これを知るだけで英語が一気に分かる~侮れない接頭辞

接頭辞(接頭語)というのは、単語の頭の部分に付いてその単語に新たな意味を与えるパーツのこと。

例えば、produce(生産する)の頭に「re」を付けて、reproduceとすると、「再生産する」という意味の別の単語になります。

repuroduceするのは、モノに限りません。生殖、繁殖もreproduceです。
性と生殖器に関する健康「リプロダクティブヘルス」(reproductive health)というカタカナ語も最近ではよく使われていますね。

接頭辞の語源は、ラテン語またはギリシャ語から来ているものが多くあります。上記の例では、接頭辞re-は、漢字の「再」に相当します。

日本語で文芸復興と呼ばれている中世のルネッサンスrenaissanceも、分解するとre(再び)+ naissance(誕生)、つまり和訳通り「復興」の意味となっています。

restaurant(レストラン/料理店)も、restore=re(再び)+store(蓄える、備える)から派生した言葉。食事をとるところは元気を「回復する」ところ、というのは納得ですよね。

・refill(再び満たす=レフィル)
・renew(再び新たにする=更新する)
・recall(再び呼ぶ=思い出す、呼び戻す、リコール)
・review(再び見る=再検討する、復習する)

以上のように、re-で始まる知らない単語に出会ったら、その単語は「再」の意味を持つものであるかもしれないと、まず考えることができます。

このように接頭辞を知っておくと、知らない単語に出会ったときでもその意味を推測する助けになりますし、単語を覚える時も関連付けて語彙を増やしていけるので、効率よく勉強することができます。

但し、reにはもう一つ「後に」という意味もありますので、腑に落ちない場合は、必ずしも「再」の意味とは限らないということも頭の片隅に入れて置くとよいでしょう。

・reject(断る、拒絶する)
・remain(そのまま残る)
・resign(辞任する、退く)など。

すっかり前置きが長くなりましたが、英語にはたくさんの接頭辞がありますので、他にも主なものをいくつかご紹介しましょう。

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■対峙する意味を持つもの

anti-(反)という接頭辞は日本語でもアンチ~としてよく使われていますよね。

・antiestablishment(反体制)
・antibody(抗体)
・antibiotics(抗生物質)
・anticlockwise(反時計回り)

anticlockwiseには、counterclockwiseという同義語があります。
couterattack(反撃)、couterculture(反体制文化)などとあるように、counter-もまた「反対」や「逆」の意味を持つ接頭辞です。

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■否定の意味を持つもの

in-は、その後に続く単語の意味を否定します。

・incorrect(correctでない=不正確)
・inactive(activeでない=不活発)
・independent(dependentでない=独立している)
・inconvenient(convenientでない=不便)

但し、in-には他に「内側に向かう」というニュアンスに働くものがありますので、必ずしも否定の意味だけではないと頭に入れておくとよいでしょう。

・incline(傾く)
・include(含む)
・income(収入)

実は、接頭辞in-は後ろに続く単語がb、m、pのいずれかで始まる場合はim-、l(エル)で始まるときはil-、rの場合はir-というように変化します。
そのため、in-の他に、im-、il-、ir-で始まる単語があったら、それらもまた「反」の意味をもつ単語ではないかと推測することができます。

・immortal(mortalでない=不死身の)
・illegal(legalでない=不法な)
・irresponsible(responsibleでない=無責任な)

ここでもう一つ、接頭辞の知識が役立つと言える理由があります。

例えば、上記に挙げたirresponsibleを綴るとき、「r」は一つなのか二つなのか迷うことがありそうです。その場合、この単語は「ir+responsible」というつくりであることを知っていれば、rは二つ必要だと判断することができますよね。接頭辞を知っておくことは、単語を正しく綴る助けにもなるのです。

さて、否定の意味を持つ接頭辞には、他に「un-」というのも思い浮かぶかもしれませんね。
・unsettled(settleしていない=不安定な)
・unbalance(バランスが取れていない=アンバランス、不均衡)
・unbearable(bearableでない=耐えられない)

Do not leave children unaccompanied.(子供を同伴なしで放っておかないでください=子供には必ず同伴してください。)

unbeknown(知られずに)という表現もあります。面白いと思いませんか?

The theatre had been closed unbeknown to us.(その劇場は、私たちの知らないうちに閉鎖されていた。)

unearth(掘り出す、暴く)
まさに地中(earth)から「掘り出した」というニュアンスが伝わりますね。

My wife unearthed a nice vintage tea set at the flea market.(妻が、フリーマーケットで洒落たヴィンテージのティーセットを掘り出した。)

パソコンメニューにある「やり直し」操作は「undo」です。
Undo Typing(入力やり直し)

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■数を意味するもの

数や回数を示す接頭辞もあります。

例えば、「2つ、2回」という意味を持つ接頭辞bi-が付いたbicycleは、二輪車つまり自転車。「3つ、3回」の意味をもつtri-を付ければtricycleで、三輪車になりますね。

2年ごとに開催される美術展・ビエンナーレ(biennnale)というのがあります。3年に一度開かれるものはトリエンナーレ(triennale)と呼ばれます。これらはイタリア語ですが、ラテン語の接頭辞が共有されていますね。

・biannual(隔年、または年に2回)
・bimonthly(隔月、または月2回)
・biweekly(隔週、または週2回)

さて、それでは「1つ」という意味を持つ接頭辞は何でしょうか。
先ほどのcycleに「単」を意味するmono-を付ければ、monocycle/一輪車です。モノが付いた言葉、他にモノクロ、モノトーンなどもありますよね。

「1つ」という意味の接頭辞には他にuni-というのもあります。

・uniform(単一の形=制服)
・unique(唯一の=独特の)
・unite(一つになる=団結する)

対して「多」を意味するものはmulti-です。「マルチメディア」「マルチタレント」など、日本語の中でもよく使われていますよね。

・multilingual(多言語)

前述のbi-とtri-を使って二か国語はbilingualですし、三か国語はtrilingualです。

・multilateral agreement(多国間協定)

bilateralでは「二国間」協定になります。

・multiplication(掛け算)

5 multiplied by 5 is 25(5x5=25)

まもなくアメリカ大統領に就任するドナルド・トランプ氏は、millionaireどころか、 billionaireの更に上を行くmulti-billionaireと呼ぶに値する資産家と言えるでしょうね!

「多」を表す接頭辞といえば、他にpoly-が浮かぶ方もいるかもしれませんね。
・polygamy(一夫多妻制)
一夫一婦制は先ほどのmono-を使ってmonogamyです。

polypropylene(ポリプロピレン)、polyurethane(ポリウレタン)など、「多」「複」「重」等の意味から化学用語に多く見られます。

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■前後を表すもの

「前」を表すもの: pre、ante
「後」を表すもの: post

・antenatal(産前)、postnatal(産後)
・antedate または predate(日付を繰り上げる *backdateとも言う)、postdate(日付を遅らせる)
・prepaid(前払い)、postpaid(後払い)
・prewar(戦前)、postwar(戦後)
・antemeridian(AM)、 postmeridian(PM)

meridianは正午の意味。午前と午後とは、すなわち正午の前/後ということですね。
・preposition(前置詞)も文字通り「前に+置く」の意味です。

先延ばしする/延期するpostponeのponeは、上記prepositionのpositionと語源が同じで「先に+置く」から来ている動詞です。

The meeting was postponed due to unavoidable reason.(ミーティングはやむを得ない理由により延期されました。)

predetermineだと、前もって決める/運命づけるです。

The budget is predetermined by the committee prior to the bidding.(予算は入札前に予め委員会で決められている。)

なお、postbox、postcardなどの「post」は接頭辞ではなく、「郵便」という別個の単語ですのでご注意くださいね。

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■まとめ

一つ知っているだけで広く単語の意味が理解できる接頭辞。知っておくと、英語を学ぶ上で大変意義があることがお分かりいただけたでしょうか。単語を覚える時、接頭辞を含めた「つくり」を意識しておくとより理解が進みますし、派生語を広げていくかたちで語彙を増やしていくと効率的ですよ。

接頭辞は英語でprefixと言います。そもそも、この言葉自体が、fix(取り付ける)にpre-(最初に)という接頭辞がついている作りになっていますね!

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