難関大学の入試問題~英作文(東京大学2016年入学試験英語)

今回は、東京大学2016年入学試験英語の問題のひとつをご紹介します。

今回紹介する問題は、英文を読んで、それに引き続き、結論となるべきパラグラフを50から70語の英語で作成するという、一種の英作文です。
まずは先行する二つのパラグラフを読んでみましょう。

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パラグラフ1

In order to study animal intelligence, scientists offered animals a long stick to get food outside their reach.
It was discovered that primates such as chimpanzees used the stick, but elephants didn't.
An elephant can hold a stick with its trunk, but doesn't use it to get food.
Thus it was concluded that elephants are not as smart as chimpanzees.

動物の知性を研究するために、科学者は動物に彼らの手の届かないところにある食物を取るための長い棒を与えた。
チンパンジーのような霊長類はその棒を使うが、象は使わないということが分かった。
したがって、象はチンパンジーほど賢くないと結論づけられた。

– primates:霊長類
– trunk:象の鼻

パラグラフ2

However, Kandula, a young elephant in the National Zoo in Washington, has recently challenged that belief.
The elephant was given not just sticks but a big square box and some other objects, while some fruit was placed just out of reach above him.
He ignored the sticks but, after while, began kicking the box with his foot, until it right underneath the fruit.
He then stood on the box with his front legs, which enabled him to reach the food with his trunk.

しかし、ワシントンの国立動物園の若い象、カンドゥーラは最近この説に挑戦した。
その象は棒だけではなく大きな四角い箱やその他の物を与えられ、果物が彼の頭上の届かないところに置かれていた。
彼はしばらくして、棒は無視したが、その箱を足でけり始めた、そうしてその箱はちょうど果物の真下に来た。
彼はやおら前脚をその箱に乗せると、鼻でその果物に届くことができたのだった。

– belief:信念、確信、信仰、説
– underneath:真下
– which~:関係代名詞の継続用法です。whichの先行詞はthe boxと考えてもいいでしょうし、また箱に前脚を乗せたということと考えてもいいと思います。

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解答例1

結論となる第三段落を考えまてみましょう。
まずは、その象の行為が科学者の説を覆したという結論です。

kandula's behavior overturned the conclusion elephants aren't as smart as chimpanzees.
Although elephants cannot use a long stick to get food outside their reach, they can get food by using other objects.
For studying animal intelligence, scientists should offer animals several objects such as long sticks, big square boxes and some others.
Animals that are intelligent enough can choose objects which they can use to get food outside their reach.(70語)

-若い象のカンドゥーラは、象が道具を使わない、したがって象はチンパンジーほど賢くないという研究結果をくつがえしたということです。
棒こそ使わなかったものの、そのほかの物を利用して、食物を手に入れました。
動物の知性を研究するためには、科学者は棒のみならずそのほかの物を動物に与える必要がありました。
知性のある動物は使う道具を適切に選ぶことができるという結果を示したのでした。

解答例2

違う結論も考えてみます。
長い棒を使うのと、台に足を乗せることが同等のことかという疑問を呈してみたいと思います。

This dosen't prove elephants are as smart as chimpanzees. 
Chimpanzees can use a long stick which is only one item provided. 
Being given other tools, they may use them to get food in a proper way. 
However the elephant can only use a big box among some tools as a step to reach.
It shows elephants' intelligence but it dosen't show their intelligence is the same as chimpanzees.  (68語)

-この試みは象がチンパンジーと同様に賢いことを証明してはいない。
チンパンジーは与えられた唯一の道具の長い棒を使うことができる。
もしチンパンジーが他の道具を与えられれば、それを適切に使用して食物を手に入れるだろう。
しかしその象はいくつかの中から大きな箱のみを踏み台として使ったに過ぎない。
象が何かの道具を使えることは示せたがその知性がチンパンジーと同等だとは示していない。

解答例3

知性と寿命の長さという観点からも考えてみましょう。

Elephants aren't as smart as the primates that can break shells by stones or wash potatoes in water with their hands even if elephants can use a big square box.
However elephants have more than sixty-year average length of life and it's more than ten years longer than chimpanzees. 
Intelligence is for keeping lives longer but cynically length of life depends on the size of their bodies in reality.(68語)

-いかに大きな四角い箱を使えたとはいえ、象が、手を使って石で貝殻を割ったり、水で芋を洗ったりできる霊長類と同じように賢いとはいえない。
しかし、象の平均寿命は60年を超え、それはチンパンジーの平均寿命よりも10年以上も長いのだ。
知性とは生存をより長く持続するためのものだが、皮肉なことに実際には体の大きさの方が寿命の長さには必要なことなのであった。

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まとめ

今回ご紹介した入試問題では、与えられている二つのパラグラフから導かれる論理的な結論を示し、それを英文で正しく記述することが求められていました。
英語の試験ではありますが、半分は国語的といいますか、論理学的な思考が要求されています。

この様な問題では、正しい結論は何かを問われているわけではありませんから、自分が英語にして書きやすい内容を考えて、記述していくのがいいのではないかと思います。
語数を制約されている場合は、その制限に収まっていないと減点となると思いますので、気をつけましょう。

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