英語のスピーキングに後置修飾を使ってみよう

英語は後置修飾、後ろに修飾や説明のための語句をつけるかたちで展開していく言語です。具体例を参考にしながら、理解を深め、実際のスピーキングやライティングに使いこなせるようにしていきたいと思います。
スピーキングでもライティングでも後置修飾を使えるととても自然な英語になります。
日々の勉強でも、後置修飾についてしっかり取り組んで、英語の能力を高めていけるといいとおもいます。

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Powerful M6.7 earthquake

最近発生した大災害に関する新聞記事の見出しを例にして考えてみましょう。修飾句の置かれる位置についての日本語と英語の違いがよく現れています。

読売新聞  https://www.yomiuri.co.jp/stream/?id=09537

「北海道で震度7の地震、厚真町で大規模な土砂崩れ」

  
ジャパンタイムズ
https://www.japantimes.co.jp/news/2018/09/06/national/powerful-m6-7-earthquake-hits-hokkaido-no-tsunami-alert-issued/#.W5RTyST7TIV
「Powerful M6.7 earthquake rocks Hokkaido, causing massive landslides」

全く同じこと、大地震が発生して災害が発生したということ、を述べていますが、語順が違います。

日本語では修飾語が先に来て、大事なこと本当に述べたいことはその後に置かれています。
「北海道で(修飾語)、震度7の地震(本当に述べたいこと)。」

英語では大事なことや本当に述べたいことが先におかれます。
「Powerful M6.7 earthquake(本当に述べたいこと)、 rocks Hokkaido(修飾語:正確には動詞と目的語)。」

日本語では書くときも話すときも、前置き(修飾句)を置いてから、大事なことや本当に述べたいことを書く、話すということになります。聞く側も重要なことは最後に話されることを理解していますから、話し手が最後まで何をいうのかしっかり聞いてくれます。

英語では反対に、大事なことや本当に述べたいことを先に書く、話すこととなっていて、それらについての説明、修飾は後ろからできることなります。その大事なことや本当に述べたいことについて、それが具体的にいつどこであるいはどのようにということをあとから付け加えていくわけです。
それが後置修飾です。

見出しに続くリード文を比較してみましょう。

読売新聞
6日午前3時7分頃、北海道南西部の胆振(いぶり)地方を震源とする地震があり、厚真町で震度7、安平(あびら)町で震度6強、新千歳空港で震度6弱を観測した。
震源に近い厚真町では吉野地区などで大規模な土砂崩れが発生。
町によると、住民計35人が行方不明や連絡がとれない状態になっており、道警が捜索している。
ジャパンタイムズ
At least nine people are dead and 31 unaccounted for in Hokkaido after a magnitude 6.7 earthquake - reaching the maximum 7 on Japan's seismic intensity scale in some areas - caused landslides that engulfed houses early on Thursday.

日本語表現では、
日時→場所→出来事→規模→状況→人的被害

英語では、
人的被害→場所→出来事→状況→日時

となっています。
人的被害が発生していることがもっとも重要であるということは変わりませんが、語順の違いにより、このようになります。英語では前置詞や動詞の過去分詞あるいは関係代名詞で修飾されるために、修飾語・句が後ろに置かれます。

このリード文を詳しく見てみましょう。
9人が死亡したという重大事について、後ろから、その原因、発生場所、発生時などの説明が記述されています。

At least:少なくとも
nine people are dead:9人が死亡
and 31unaccounted for:そして31人が行方不明(省略せずに記述すると and 31 people are unaccounted for )
in Hokkaido:北海道にて(前置詞inによる後置修飾です)
after a magnitude 6.7 earthquake:マグニチュード6.7の地震の後で(前置詞afterによる後置修飾です)
-reaching the maximum 7 on Japan’s seismic intensity scale in some areas-:ある観測地点では日本の震度で最大7にまで達した(現在分詞reaching、前置詞on、inによる後置修飾です)
caused landslides:土砂崩れを発生させた(過去分詞causedによる後置修飾です)
that engulfed houses:家々を巻き込んだ(関係代名詞that節による後置修飾です)
early on Thursday:木曜日早朝に(前置詞onによる後置修飾です)

この短い文の中に、後置修飾が8箇所使われています。9人が死亡したという事実についてなぜそうなったかということをこまかく後ろから説明しているのです。

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Naomi Osaka of Japan kisses the U.S. Open trophy

上で紹介したトピックスは辛い出来事でしたので、今度は幾分か楽しくなるような例をご紹介しましょう。

https://www.japantimes.co.jp/sports/2018/09/09/more-sports/tennis/naomi-osaka-tops-serena-williams-u-s-open-final-becomes-first-japanese-grand-slam-singles-champion/#.W5RrqST7TIU

Naomi Osaka of Japan kisses the U.S. Open trophy after beating Serena Williams of the U.S. in the women's final on day 13 of the 2018 U.S. Open tennis tournament at USTA Billie Jean King National Tennis Center. 
「日本の大坂なおみ選手が、USTAビリー・ジェーン・キング・ナショナルテニスセンターにおいて2018年USオープンテニス選手権大会の13日目におこなわれた女子決勝にてアメリカのセレナ・ウィリアムズ選手を破り、その後で、USオープントロフィーにキスをしている。」

この文章は、表彰式において授与された優勝トロフィーにキスしている大坂選手のジャパンタイムズの写真のキャプションです。
この短いキャプションにおいても6箇所で前置詞による後置修飾がなされています。

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会話における後置修飾

前置修飾が基本である日本語とは語順が違って難しいなと思ってしまいますが、考え方を変えますと、英語においては、一番言いたいことを先に言って、そのあとからそれを説明するために伝えたいことを付け加えていけばいいということになります。

文章で書くときは、前置詞や関係詞を使って正しく表現しなければなりませんが、口頭にて伝えるときは、そのへんのこと、つまり正しい前置詞を使うことあるいは正しい関係詞をつかうことができなかったとしても会話は十分に成り立っていきます。

次の会話文を、話している内容としてお読みください。

Boss:I've heard your baby was born, congratulations!

You:Thank you very much. (It was) born last night, who is a boy, weighting 3000g, of course very healthy and Nancy too, not named yet.

上司:子どもが生まれたんだって、おめでとう!
あなた:ありがとうございます。昨夜生まれました、男の子で、体重3000グラムで、もちろん健康状態は良好で、ナンシー(妻)も大丈夫です。名前はまだなんです。

これを文章で正しく書いてみますと、
Thank you very much. A baby was born, who is a boy, very healthy, has 3000g weight last night and no name yet. Nancy is also very fine.

もうひとつ例をあげてみましょう。

Teacher:Tom, why didn't you do the homework?

Tom:Sorry, the reasons I forgot it were (that) I had to play with Jim and watch a favorite cartoon on TV and eat dinner and take bath yesteray after school. 

Teacher:Nobody can understand your excuse.

先生:トム、どうして宿題をしなかったの?
トム:ごめんなさい、忘れた理由は、昨日は帰ってから、ジムと遊ばなきゃならなかったし、好きなマンガのテレビもあったし、ごはんも食べなきゃならなかったし、お風呂も入ったからです。
先生:何の言い訳にもなっていませんね。

二つ目の例は、後から後からいくらでも理由を足すのに便利な言語だということを示しています。

まとめ

後置修飾ということについていくつかの例を用いて少し詳しく説明してみました。
英語の会話においては、日本語と違って最も伝えたいことを最初に話すということを心がけるといいと思います。そして、その説明や理由はそのあとにいくらでも付け加えることができますし、慣れていけば、正しい前置詞や、関係詞を使うこともできるようになるでしょう。
もし、間違えた、と思ったら言い直せばいいだけのことです。それが会話のいいところです。

会話で後置修飾を使うということも、意識して実践していくことで身についていきます。
また、自分が意識することで、相手も後置修飾を使っていることをより理解できるようになりますから、聞き取る力も磨かれます。頑張っていきましょう。

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