

Do you think you could meet us halfway?
 妥協していただくことはできませんか?

meet 人 halfwayは、交渉などにおいて互いに「妥協する、譲り合う」という意味の熟語です。

 

They won't accept our proposal, but they may offer to meet us halfway.
  彼らはわれわれの提案を受け入れないだろうが、妥協するかもしれない。

 

その前の段階で、妥協する余地があることを相手に知らせるには、次のような言い方があります。

It’s not possible to …, but we can 〜
 …はできませんが、〜はできるかもしれません。 

 

It's not possible to cut the price, but we can cut the delivery time.
  価格を下げることはできませんが、納期を早められるかもしれません。

今回は、交渉の回数が増えるにつれて生じる、ちょっとかけひきめいた表現が中心になりました。ネゴシエーションに活かしてくださいね。

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