ラテン系に負けない!語学留学を充実させるために

文化の違い
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2000年代、英語圏アイルランド共和国に、複数回留学経験があるものです。
この国の英語はいわゆる「英国の英語」ではなく、独特の言い回しやアクセント・発音、また国語のゲール語から派生している語も多くあるので、日常生活では「?」と思うことも多くあります。
ですが数多くある語学学校では、いわゆる標準英語を学べるため、英会話学習に関しては支障はありません。
ただ、生徒という「顧客」にややクセがあるように思われます。
ポンド使用の英国と違い、両替なしにユーロを持ってこれる欧州からの学生が多いのです。
特に夏期ともなれば、フランス・イタリア・スペインといった、ラテン各国からの学生であふれかえります。
彼らは親しみやすく、実は結構真面目なのですが、ひとつだけ困った共通点があります。

それは「辞書を使わないこと。」授業の中でわからない語があれば、日本人なら陰でささっと辞書をひくところを、彼らは講師に堂々と尋ねるのです。
「●ってどういう意味ですか?」と。
書物を繰るより(あるいは電子機器を使うより)、口を回して聞いたほうが手っ取り早い、という彼らの言い分はいいとして、講師を辞書代わりにすると当然、授業はしばしば中断されます。
私ははじめ、彼らの態度にむっとして、集中力が乱されるたびにイライラしていました。

一般的に同じレベルのクラスでも、語彙の量でみると、あまりスムーズにしゃべることのできない日本の学生のほうが、ベラベラと考えるより先にしゃべっているラテン系学生よりは多く知っている場合が多々ありますので、特徴と思えないこともないのですが…。

この傾向は、初級から中級のクラスに多くみられ、上級になるにつれてそういった「辞書的」質問はなくなっていきます。
せっかくの語学留学、少しでも多くを学んで充実を深めるためには、やはりある程度のレベルに到達してからかの地を踏む方が、より効果的なのかと思います。

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