NBAのケビン・デュラント~ウォリアーズ移籍の決め手は?

NBAオクラホマシティ・サンダーの「顔」ケビン・デュラントがゴールデンステイト・ウォリアーズに加入し、来シーズンはNBA史上まれにみるシューター軍団が誕生します。 英語を学びながら、この大型移籍の背景を読みましょう。
(英文は、”How the Warriors got Kevin Durant”, USA Today 2016/7/5)

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☆ スーパースターが「常勝軍団」へ

The basketball brand you knew, the guy who built everything from the ground up for the Thunder in an Oklahoma City community that he once called "the perfect place for me," is now part of a Golden State Warriors team that is more dangerous than any other.
 バスケットボールのビッグネームとして誰もが知っていた男。サンダーを1から強豪チームに作り上げ、かつて「自分にとって最高の場所」と自らが呼んだオクラホマシティで活躍した男。彼がゴールデンステイト・ウォリアーズの一員となった今、ウォリアーズは最も恐るべきチームだ。

 

(単語チェック)
from the ground up:最初から、基礎から
Thunder:オクラホマシティ・サンダー(NBAのチーム)
 本拠地はオクラホマシティ(オクラホマ州)
Golden State:ゴールデンステイト・ウォリアーズ(NBAのチーム)
 本拠地はオークランド(カリフォルニア州)
 Golden Stateはカリフォルニア州の愛称

オクラホマシティ・サンダーは、1966年に設立された前身のシアトル・スーパーソニックスが2008年にオクラホマシティに移転したチームで、移転に伴い名前もサンダーと改めました。

スーパーソニックスは1970年代の黄金期から2000年代初めまで、ウェスタンカンファレンスの強豪チームでしたが、2005年から低迷期に入り、デュラントが入団して新人王になった2007年もチームの成績は上がりませんでした。

しかし移転後2年目の2009年には、デュラントが史上最年少となる21歳と197日での得点王となるなどチームを引っ張り、プレーオフに進出しました。

一方、ウォリアーズは2014年にNBAファイナル優勝。2015年はファイナル準優勝でしたが、シーズン開幕から24連勝したのを始め、シーズン通算でNBA新記録となる 73勝を達成。この年はレギュラーシーズンで連敗なし、同一対戦相手に2敗以上しなかったという驚異的な強さでした。

デュラントが加入することになったのは、この「常勝軍団」です。

Why did Durant – the 27-year-old whose decision made on Monday is on par with LeBron James' exodus to Miami in terms of free agency shockers – head to The Bay to join forces with Stephen Curry, Klay Thompson, Draymond Green & Co?
 27歳のデュラントが月曜日に下した決断は、フリーエージェントの動向の中で「レブロン・ジェームスがマイアミ・ヒート入り」(実現しなかった)と同じくらいショッキングなものだった。では彼はなぜ、ウォリアーズに移籍してスティーブン・カリーやクレイ・トンプソン、ドレイモンド・グリーンとともに戦うことを選んだのか?

 

(単語チェック)
on par with:~と同等で、~と比肩する
exodus:脱出
 ここではチームを移ること
 本来は、旧約聖書の出エジプトに由来する大量の人間の脱出、移住、移動のことですが、レブロン・ジェームスが移籍するとなれば1人でもそれくらい言ってもいいだろう、という感じです。
Miami:マイアミ・ヒート(NBAのチーム)
 本拠地はマイアミ(フロリダ州)
in terms of:〜に関して、〜の観点から
free agency:フリーエージェント
 free agentも正しい英語です。
head to:〜に向かう
 headはここでは動詞です。
The Bay:サンフランシスコ湾、つまりウォリアーズのこと
join forces with:~と力を合わせる、~と手を組む

2015年シーズンは、ウォリアーズがファイナルで3勝1敗からレブロン・ジェームスのキャバリアーズに逆転され、連覇を逃したことが話題になりました。

しかし西カンファレンス決勝で、そのウォリアーズを3勝1敗まで追い詰めたデュラントのサンダーは、そこから3連敗してファイナル進出を逃したのでした。

デュラントはファイナル優勝の悲願達成のためにウォリアーズ入りを決意した、と伝えられていますが、それとは別に、大きな要因がありました。

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☆ 「ロゴ」ジェリー・ウェスト

ウォリアーズは監督やフロントだけでなく、チーム一丸となってデュラント獲りに乗り出しました。2時間の面談は、最初の1時間がフロントや監督、コーチとの話し合いでしたが、後半はカリー、トンプソン、グリーンといった主力選手とのプレーヤーだけの話し合いでした。デュラントはこの時大きく心を動かされたといいます。

しかし、決定的だったのはその翌日の電話による話し合いでした。

The Jerry West phone call really made a difference.
“The Logo," as the NBA legend/Warriors executive board member/part owner is informally known, had a phone conversation that lasted approximately 30 minutes with Durant on Saturday. The Warriors had asked Durant if he wanted to talk to West, and he obliged.
 ジェリー・ウェスト氏の電話はまさに効果絶大だった。NBAのレジェンドであり、ウォリアーズの理事兼共同所有者で、「ロゴ」として世に知られるウェストは、土曜日にデュラントと電話で30分間話した。ウォリアーズ側から事前にデュラントにウェストと話したいかという打診があり、デュラントがそれに応じたのだった。

(単語チェック)
made a difference:効果があった
 make a difference(違いが生まれる、効果がある)の過去形。
executive board member:理事
part owner:共同所有者
approximately:約〜
obliged:承諾した
 oblige(好意を示す、願いをいれる)の過去形

ジェリー・ウェストはロサンゼルス・レイカーズで土壇場に強いことから「ミスター・クラッチ」と呼ばれた名選手でした。NBAのロゴは、赤と青を背景にドリブルをする選手の白いシルエットですが、このモデルがジェリー・ウェストなのです。「The Logo」と呼ばれるのはそのためです。

これほどの大物から直接電話で話したいと言われ、実際に30分言葉を交わしたことがデュラントの背中を強く押したのでした。

こうして、デュラントのウォリアーズ移籍が決まりました。FAでサンダーに残れば金銭的な条件はもっと良かったので、この決断に全米が驚きました。

しかし本当に驚くのはこれからかも知れません。2015年シーズンのデュラント、カリー、トンプソン、グリーンの1試合平均得点を合計すると、何と94点!

4人だけで勝てる試合もある計算ですが、このシューター軍団が来シーズンに何点取るのか、今から本当に楽しみです。

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