日本の食文化を外国人に説明してみよう(和風スイーツ編 まんじゅう、あんみつ、かりんとう)

こんな時にこんなフレーズ
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こんにちは。前記事に引き続き、外国人に日本のスイーツである「和菓子」を紹介するときのコツを共有してまいりたいと思います。

その①まんじゅう

 読者のみなさんは、これまで数えきれないほどのまんじゅうのバリエーションをご覧になってきたことかと思います。生地の厚みに味付けに、中に入っているものまで、実にさまざまなものがあります。ほとんどのメーカーが1個ずつ個包装にして提供しているので、通りがかったときに「ではお試しに…」と気軽に1個買いできるのがいいですね。お手頃なものだと1個100円、高くても200円程度なのもうれしいですね。外国人におすすめしやすい和菓子の1つと言えます。

・Manju is a type of Japanese confection. Majority of them are round shape, but there’re many different variations in shape and size. Also, the ingredients are different.
(まんじゅうとは、和菓子の種類の1つです。ほとんどが丸型ですが、形とサイズにはいろんなバリエーションがあります。中身だって異なります。)

・Actually Manju came from China long ago, and developed in Japan with our own preferences.
(実はまんじゅうは古くに中国から伝わり、日本人の好みに合わせて独自に進化を遂げました。)

・Popular products often have “anko” (read bean paste) in them. This is quite a safe gift choice when you don’t know the best item for your business client.
(人気商品はよく中にあんこが入っているものです。仕事のクライアントへの手土産に何を選んだらよいかわからないときには、これが極めて安全と言えます。)

・Manju can be an regional special gift. Each region has their own filling. For example, Okinawa Manju has purple-colored sweet potato paste in it instead of anko. 
(まんじゅうは地域特産ギフトにもなります。土地ごとに詰め物が違うんです。たとえば沖縄のまんじゅうには、あんこの代わりに紫いもの練ったものが詰められています。)

・These days we have some hybrid products such as chocolate Manju, a half Japanese and half Western style. 
(最近ではチョコレートまんじゅうのように和洋折衷の商品も出てきました。)

・In summer time, “Mizu Manju” is lined up in the show case at confectionary shops. It looks like a jelly and it actually doesn’t taste heavy. People like to buy it for summer gift.
(夏季には和菓子店のショーケースに「水まんじゅう」が並びます。ゼリーみたいな見た目で、実際に味わいもさらっとしています。人々が好んで夏のギフトに買うものです。)

その②あんみつ

あんみつは、どこかで買うというより和喫茶で食べるほうが、外国人の抱いているイメージにぴたりと当てはまるでしょう。先ほどのまんじゅうに比べて少し値段が張ります。一人前がだいたい600~1,000円といったところです。
筆者のガイド現場では、食べ残しのリスクも考えて、外国人カップルのお客様には「2人でシェア」をおすすめすることが多いです。寒天や添え物のみかんはたいしてお腹いっぱいになる代物ではないんですけれど、要はあんこが鬼門なんですね。男性のお客様はやはり「うっ!」と一口でダウンします。(これはお国柄の問題ではないのでしょうね。)白玉も、お店によっては何個もポンポンと気前よく入れてくれますから、これでずいぶんお腹が膨れてしまいます。このあとすぐにおいしい寿司が待っているのに、なんてときは、餅系のものを食べすぎないようにガイドはよく注意を促します。

・Anmitsu is served like a sandae. We eat this with a spoon or fork. Some travel guide books call it “Japanese sandae” or “Japanese parfait.”
(あんみつはサンデーのように提供されます。スプーンかフォークで食べます。旅行ガイドブックには、「ジャパニーズ・サンデー」だとか「ジャパニーズ・パフェ」だとか書いてありますね。)

・When you eat Anmitsu at a Japanese café, a cup of hot Japanese tea is automatically offered in most cases.
(和喫茶であんみつを食べるときにはたいてい、あたたかい日本茶が1杯もれなくサービスで出されます。)

・Ingredients are often, sweet bean paste, boiled peas, Kanten jelly cubes, and fruits. One-bite-sized mochi, “Shiratama” is sometimes seen in a bowl as well.
(中身はふつう、あんこ、みつ豆、さいころ状の寒天、フルーツです。一口サイズの餅「白玉」も器に一緒に入っていたりしますね。)

その③かりんとう

 若い世代の読者様だと、かりんとうは少し昔のおやつに感じられるかもしれませんね。いわゆる、おばあちゃんの味、のようなものでしょうか。ところが! デパ地下や老舗和菓子店をご覧ください。美しいデザインの紙パッケージの数々が美術品よろしく陳列されているではありませんか。古めいた和柄ではなく、たいへんモダンで美しい和柄に包まれた30g程度のかりんとうは、まさに日本みやげにうってつけなのです…! 外国人旅行者のおみやげ商戦は、かりんとうのように日持ちする商品がやはり有利ですね。

・Karinto is a traditional Japanese snack. Sweet potato is cut into long pieces and deep-fried. Finally, brown sugar coats the surface.
(かりんとうは日本の伝統的なおやつです。さつまいもを長細く切って、油で揚げます。最後に黒砂糖で表面を覆います。)

・Many Japanese people think it an old fashioned snack from grandparents’ generation, but at the same time, its casual looking and rich vitamin from sweet potato still attracts many people.
(多くの日本人はそれを祖父母世代の古い食べ物だと考えていますが、しかしそれとは裏腹に、素朴な見た目とさつまいもの豊富なビタミンでいまだ多くの人の心をつかんでいます。)

・Karinto is popular even for foreign travelers as it is really crunchy.  After a bite of Karinto sample, people often say “Yes, I like it!”  Recently shops are stepping up their efforts in package design to boost gift purchase. Karinto looks much more stylish now.
(バリボリと噛み応えがあるので、かりんとうは外国人旅行者にも人気です。試食したらだいたいの人が「いいね」と言ってくれます。お店側もパッケージデザインに気を配るようになって、ギフト販売の拡大を狙っています。昔と比べたらずいぶん洗練されたパッケージですよ。)

・This is a long-lasting food so you can bring one back to your country.
(日持ちする食べ物ですから、帰国するときに買っていくことができますよ。)

今回もガイド目線で3つのお菓子をご紹介させていただきました。続きはまた次回!お読みいただきありがとうございました。

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