無人探査機「ジュノー」が木星に到達~太陽系の起源解明?

アメリカ航空宇宙局(NASA)の無人探査機「ジュノー」が、5年がかりの飛行の末7月4日に木星に到達しました。英語を学びながら、計画の意義について読んで行きましょう。
(英文は、”‘Welcome to Jupiter!’ NASA’s Juno space probe arrives at giant planet”, CNN.com 2016/7/5)

NASA says it has received a signal from 540 million miles across the solar system, confirming its Juno spacecraft has successfully started orbiting Jupiter, the largest planet in our solar system.
 NASAは5億4000万マイル(8億6400万キロ)彼方から信号を受信した。これによりNASAの探査機「ジュノー」が、太陽系最大の惑星である木星を周回する軌道に乗ったことが確認された。

(単語チェック)
NASA:アメリカ航空宇宙局
 National Aeronautics and Space Administrationの略
solar system:太陽系
Juno spacecraft:NASAの探査機「ジュノー」
 spacecraftは「宇宙船、宇宙探査機」
orbiting:orbit(〜の軌道を回る)の現在分詞
 orbitは動詞として「軌道を回る」「軌道に乗せる」「周回する」、
Jupiter:木星

ジュノーは2011年8月に打ち上げられました。機体には3組の巨大な太陽電池パネルを備えていて、それを広げると全体ではバスケットボールのコートと同じくらいの大きさになります。

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☆ エンジンを噴射して軌道に投入

The probe had to conduct a tricky maneuver to slow down enough to allow it to be pulled into orbit: It fired its main engine for 35 minutes, effectively hitting the brakes to slow the spacecraft by about 1,212 miles per hour (542 meters per second).
 探査機「ジュピター」は木星の軌道に入れるように十分減速するために、困難な操作を行わなければならなかった。主エンジンを35分間噴射することにより事実上ブレーキをかけて、時速約1,212マイル(秒速542メートル)まで減速した。

(単語チェック)
probe:宇宙探査機、無人宇宙船(spacecraft)
 「探査、調査」という意味もあります。
conduct:行う、実施する
tricky:微妙な、やりにくい
 Scheduling with each section is tricky.
  各セクションとのスケジュール調整が大変だ。
maneuver:(高度な技術が必要な)手順、操作
 この単語は、軍事関連の「作戦、大演習」でよく使われます。
be pulled into:〜に入る
effectively:実際上
orbit:軌道
 動詞としても出てきたorbitは名詞「(惑星や衛星の)軌道」でもあります。
hitting the brakes:ブレーキをかける
 車のブレーキを賭けるのも同じで、動詞はhitを使います。

詳しいことは私も説明しきれませんが、惑星探査機は、ふつう宇宙空間でエンジンを使わずに、打ち上げ時に与えられた推進力で目的地まで飛ぶそうです。そして惑星を回る軌道に入る時のように、軌道修正したり姿勢を制御したりする時に、エンジンを使うということです。

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☆ 木星の成り立ち、太陽系の進化

Juno was launched nearly five years ago on a mission to study Jupiter's composition and evolution. It's the first spacecraft to orbit Jupiter since Galileo. Galileo was deliberately crashed into Jupiter on September 21, 2003, to protect one of its discoveries -- a possible ocean beneath Jupiter's moon Europa.
 ジュノーは木星の成り立ちと進化を研究するために、約5年前に打ち上げられた。ガリレオ以来の木星を周回する探査機だ。ガリレオは2003年9月21日に、故意に木星(の大気圏)に突入させられた。ガリレオによる発見の1つは、木星の衛星「エウロパ」の地表の下に海が存在する可能性があることだったが、その環境を守るためにガリレオは破壊されなければならなかった。

(単語チェック)
launched:launch(打ち上げる)の過去分詞
on a mission to:~という任務を負って
 missionは「任務、使命」
 The difficulty of the mission is underscored by some of the heaviest fighting.
  任務の困難さは、何度かの激しい戦闘によってますます強まっている。
 アメリカ映画「ミッション・インポシブル」は、普通なら「不可能な使命」でもやり遂げてしまうCIAの作戦チームの物語でした。
composition:組成
evolution:進化
Galileo:探査機「ガリレオ」
 1989年10月に(NASA が打ち上げた木星探査機で、1995年12月に木星周回軌道に到達して、木星とその衛星の活動を続けました。ガリレオは2003年9月に木星大気圏に突入させられ、その使命を終えました。名前は16世紀に木星の衛星を発見した天文学者のガリレオ・ガリレイにちなんだものです。
deliberately:故意に
crashed into:突入させられた
 crash into(〜と衝突する、〜に突っ込む)の過去分詞
moon:衛星
 月(the Moon)は地球の衛星ですが、他の惑星の衛星もmoonと言います。
Europa:衛星「エウロパ」

もしガリレオが、「海」の中に生物が存在する可能性があると考えられているエウロパに落下したら、ガリレオに付着している地球の微生物が、エウロパの環境を汚染してしまう恐れがありました。それを防ぐために大気圏に突入させ、破壊したのです。

木星は太陽系で最初にできた惑星と考えられていて、木星の研究が進めば太陽系の成り立ちについて大きな手がかりが得られると期待されています。

What's going on under Jupiter's dense clouds? Does it have a solid core? How much water is in its atmosphere? And how deep are those colorful bands and that mysterious giant red spot?
 木星の濃い雲の下では何が起こっているのだろうか。固形の核のようなものがあるのだろうか。大気中にはどの程度の水分が含まれているのだろうか。そして色とりどりのしま模様やあの神秘的な大赤斑は、どの程度深いものだろうか。

(単語チェック)
dense:濃い、深い
solid:固形の
core:核
atmosphere:大気
bands:band(しま模様)の複数形
giant red spot:大赤斑

木星は土星と並んで、ガスを主成分とする惑星(ガス惑星)に分類されていますが、その中がどうなっているかはまだ解明されていません。ジュピターがどこまで迫れるかに大きな期待がかかっています。

また、「大赤斑」というのは木星の特徴の1つで、大きな赤い斑点のように見えるのでこの名前が付けられましたが、この正体は大気現象で、高気圧性の嵐が赤く見えていると考えられています。

ジュノーによる探査活動は2018年2月20日まで行われる予定ですが、その間何を伝えてくれるか楽しみですね。調査が終わった後は、ガリレオと同じように木星の大気圏に突入することになっています。

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