オーストラリア、クイーンズランド州ケアンズの学校事情

オーストラリアの中でもクイーンズランド州、そして、その中でもケアンズは、自然が豊かで、一世帯の子供の数が比較的多く、治安も良いので、小さな子供の成長に恵まれた環境と言えると思います。
最近では、日本の中学生や高校生のホームステイや留学だけでなく、親子で短期留学といった小学生やもっと小さな子供たちの異文化交流プログラムも見られるようになりました。
オーストラリアは、州ごとに教育制度が異なるので、ケアンズのある、クイーンズランド州の教育制度をご紹介しながら、ケアンズの子育て、学校システムの雰囲気をお伝えできれば、と思います。

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1.クイーンズランド州の学校システム

小学校前の幼稚園や保育園にあたる施設は、義務教育ではないのですが、一応、0歳から通えるday careから順番に学校システムを見てみると…

Day Care(デイケア) 0歳から5歳
義務教育ではありません。生後6週間くらいから5歳まで通えます。日本の保育園にあたる施設と言えます。
デイケアとは別にplay group(プレイグループ)という、赤ちゃんや小さな子供が週の決まった曜日に集まって遊ぶグループもそれぞれの地域のいたるところに存在します。デイケアは、子供を預ける施設ですが、プレイグループは、それぞれの子供の親が付き添う民間グループで、無料のことが多く、お母さん同士のおしゃべり、相談、などの時間ともなっています。


Community Kindergarten 4歳
こちらも義務教育ではありません。日本の幼稚園にあたるクイーンズランド州に認可された施設です。週に5日でなく、2週間に5日、例えば、今週は、火曜日と木曜日、来週は、月曜日と水曜日と金曜日、というように、毎日通うわけではないので、両親共働きの家庭では、小学校に入学するまで、デイケアに通う子供たちも多いです。

Prep Year(プレップイヤー) 5歳
プレップと呼ばれ、「小学校に入る前段階」という意味です。義務教育ではありませんが、プレップは、小学校内にあり、簡単な算数や国語につながるような基礎、ソーシャルスキルや運動能力も練習するので、多くの子供たちが、学校に慣れる意味でもプレップに行きます。

Primary School(プライマリースクール) 6歳
義務教育です。日本の小学校にあたります。1年生から6年生まで通います。日本と異なり、音楽や体育、外国語は、クラス担任でなく、教科担当の先生が教えます。

Secondary School(セカンダリースクール)
義務教育です。7年生から12年生まで通います。「ハイスクール」という呼び方が一般的です。senior yearsと呼ばれる、10年生から12年生の時期は、ハイスクール卒業後、進学希望の生徒には大切な時期とされているので、7年生から9年生が日本の中学校のような、そして、10年生から12年生が日本の高等学校のような位置づけと言えます。

小学校から合わせて、12年の義務教育を修了すると、Queensland Certificate of Education(QCE)という、日本の高校卒業資格にあたるサーティフィケイトがもらえ、その後、専門学校にあたるTAFE(テイフ)や大学に進学したり、就職します。

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2.学年の始まりが異なるので、ややこしい!

日本では、桜の咲く4月が新学年のスタート時期ですが、クイーンズランド州では、1月がスタートです。
日本では、4月が新年度なので、4月1日生まれの子供から3月31日生まれの子供たちが同じ学年のクラスにいますでしょう?
クイーンズランド州では、1月から学校が始まりますが、年度は7月1日始まりで、6月30日が終わりなので、なんともややこしい…クイーンズランド州では、子供が「6歳6ヶ月」になったら、義務教育(プレップでなく小学校)を受けなければならない、としているのですが、基準となる年齢の境を考えるのが難しいですよね(笑)。「その年の6月30日までに満5歳になっている子供は、翌年の1月から小学校に通う。」ということになります。
そのため、4月から6月に生まれたケアンズの子供は、日本の学校と学年が違います。
筆者の娘も5月生まれの7歳なので、日本では小学校1年生、4月から2年生ですが、ケアンズでは、小学校2年生、そして、1月に学年が変わるので、5月に迎える8歳のお誕生日を待たずして、1月から3年生として学校に通っています。

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3.公立か私立かという選択

ケアンズにも公立の学校、私立の学校がそれぞれにいくつかあります。公
立の学校は、state schoolと呼ばれ、学区内に住む子供たちが優先的に入学できます。学区外の居住者も入学を希望することができますが、早めに登録をして、長いウェイティングリストを経て空きがあれば入学できます。そのため、筆者の知り合いの中には、特定の公立の学校に入りたいがために学区内に引っ越した家族もありました。
公立の学校であれば基本的に無料ですが、私立の学校private schoolは有料です。
公立の学校にしても私立の学校にしても、選択の際、日本のように「偏差値」のような数値で明確にわかる選択方法があるわけではありません。
周りの人の「評判」というとても曖昧な要素による選択が強いように思います。
その次に、宗教や授業料、家から近いか遠いかなどの要素も考慮に入れられます。私立の学校の授業料は、それぞれ異なりますが、学校の送迎は、両親が車で送り迎えすることがほとんどなので、授業料の高い学校には、お値段高めの車がお迎えに来ますし、家庭の収入でも学校の選択は異なると思います。
そして、カトリックの学校やプロテスタントの学校もあり、日本よりキリスト教色が強めだと思います。宗教の授業もあるし、宗教に関連した行事も多いです。ただ、キリスト教徒でないと入学できないわけではありません。筆者の娘もカトリックの学校に通っていますが、入学前の面接でも、「いろいろな宗教、いろいろな民族背景の子供たちが通っていますが、カトリックの学校なので、カトリックの教えに基づいて、宗教の授業や行事が行われます。そのことにはご理解いただけますか。」という確認を受けただけでした。キリスト教徒でないことは問題にされません。

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4.小学生なのに留年?!

筆者の娘が、まだ小学校準備段階のプレップに通っていた頃のことです。さあ、1年プレップも終わって、晴れて1年生に進級!というとき、同じクラスの男の子がもう1年プレップをする、つまり、留年になったというのです。確かにとてもやんちゃな子で、先生泣かせのいたずらっ子ではありました。しかし、オーストラリアでは、飛び級は認められていないので、1年も留年するとは、その子の一生に関わる大変な汚点では?!と、日本育ちの筆者は思ったものです。
ところが、当の本人や親御さんは、そのようには考えていない様子。子供の成長に合わせて、もう1年繰り返し学んだ方が良いのなら、それもまたよし、といった雰囲気でした。
確かに、幼稚園に娘を通わせていた時も、娘より年上の子供が同じクラスにいました。親御さんの「うちの子にはまだ幼稚園に入る準備ができていない」というご判断で、1年遅れて幼稚園に入ったのだそうです。なんでも
先取りを良いことと考えがちな日本の教育方法と少し違いますね。

慌てず、個人の進歩に合わせて進む、他の人に流されない学習方法にも、オーストラリアらしさが表れているのかもしれません。

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