外国人と居酒屋に行ってみよう その2

こんな時にこんなフレーズ
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外国人に大人気の日本文化が「居酒屋」です。さあ、外国人のお知り合いを連れて一緒に飲食体験をしてみましょう。

さあ、オーダーしてみよう

あなたはふだん、居酒屋ではどんなものを注文しますか?
特段のこだわりがない限り、注文内容は和洋折衷になっていることが多いと思います。刺身も頼めばコロッケも頼む、日本酒にウィスキーに、気づかないうちにそうなっているものです。
さて、外国人のなかには、居酒屋メニューに載っているもののすべてが日本食だと思い込みを抱いている人もいるかもしれません。
フライドポテトなんかは明らかに西洋のものだと瞬時に理解してもらえそうですが、「豚キムチ炒め」「マカロニサラダ」ほかに「チャーハン」などは今となっては日本人の常食といえど、もともとのルーツは違いますからね。このあたり一言添えてあげれば親切です。

・Fried rice is originally Chinese dish, but it is so popular with Japanese people now.
(チャーハンはもともと中華料理ですが、日本人にはもう日常的な食べ物なんです)
・Mentaiko-Pizza is one of Japan’s variation of Italian Pizza.
(明太子ピザはイタリアのピザを日本流にアレンジしているんです)

焼き魚が人気高し

居酒屋には、さまざまな魚のメニューがあります。刺身のように「生」で食べるのも1つのチョイスですし、西京焼きのようにして「焼き」で食べるのもいいですね。ししゃもの唐揚げのように「揚げ」で食べてももちろんおいしいですよね。
さて、外国人に大人気な魚のメニューは何かご存じでしたか? 実は「ほっけ焼き」なんです。大きく見た目がゴージャスなのと、脂が乗っていて身離れがよいので箸でも食べやすいのが人気の理由です。もともとシンプルな塩味がついていて、好みで醤油をかけるというのも、またその人気を支える理由の1つです。
西京焼きだとちょっと味が濃すぎる、コスパが悪い、などの理由であまり人気上位には入ってきません。同じように、「はたはた焼き」や「ししゃも焼き」も人気ですが、頭からガブリと食べることが苦手な人はやはり「ほっけ焼き」に流れる傾向にあります。
スマートに食べたい欧米人女性はまず頼みません。逆に、アジア人のなかでは「さんま焼き」なんかも人気です。箸さばきのハードルが高いメニューですが、自国でふだんから魚を食していればなんてことないのでしょう。

日本人が海外旅行で白身魚をオーダーすると、高額になるケースがほとんどですよね。物価が低いはずの中国や東南アジアでも、一匹まるごと魚を頼めばずいぶんと値がはります。
低価格でほっけのような大きな魚が1枚ペロンと出てくるのは、外国のレストンランでは信じられないことのようです。ゆえに、この「ほっけ焼き」は価格以上の価値があるわけで、コスパ重視派にとってもインスタ投稿族にとっても実はと~ってもありがたい食べ物なんですよ!

・This is simply seasoned by salt, so please just try a bite.
(これは塩で味付けがしてあるだけです。食べてみてください。)
・If you want some flavor, add this red chili powder “Shichimi.”
(もう少し変化が欲しいなら、この唐辛子をどうぞ。「七味」っていうんです。)
・I’ll take care of the fish. You don’t have to worry about how to handle it, I can give you in flakes.
(私がやりますから心配しなくていいですよ。魚はフレーク状にほぐしてあげますから。)

日本酒は「酔いすぎ」に注意

さて、日本酒や焼酎、それに泡盛…これらは日本ならではのお酒ですが、ここで特に注意すべきは日本酒です。
Sake という語がそのまま外国でも通じてしまうほど日本酒というものは世界的にも認知が高まっているので、ぜひトライしてみたいという外国人も多いことでしょう。
冬場ならば熱燗にして、すするようにしてチョビチョビ飲みます(=sipと言います)からあまり心配ありませんが、冷酒の場合は思いのほかさっぱり口当たり良く進んでしまうので、どうしても overdrinking になりがちです。
アルコール度数はワインと同じで15%程度であることをきちんと告げ、節度ある酒量となるようにあなたがリードしてあげてくださいね。翌日二日酔いでホテルにこもるなんて、観光客であればなおさらかわいそうです。貴重な滞在日数がこんな理由で潰れてしまっては絶対にいけません…!

・Sake is almost the same alcohol percentage as wine, 15%.
(日本酒は、ワインとだいたい同じアルコール15%です。)
・You can order some cold beverage such as Oolong tea, Jasmine tea, Green tea…There are also many choices in non-alcohol drinks.
(ウーロン茶やジャスミン茶、それに緑茶など、ほかの冷たい飲み物も頼めますよ。ノンアルコールだって種類が豊富です。)
・It might be good for us to stop here.  Sake works gradually and gradually and it’s usually too-much drinking when you find.
(もうここらへんでやめておきましょうか。日本酒ってジワジワときいてくるんですよ。気づいたときには飲みすぎているなんてことがよくあります。)

外国人男性も梅酒が好き

さて、日本人のあいだでは女性にファンが多い梅酒。実は外国人には男女問わず人気があります。飲み方もさまざまで、ソーダ割りにして最初の一杯としてゴクゴクと喉ごしを楽しむ人もいれば、デザート酒のようにストレートで楽しむ人もいます。
最初から最後まで梅酒のバリエーションで通す外国人女性客もいるくらいです。

それもそのはず、日本のビールは苦みがあるんです。筆者としてはこのなんともいえない複雑な味がたまらなく愛おしいのですが、外国人のなかには味が気になってジョッキ1杯を飲み干すことができない人すらいます。最初の一杯が苦痛なのはかわいそうですね。
この苦みになじめないとなると、やはり現実的なチョイスは「○○のソーダ割り」です。これらに、通常だとビールが担っているrefreshing 系の代役をこなしてもらうしかありません。レモンサワーやライムサワーもrefreshing系に属しますが、梅酒ソーダ割りはほのかな甘みも手伝って人気急上昇中です。
中国からお越しのお客さんであれば、同じ梅酒のある文化ですから、深い梅酒トークができそうですね。

・How would you like your Umeshu? Mixed with soda? Water? Or on the rock?
(梅酒はどうやって飲みますか? ソーダ割り? 水割り? それともロックで?)
・You can eat the plum at the bottom of the glass if you like. But as you know, it’s sour.
(グラスの底に入っている梅は食べられますよ。酸っぱいですけれどね。)

ラストオーダーと食後の熱いお茶

さて、楽しい時間もいつかは終わりが来るものです。次の日に酔いを持ち越さないためにも、どこかで「最後の一杯」と区切りをつけなくてはいけませんね。無理に注文しなくても、日本ならば熱いお茶が無料で提供してもらえることも告げてあげましょう。さあ、次のようにクロージングしましょう。

・It’s almost time for the last order now. What do you want for the last one?
(もうラストオーダーの時間ですね。最後に何がいいですか?)
・Shall we have complimentary hot tea?
(無料サービスの熱いお茶にしますか?)
・I can get you a glass of water for refreshing.
(さっぱりしたいなら冷たい水でも頼みましょうか?)

外国人を慣れない居酒屋でアテンドするのは大変かもしれませんが、あなたにとってかけがえのない異文化交流になること間違いなしです。チャンスがあればぜひ一緒に出かけてみてください。

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