オーストラリアの郵便局に見るのんきぶりと心優しさと郵便局での英語表現

オーストラリア
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筆者は、仕事柄、郵便局を利用する機会が多いのですが、郵便局でもオーストラリアののんびりぶりを垣間見ることができます。

土曜日は限られた郵便局だけが午前中のみ営業しており、日曜日はお休み、郵便物の配送は、土曜日も日曜日もないので、週末たまった郵便物に手こずるのか、自ずと週明け月曜日の配達は遅くなりがちです。

サービスが高いとか低いとか議論する前に、そもそも、オーストラリアには、「サービス」という概念がないように思います。

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1これまでにあったオーストラリア郵便局エピソード

・「今日は、オーストラリア郵便のコンピュータのシステムがダウンしているので、一切郵便発送など料金のかかる業務を受け付けられません。」という事件が前触れもなく発生し、2日ほど続くけれど、それが何か大きなニュースになることもなく、ケアンズライフは、何事もなかったかのように続く。

・発送したはずの小包が、なぜか数日して元の差出人に戻ってくる。郵便局に問い合わせても、小包を差出人に戻したのは他都市の職員で、原因はわからない、もう一度送ってみましょう♪と屈託のない笑顔。

・筆者は、郵便局で小包を発送するたびに、ビジネスアカウント用のバーコードカードをスキャンしてもらってから発送するのですが、もう何年も同じ方法で、ほぼ毎日小包を発送しているのに、いつもの係りの人でない人が担当すると、平気で「そのカードは何ですか?」と聞かれ、どう使うものなのか、一から説明しなければならない。

オーストラリアで働いている人は、郵便局に限らず、「組織で働いている」という意識があまりありません。
郵便局に何か問い合わせをするときも、「私は、その件について、担当しなかったのでわかりません。」という回答が多いのです。

「私だって、あなたのせいじゃないことくらい、わかってますよ。でも職員の一人として、ここは、(心になくても)すみませんと一言加えて、なんとかしようと手伝ってくれても良いのでは?!」
と、日本育ちの筆者は思ってしまいます(笑)。

そして、アルバイトにしても正社員にしても、オーストラリアでは、日本のような徹底した研修がないのだと思います。日本では、アルバイトの人でもしっかり決まったあいさつ、対応が徹底されていますでしょう?
オーストラリアでは、別に笑顔で対応しなくても良いですし、あいさつも自己流です。対応できなくても咎められることもありません。

考えてみれば、オーストラリアは、とても働きやすい国かもしれません。

2サービスや研修が徹底していないからこそ触れられる本物の優しさ

オーストラリアでは、職員の研修が徹底していないので、ひどく不機嫌な係りの方に出会うこともありますが、その代わり、そういった環境で出会った親切な係りの人は本当に親切な人です。

幾つかエピソードをご紹介しましょう。

・以前、追跡番号のある小包なのに追跡もできず、行方不明になったことがありました。郵便局の方の話によれば、追跡は、各地点でそれぞれの係りの職員が小包をスキャンすることで成り立っており、そのスキャン忘れによって、追跡が更新できないこともあるのだそう。
「まったく、何考えてるのかしら!大切な仕事なのに忘れてしまうなんて!」
と、ご自身も同じ郵便局という組織に属していることも忘れ、一緒に怒って、一緒になんとかしてくれようとしました(笑)。

・ケアンズの燦々と照る太陽を毎日浴びているからでしょうか。財布を忘れて郵便局に出かけてしまったことがありました。
小包を発送しようとカウンターでお金を払おうとしたところ、財布がないことに気がつきました。もう小包にはラベルも貼ってあり後戻りできません。正直にお財布を忘れてしまったことを伝えると、特にびっくりする様子も見せず、
「じゃあ ここに保管しておくから、お金持ってきたら声かけて。」
と、さらりと対応してくれました。
馴染みの(?)郵便局常連客なので信用してもらえました。

・あるとき、もうすぐ飛行機に乗って出かけなければいけないのに、小包も発送しなければならない、という事態に遭いました。
小包がたくさんあったので、全部スキャンして、料金を計算して、お支払いを済ませる時間がありませんでした。
そんなときも郵便局の方が助けてくれました。
「小包は、ちゃんと発送するから、任せといて!帰ってきたらお金を清算すればいいから!」
えーっ!それはいくらなんでも申し訳ない、ということで、お金を多めにおいて、お願いしました。後日、お礼も言いたくて郵便局に行くと、その時の係りの人がちゃんとおつりもとっておいてくれました。

郵便局に限りませんが、オーストラリアで、親切な「働いている人」に出会うたびに思います。
私たち日本人は、どんなビジネスでも、最低でもスタンダードなレベルまでサービスの質を保つことには徹底して訓練されているけれど、とかく機械的になりがちで本物の心のこもったサービスに出会いにくい気もします。
どんな大きなビジネスだって、元を正せば、個人と個人のつながりが作り出したもの。
本当の優しさでつながっているオーストラリアのビジネスには、学ぶところも多いです。

3オーストラリアの郵便局で英語を使ってみましょう!

郵便局でも、オーストラリアの人の温かさに触れられます。
観光でいらっしゃった場合は、きっと、旅のハガキや小包を発送する場合に郵便局を利用する場合が多いかもしれませんね!

もし切手が買いたいのなら、
-Could I have a stamp please?
でOK!Could I have-?は、何か買いたいときに便利です。
1ドルの切手が買いたいなら、
-Could I have a one-dollar stamp please?
2枚1ドル切手が必要なら、
-Could I have two one-dollar stamps please?
となります。
しかし、きっといくらの切手が必要かわからない場合が多いと思うので、そんなときは、

-Could I have a stamp for this letter to Japan please?
「この日本に送る手紙用に切手をください。」

で大丈夫!

小包が送りたいのなら、

-I would like to send this to Japan.
(これを日本に送りたいのですが)

オーストラリアから日本へ小包を送るには航空便のみですが、いろいろな種類があります。
Economy Air 2キロまで $14.39〜(2017年3月時点の値段です。半年ごとくらいになんらかの値上がりが起こっているように思います・・・) 追跡不可
配送の目安–週末や祝日を除く9日

Standard 20キロまで $22.26〜 追跡可能
配送の目安–週末や祝日を除く7日

Express 20キロまで $41.06〜 追跡可能
配送の目安–週末や祝日を除く4日

Courier 20キロまで $81.06〜 追跡可能
配送の目安–週末や祝日を除く2日

もしeconomy airで小包を送りたい場合、

-I would like to send this to Japan by economy air.
となります。

*旅の途中で不要になった身の回りのものやお土産を郵便局から日本に発送することは可能ですが、その場合、小包の外装に「別送品」または、「unaccompanied baggage」の記載と帰国時に携帯品・別送品申告書2通の提出が必要になりますのでお気をつけください。
詳細は、税関サイトをご参考にされてください。
http://www.customs.go.jp/tetsuzuki/c-answer/keitaibetsuso/7102_jr.htm

郵便局で、待っている人の列などができていようものなら、それもまた、現地の人とおしゃべりができるチャンスです!
と、思えるようになったら、それは、ケアンズ人の仲間入りです(笑)。
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